広告クリエイティブの事例13選!成果を出すためのポイントも紹介 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

広告クリエイティブの事例13選!成果を出すためのポイントも紹介

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近年、Web広告の市場が拡大し、広告クリエイティブの需要が高まっています。

動画や画像が重要なポイントとなる広告のクリエイティブにおいて、成功事例を知りたい方も多いはず。

そこで、本記事では、広告クリエイティブを運用したいマーケター・企業の担当者に向けて、効果的な施策に活用できる事例13選をご紹介します。

それぞれのクリエイティブの特徴や、成果の出る広告クリエイティブの作り方などについても解説します。

広告クリエイティブとは

広告クリエイティブとは、広告として制作された画像やテキスト、動画などコンテンツすべてのことを指します。

Web広告では、バナー画像やキャッチコピー・テキスト、動画などの素材すべてが広告クリエイティブです。オフラインの広告では、チラシやポスター、コマーシャル映像などを指します。

こうした画像やテキスト、動画のクオリティが広告の効果に大きく影響を及ぼすため、クオリティの高い制作物を広告に活用することが非常に重要です。

また、今回はWeb広告のSNS広告を中心に取り上げており、バナー広告については、こちらで紹介しています。

関連記事:ディスプレイ広告に必要なクリエイティブとは?制作や改善のポイント

成果の出る広告クリエイティブの作り方

では、成果の出せる広告クリエイティブはどのように制作すると良いのでしょうか。次の5点を踏まえて作成しましょう。

  • 目的を明確にする
  • ターゲットを明確にする
  • わかりやすい画像(動画)を使う
  • A/Bテストで検証を続ける
  • スマホ表示に合わせる

目的を明確にする

まず、今回制作する広告の目的は何なのかを明確にしましょう。成果の出る広告は目的がはっきりしており、目的に合わせて何をポイントに作るべきかが担当者間でやり取りしやすくなります。

「新商品のPRをして、若いターゲット層にもっと知ってもらいたい」「商品のキャンペーンを打ち出して、入会者を増やしたい」など目的を明確にしておきましょう。

ターゲットを正確にする

さらに、年齢・職業・性別など広告を打ち出したいターゲット層を明確にしましょう。その上で、ターゲットの趣味や特技、価値観、家族構成などより詳しくペルソナを設定します。

ターゲットの設定があいまいだったり、正確でなかったりすると、広告がターゲットに響くことはありません。明確に、かつ正確に設定しましょう。

わかりやすい画像(動画)を使う

広告では、文章で読ませるよりも見せることが重要です。画像や動画もパッと見てわかるものでなければ、ユーザーに興味を持ってもらえず、広告から目を離してしまいます。

何を伝えたいのか、何が重要なのか、商品の魅力はどんなことかなどについてわかりやすく、伝えましょう。

ABテストで検証を続ける

広告クリエイティブは、作って終わりではなく、ABテストで検証を続けることが重要です。「なかなか成果が出ない」というときこそ、どんなクリエイティブに効果があるのか検証しましょう。

ABテストは、2種類の画像・動画・テキストなどクリエイティブを用意して、どちらの方が効果的なのかを検証することです。

関連記事:ABテストとは? サイト改善に導く方法とおすすめツールを解説!

Web広告のクリエイティブでは、PDCAサイクルを回して効果検証と改善を重ねていく必要があります。複数のクリエイティブでABテストを実施して検証・改善を重ね、より効果の高いクリエイティブを見つけていきましょう。

関連記事:ABテストの成功事例をテストの種類別に紹介|正確な結果を得るためのポイントも

スマホ表示に合わせる

ユーザーの多くは、広告をスマートフォンで視聴します。Instagramなど広告のプラットフォームに合わせて、スマホ表示に合わせた縦型の動画など適切なサイズとフォーマットに作成しましょう。

▼下記の資料では、自社に必要な業務を明確にする「ジョブディスクリプション」の作成ポイントをテンプレート付きで解説していますので、ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。


【お役立ち資料】
ジョブディスクリプション作成ガイド

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動画広告の事例3つとポイント

動画広告は、「冒頭の5秒が大事」だと言われます。最初の数秒で惹きつけておくためにも、伝えたいことは冒頭にしっかり盛り込んでおきましょう。

動画広告で成功した事例をご紹介します。

  • トヨタ自動車
  •  ジョブカン
  • ゼクシィ

SNSで話題になったトヨタ自動車の動画広告

▲出典:トヨタ自動車株式会社トヨタ自動車の「NOAH(ノア)」の動画広告です。ノアのモデルチェンジに伴うPR広告で、X(旧Twitter)やfacebookの広告として配信されました。

