
この記事では、フリーランスにホームページ制作を依頼する際の相場について、Webサイトの種類や規模別の目安をわかりやすく解説します。東京・大阪・福岡の地域別の制作物や料金の傾向も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスのホームページ制作費用の相場
フリーランスにホームページ制作を依頼する際の費用の目安は、サイトの種類や規模によって大きく異なります。
たとえば、広告用のランディングページ(LP)は5万〜40万円、小規模な企業サイトは、テンプレートを利用するケースが多く、比較的短納期で5万〜30万円が目安です。
中小企業向けのコーポレートサイトでは20万〜50万円が相場で、WordPressなどCMS導入が一般的です。
ECサイトは決済や商品登録などの機能が必要なため、簡易型でも30万〜80万円程度かかります。
また、小~中規模のオウンドメディアやブログ型サイトは、記事投稿機能やSEO対策を含めて20万〜60万円が一般的です。
サイトの種類・規模と目安となる費用相場、特徴を表にまとめると以下のとおりです。
サイトの種類・規模 | 相場(目安) | 特徴 |
ランディングページ(LP) | 5万〜40万円 | ・広告用の1ページ完結型。 |
小規模サイト(1〜5ページ) | 5万〜30万円 | ・テンプレート利用が多く比較的短納期。 |
中小企業向けコーポレートサイト(5〜15ページ) | 20万〜50万円 | ・WordPressなどCMS導入が一般的。 |
ECサイト(簡易型) | 30万〜80万円 | ・決済や商品登録などの機能が必要。 |
オウンドメディア・ブログ型(小~中規模) | 20万〜60万円 | ・記事投稿機能やSEO対策が必要。 |
上限・下限の幅がある理由は、サイトの種類や規模のほか、デザインの自由度・機能要件・CMS導入の有無などによるためです。
フリーランスにホームページ制作を依頼する際は、上記の費用相場を把握したうえで、目的や要件に応じた予算設定を行うことが重要です。
関連記事:ホームページ作成をフリーランスに依頼したときの費用相場を目的別で解説
【東京・大阪・福岡】地域別の傾向
ここで、東京・大阪・福岡でフリーランスにホームページ制作を依頼した場合の相場と、制作物の傾向などの特徴を紹介します。
各都市の相場には、地域ごとの物価や需要、フリーランスの数・スキルレベルの違いなどにより、若干の差があります。
東京の相場と傾向
東京はフリーランス人口が多く、スキルや実績が豊富な人材が集まりやすいため、フリーランス間での競争が激しい一方で、優秀な人材に依頼する場合は費用が高額になる傾向があります。
また、ブランディング重視の企業が多く、UI/UXや独自性の高いデザインを求める傾向が強い傾向があり、そのような依頼に対しては高度な知識やスキルを必要とするため、価格も以下のとおりやや高めになっています。
サイトの種類・規模 | 相場(目安) |
小規模サイト(5ページ以内) | 10万〜30万円 |
中規模コーポレートサイト | 20万〜50万円 |
ECサイト・高機能サイト | 40万〜80万円以上 |
大阪の相場と傾向
大阪は東京に次ぐ都市圏で、多数のフリーランスが活動しています。
フリーランスへの依頼は、地元密着型の中小企業向けの案件が多く、コストパフォーマンスを重視する傾向があります。
そのため、テンプレートを活用したりWordPressをベースとして制作したりすることにより、納期やコストを抑えた提案が多いのが特徴です。
費用相場は以下のとおり、東京よりややリーズナブルになっています。
サイトの種類・規模 | 相場(目安) |
小規模サイト(5ページ以内) | 8万〜25万円 |
中規模コーポレートサイト | 15万〜40万円 |
ECサイト・高機能サイト | 30万〜70万円 |
福岡の相場と傾向
福岡はスタートアップ企業への支援やIT人材の育成が活発な都市であり、若手フリーランスやWebクリエイターの活動が盛んな都市です。特に福岡市は国家戦略特区「グローバル創業・雇用創出特区」に選出されており、IT・クリエイティブ産業の集積が進んでいることが背景にあります。
福岡市の「グローバル創業・雇用創出特区」について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
福岡市 国家戦略特区 福岡市「グローバル創業・雇用創出特区」
なお、福岡の地元密着型のフリーランスは、顧客との距離が近く、親身な提案や柔軟な対応をアピールポイントにするスタイルが特徴的です。
費用相場は全国的に見ても比較的安価で、以下のようになっています。
サイトの種類・規模 | 相場(目安) |
小規模サイト(5ページ以内) | 5万〜20万円 |
中規模コーポレートサイト | 10万〜30万円 |
ECサイト・高機能サイト | 25万〜60万円 |
関連記事:デザイナーのキャリアパス9選|市場価値が高い職種やスキルも解説
ホームページ制作費用を左右する主な要因
プロジェクトの初期段階でとった概算見積もりをもとに予算を組んだものの、正式に発注する際に想定以上の上振れがあって困った経験はないでしょうか。
このような事態の原因の多くは、依頼内容が曖昧なまま見積もりを依頼したため、見積もりの精度が低くなってしまうことにあります。
こうしたトラブルを防ぐには、ホームページの制作費用に影響する主な要因を事前に理解し、依頼内容をできるだけ具体的に整理しておくことが重要です。
ホームページの制作費用が変動する主な要因は以下のとおりです。
- ページ数とコンテンツ量
- デザインの複雑さ(テンプレート、オーダーメイド)
- 機能(CMS、EC、予約システムなど)
- SEO対策やスマホ対応の有無
- 制作後の保守・運用費(月額1万〜5万円が目安)
まず、ページ数やコンテンツ量が多いほど工数が増え、費用も上がります。
また、テンプレート利用かオーダーメイドかによってデザインの複雑さが異なり、価格に影響します。
CMSやEC機能、予約システムなどの追加機能も費用を押し上げる要因です。
さらに、SEO対策やスマホ対応の有無、制作後の保守・運用費も考慮する必要があります。
関連記事:フリーランスへサイト制作の費用を抑えて依頼する方法を解説
ホームページ制作をフリーランスに依頼するメリット
ホームページ制作をフリーランスに依頼する主なメリットは以下のとおりです。
- Web制作会社に比べて制作費がリーズナブル
- 直接やり取りできるため意思疎通がスムーズ
- 柔軟な対応が期待できる
最大のメリットは、Web制作会社に比べて制作費が抑えられるケースが多い点です。そのため、予算に限りがある企業にも適しています。
たとえば、Webデザインをフリーランスと制作会社に依頼した場合の費用相場は以下のとおりです。
プロジェクト規模 | フリーランスの費用相場 | 制作会社の費用相場 |
小規模プロジェクト | 3万円〜15万円 | 5万円〜20万円 |
中規模プロジェクト | 15万円〜30万円 | 20万円〜50万円 |
大規模プロジェクト | 30万円〜60万円以上 | 50万円〜100万円以上 |
また、Web制作会社に依頼するとコストが高いうえに、コミュニケーションが複雑になりがちなデメリットがあります。
一方、フリーランスは直接やり取りできるため、意思疎通がスムーズで、制作イメージや進捗管理において認識のズレが起きにくい点もメリットです。
また、柔軟な対応が期待でき、突発的な修正など急ぎの要望にも応じてもらえる可能性があります。
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関連記事:フリーランスに業務委託するメリットと契約方法、注意点を企業向けに解説
関連記事:Webデザインの外注先の選び方を制作会社とフリーランスで徹底比較
ホームページ制作をフリーランスに依頼するデメリット
フリーランスにホームページ制作を依頼することで多くのメリットが得られる一方、以下のようなデメリットもあります。
- スケジュールが流動的になりやすい
- サポート体制が弱い場合がある
- 保守・運用は別料金になることが多い
サポート体制をフリーランス個人に依存すると、トラブル発生時の対応が遅れたり、解決に時間がかかったりする可能性があります。
また、他の案件との兼ね合いでスケジュールが流動的になりやすく、プロジェクトの進捗や納期に影響することも。そのため、大規模なプロジェクトには不向きといえるでしょう。
そのほかにも保守・運用は別料金となるケースが多く、長期的なサポートを希望する場合は事前の確認と検討が必要です。
フリーランスに依頼する際の注意点
フリーランスにホームページ制作を依頼する際は、トラブルを防ぐためにも以下のようなポイントを押さえておくことが大切です。
- 見積もりを必ず取る
- ポートフォリオや実績を確認してから依頼する
- 契約書を必ず交わす
- 納品後の保守・更新対応の有無を事前に確認する
まず、必ず見積もりを取り、費用の内訳をチェックして、追加費用が発生する項目や修正回数などについても確認しましょう。
ポートフォリオや過去の実績をチェックし、スキルやデザインの傾向を把握したうえで、自社のニーズに合った人材に依頼することも重要です。
また、口頭での契約ではなく、必ず契約書を交わしましょう。その際、納期や著作権の取り扱いなども明確にして、契約書に明記します。
さらに、納品後の保守・更新対応の有無についても事前に確認のうえ、契約を締結しておくと安心です。
関連記事:フリーランスに業務委託するメリットと契約方法、注意点を企業向けに解説
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ホームページ制作を依頼するフリーランスを探す方法
ホームページ制作をフリーランスに依頼する際は、信頼できる人材を見つけることが成功のカギです。