2017年の広告ですが、「いいね!」が3.8万回以上、「シェア」が7,000件以上、「再生回数」が220万回以上と、FacebookやTwitter上で広く拡散され、話題となりました。

こちらに語りかけてくる新垣さんが、自分のスマホで撮影したかのような縦型のフォーマットで映し出されており、まるで目の前にいるかのようなリアルさがあり、一緒に生活しているかのようにも感じられます。                                                     

当時は働き方改革が叫ばれる中で、「休もう」をコンセプトに休みの日に車で出かけようという提案が動画のストーリーの根幹にありました。コンセプトに合う女優として当時大ヒットドラマで話題性があった新垣さんを起用したことも追い風となりました。

「大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で出演して社会事象を生み出した新垣さんから発信してもらう設計」だったようです。

参考:「世の中視点」の直感に従って生まれたヒット企画

目的を明確にしつつ、ペルソナの生活に合わせて、ペルソナの悩みや考えていることに自社の商品が解決できることやその提案をストーリーに盛り込んだ成功事例です。

動画広告の基礎を押さえたジョブカンCM

▲出典:小日向社長、今だから働き方改革を叫ぶ!ジョブカンCM

勤怠管理システム「ジョブカン」のYouTube広告は、冒頭5秒でチラシが舞う動きの大きいシーンを入れたり、サービス名の「ジョブカン」を最初に表示させたりと、伝えたいことをわかりやすくコンパクトに伝えています。

このほか、15秒の短尺動画を2種類用意してバリエーションを持たせ、視聴者が飽きないよう印象の違いを与える工夫が盛り込まれています。

こちらの動画では、冒頭5秒でインパクトを伝える、動画再生時間を短くする、複数のバージョンを用意する、といった動画広告において重要なポイントを入れ込んだ事例といえるでしょう。

秀逸なキャッチコピーで惹きつけたゼクシィ

▲出典:ゼクシィCM「私は、あなたと結婚したいのです」風船篇

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」というキャッチコピーで多くの人の共感を呼んだ結婚情報誌『ゼクシィ』のCM。テレビCMやYouTube広告で放送・配信されると話題になり、同時期に出された同性同士のカップルのポスターも大きな反響を呼びました。

2017年の月刊『ブレーン』広告グランプリにも選ばれ、結婚しない人が増える中、非婚や同性婚を否定せずに、結婚の良さを伝える姿勢に「結婚の価値を上げたキャッチコピー」(20代女性・広告会社・出典:月刊ブレーン1月号アンケートより)という声が上がりました。

こうした多くの共感を呼ぶ秀逸なキャッチコピーが、音声、映像、適切なキャスティングの俳優と相まって多くの成果とともに、ブランディングを高めることにもつながっています。

動画広告クリエイティブのポイント3つ

動画広告の成功事例を見てきましたが、次のような共通点があり、ポイントとして挙げられます。

  • 冒頭5秒で惹きつける
  • 時代性(話題性)を取り入れる
  • 多くの人の悩みをとらえ、共感できるものにする

基本的に、ユーザーにとって広告はうっとうしいものです。特にYouTubeの動画広告は、ユーザーが見たい動画を見るまでの5〜10秒を奪うため、ほとんどのユーザーは動画広告が早く終わってほしいと思っています。

そんな状況でユーザーの心を引き付けるには、多くの人の心に寄り添うものである必要があります。ターゲット層の人たちが悩んでいること、考えていることに寄り添い、解決につなげられるものであることを示す必要があります。

また、冒頭5秒で面白さやインパクトを盛り込み、何が言いたいのか、何の広告なのかを明確に伝えることも重要です。

Instagram広告の事例3つとポイント

Instagram広告の事例を3つご紹介します。

  • カンタス航空
  • Gatorade(ゲータレード)
  • 日本航空(JAL)

ミレニアル世代でブランド認知度を高めた大手航空会社

▲出典:Instagram広告の成功事例オーストラリアの大手航空会社カンタスは、ブランドコンテンツプラットフォームである「AWOL」で初めてブランドキャンペーンを実施した際、ミレニアル世代やオーストラリアの若者をターゲットに、実際に旅をしている気分になれるストーリーズ広告を制作しました。

▲出典:Instagram広告の成功事例

美しいオーストラリアの風景と飛行機の写真を組み合わせて、カンタス航空に対する認知度と好感度を高めることに成功しました。

広告は質問から始めて興味を引くように作成されており、ブランド認知度は3ポイントアップ。また、広告想起率も3ポイント上昇し、KPIを達成しました。

Gatorade(ゲータレード)