採用手法は複数ありますが、ここではフリーランスを探す方法として代表的な以下の6つについて紹介します。
- エージェントサービス
- クラウドソーシング
- 求人広告
- ダイレクトリクルーティング
- リファラル採用
- スカウト
それぞれの特徴を理解して、自社のニーズや予算に合った手段を選びましょう。
エージェントサービス
エージェントサービスは、企業ごとに担当者が付いて募集内容に見合った適切な人材を紹介するサービスです。
メリットは、エージェントの審査を経た専門的スキルを持つ人材が登録されているため、優秀な人材を見つけやすいこと、採用工数を削減できることが挙げられます。
フリーランスを探す際は専門のエージェントサービスを利用すると、スキルや実績をもとにマッチした人材を紹介してもらえます。
また、条件交渉も代行してくれるうえ、採用後の契約書作成や締結などにおいても、サポートを受けられることがある点もメリットです。フリーランスへの業務委託が初めてで、社内にノウハウが蓄積されていない企業にとってはおすすめです。
フリーランス協会の調査によると、直近1年間で仕事獲得につながったことのあるものは「人脈」「現在・過去の取引先」の割合が大きくなっていますが、最も収入が得られる仕事の獲得経路については、その2つに次いで「エージェントサービスの利用」と回答しているフリーランスが多いことが明かになりました。
これはエージェントサービスが、数多くの企業とフリーランスの安定的な契約履行をサポートしている結果といえるでしょう。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 「フリーランス白書2025」より引用
クラウドソーシング
クラウドソーシングは、各社のWebページに募集案件を掲載し、決められた期間内に応募してきた人材のなかから企業側が選定するサービスです。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスでは、案件ごとに募集をかけられ、全国のフリーランスに直接依頼できるため、スピーディに人材を見つけたい場合に便利です。ただし、人材選定や契約管理は自社で行う必要があります。
関連記事:クラウドソーシングとは? 依頼できる業務と費用相場、メリット・デメリットや活用方法を解説
求人広告
求人広告は、求人サイトに広告費用を支払い、求人広告を掲載して応募を待つ手法ですが、フリーランスを探す際に、求人サイトや業務委託向けの求人広告を活用するのも一つの手です。
求人サイトは多くの求職者にリーチできるメリットがあります。一方で、掲載企業が多いため差別化が難しく、雇用条件で比較されて応募が集まりにくいことも。また、掲載内容が限られることでミスマッチが発生するリスクもあります。
ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングは、求職者がSNSやポートフォリオサイトを活用して個人の経歴やスキルを公開し、企業側が採用したい人材に向けて直接アプローチする採用手法です。
採用コストを抑えつつ、自社とのマッチ度の高い人材と出会える可能性があります。一方、交渉や契約は自社で行う必要があるため、採用の手間がかかるうえ、担当者のスキルによって成功率が左右される点がデメリットです。
関連記事:ダイレクトリクルーティングのメリットは?採用費用や成功事例、注意点を徹底解説
リファラル採用
リファラル採用は、在籍している社員から、企業のニーズに合う友人・知人を紹介してもらう手法です。
事前に社風や業務内容を伝えたうえで、採用基準を満たす人材を選定するため、採用ミスマッチが起きにくくなります。また、社内に紹介者がいることで、コミュニケーションもスムーズに進みやすく、早期から社内に馴染んで活躍できる傾向があります。
ただし、リファラル採用では、制度の周知や社員からの紹介までに時間がかかる点がデメリットです。さらに、社員の会社への理解や愛着が低い場合、採用活動に協力が得られず、人材を紹介してもらえない可能性もあります。
関連記事:リファラル採用とは? メリットやデメリット、報酬費用や注意点を徹底解説
スカウト
スカウト採用は、企業が自ら候補者を選定して直接アプローチを行い、採用を進める手法です。
スカウト型のマッチングサービスを使えば、登録されたフリーランスの中から条件に合う人材を企業側が選び、オファーを送ることができます。応募を待つ必要がないため、選考を自社のペースで進められる点がメリットです。
一方、採用の成否が担当者のスキルや経験に大きく左右されるため、適切な人材を見極める力が求められます。また、候補者の選定や連絡、面接調整などの業務が多く、担当者の負担が増える点も課題です。
関連記事:デザイナー採用に適したスカウトサービス8選!メリット・デメリット、選び方も解説
フリーランスを探すならエージェントの活用がおすすめ
前章で紹介したように採用手法は複数ありますが、フリーランスの採用に慣れていない企業は専門のエージェントの活用をおすすめします。
ここからは、フリーランス専門エージェントのメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。
フリーランス専門エージェントのメリット
企業がフリーランス専門のエージェントサービスを利用することで、以下のようなさまざまなメリットを得られます。
- 即戦力となるフリーランス人材を採用できる
- 面倒な条件交渉や契約手続きを代行してくれる
- 契約を適切に運用できるようフォローしてくれる
- フリーランスとの間でトラブルが発生した際に仲介してくれる
とくに、企業とフリーランスのニーズをもとに、プロのエージェントが介在して取引を進めてくれる点が最大のメリットです。採用担当者の負担を抑えて、自社のニーズに合った即戦力となるフリーランスを迅速に採用することが可能です。
以下の資料では、フリーランス専門のエージェントサービスである『クロスデザイナー』に登録している注目デザイナーのリストの一部をご覧いただけます。こちらも無料でダウンロードできますので、ぜひご参照ください。

関連記事:企業が業務委託にエージェントを活用するメリットと選び方のコツを解説
関連記事:業務委託で直接契約する際の禁止行為とエージェント活用のメリットを解説
エージェントの選び方
一方、エージェントを利用するデメリットとして、以下の3点が挙げられます
- 利用料が発生する。
- 採用コストが割高になる。
- 候補者が少ない場合がある。
採用コストは、人材不足が深刻化するにつれて増加する傾向があります。そのため、エージェントを選定する際は、手数料率・登録デザイナー数・サポート体制に着目しましょう。3つの項目ごとのポイントを以下の表にまとめました。
手数料率 | ・手数料には「利用料・仲介料」と「振込手数料」の2つがある。 ・「利用料・仲介料」は取引が成立し、報酬をデザイナーへ渡すときに支払う。 ・「振込手数料」を誰が負担するかは、報酬の支払い方法やサービスによって変わる。 |
登録デザイナー数 | ・登録者が多いサービスなら、条件を絞りやすく、多くの人材を比較できる。 ・サービス全体の登録者数のみ明示されている場合は、デザイナー以外の職種が多い可能性もある。 ・登録者数が少なくても、デザイナーに特化したサービスなら求める人材が見つかる可能性が高まる。 |
サポート体制 | ・どこまで対応してもらえるのか、トラブルが発生したときの対応範囲と問い合わせ先などを事前に確認しておく。 ・口コミなどサポートの対応に関するレビューをチェックする。 |
以下の資料では、採用コストが高騰する背景や要因について解説したうえで削減する方法をご提案しています。こちらも無料でダウンロードできますので、採用コストの見直しにぜひご活用ください。

関連記事:【企業向け】デザイナー採用におすすめのエージェントは?選ぶ際のポイントも解説
関連記事:デザイナーを採用する企業におすすめの転職エージェント11選と選び方のコツを解説
ホームページ制作をフリーランスに依頼するならクロスデザイナーがおすすめ
本記事では、フリーランスにホームページ制作を依頼する際の相場について、Webサイトの種類や規模別の目安を解説しました。東京・大阪・福岡の地域別の制作物や料金の傾向も詳しく紹介しているので、依頼を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
ホームページ制作を依頼するフリーランスを探す方法には、「エージェントサービス」「クラウドソーシング」「求人広告」「ダイレクトリクルーティング」「リファラル採用」「スカウト」と複数ありますが、フリーランスへの業務委託に慣れていない企業は、フリーランス専門のエージェントサービスの活用がおすすめです。
自社のニーズに合った優秀な人材を迅速に紹介してくれるうえ、面倒な条件交渉や契約手続きを代行してくれるため、業務委託採用を効率良く進められます。
また、契約を適切に運用できるようフォローしてくれたり、デザイナーとの間でトラブルが発生した際に仲介してくれたりするケースもあります。
デザイナー専門の国内最大級エージェントサービス『クロスデザイナー』なら、厳正な審査を通過した即戦力デザイナーが7,000人以上在籍。採用コンサルタントが、自社に必要なデザイナーのスキルや要件をヒアリングして最適な人材を紹介します。
以下では、『クロスデザイナー』のサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
- クロスデザイナーの特徴
- クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
- 各サービスプラン概要
- 支援実績・お客様の声
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