▲出典:Instagram広告の成功事例

アメリカ発のスポーツドリンク「Gatorade」は、Instagram広告によりキャンペーンの広告想起度を20ポイントアップ、Gatoradeの影響力に関するKPIも5ポイントアップさせました。Instagramのリーチは450万人にのぼり、さらにfacebookでリターゲティングを行い、リーチを4倍にしました。

▲出典:Instagram広告の成功事例

日本航空(JAL)

▲出典:想定以上のリーチを獲得!JALが語る、「Instagram×スポーツ」の効果

日本航空(JAL)は、ラグビーワールドカップ(RWC)を契機に、アスリートを起用した遊び心のあるストーリーズのクリエイティブで、ラグビーファン層の拡大に成功しました。

キャンペーンでは、世界の強豪に挑む日本代表チームを応援するというメッセージを、「挑戦」というブランドメッセージと合わせて発信。著名アスリートを起用することで、ライトなラグビーファン層にも訴求することができました。

また、作り込みすぎない遊び心を大事にし、見た人が楽しめる動画を制作したことも成功の要因となりました。その結果、リーチは目標値の26%増の1,000万人以上に達し、リーチ単価は目標値の13%改善しました。

Instagram広告のポイント3つ

Instagramは、画像や動画をメインとしたSNSであり、ユーザーは画像の鮮明さや美しさ、世界観などに強く惹かれます。そのため、Instagram広告のクリエイティブ作成においては、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  • 画像の鮮明さ
  • コレクション機能への配慮
  • 世界観の構築

Instagramは、スマートフォンで閲覧されることが多いため、画像のクオリティは特に重要です。画像がぼやけていると、ユーザーの興味を引くことができず、広告効果も下がってしまいます。そのため、画像の撮影や編集には十分にリソースをかけて、高画質な画像を作成し、活用するようにしましょう。

またInstagramには、気に入った投稿を保存してあとで見返すことができる「コレクション機能」があります。この機能を利用することで、ユーザーは後からでも興味のある投稿を簡単に見返すことができます。コレクション機能に保存したくなるような、魅力的な画像を作成することも重要です。 

さらに、Instagramは、世界観が重視される媒体です。プロフィールページでは、これまでの投稿画像が一覧で表示されます。そのため、投稿内容やプロフィール画像(アイコン)の内容や色味などに統一感を持たせ、世界観を構築することで、サービスや商品の魅力をより効果的に伝えることができます。

これらの3つのポイントを押さえて、魅力的なInstagram広告を作成しましょう。

X(旧Twitter)広告の事例3つとポイント

nosh(ナッシュ)

▲出典:Twitter広告を活用した成功事例のご紹介 nosh-ナッシュ

宅配食の製造・販売のナッシュは、X(旧Twitter)広告で新規顧客の獲得に一定の成果を上げています。上記の広告により、Twitter広告のラストクリックからの新規顧客獲得数は4.8倍にまで増加しました。

ターゲットを若年層の男性に絞り、クリエイティブにはターゲットと同じ若い男性を起用。シンプルながらも目を引くデザインで、「調理不要で楽なのに健康的な食事」を訴求。

このメッセージは、一人暮らしの男性のニーズをうまく捉えており、効果的にリーチを広げることに成功しています。

本格的に運用を始めたのは2020年3月ごろから。積極的にTwitterで利用者の方とコミュニケーションを取るようになってから、フォロワー数も徐々に増えていき、認知UPや新規獲得につながったようです。

担当者はもともと一人暮らしの層には響く商品なのではと考えていましたが、同じ属性でも一番反響が大きかったのはTwitterでした。反応のあった利用者属性を分析してみたところ、投資をしている人、ガジェット好き、ゲーム好きなど、何かに没頭する人と親和性が高いという発見に繋がり、新しいポテンシャル層を探すきっかけとなりました。

大阪ガスマーケティング株式会社

▲出典:大阪ガスマーケティング株式会社のX広告

家庭用ガス・電気の販売および保守などを行う大阪ガスマーケティング株式会社は、「15秒再生最適化」配信の活用で動画視聴完了数とリーチ拡大を両立しています。

「15秒再生最適化」とは、コンテンツへのエンゲージメントの高い、長時間の再生を優先した購入モデルです。15秒視聴される動画、または15秒以内に視聴が完了する動画のいずれかの配信を最適化するように作られており、初期テストにおいては、これまでのTwitterで最も高い動画完了率を達成しています。

参考:15秒の動画再生数:Twitterのプレミアム動画に関する新しい購入モデル

この「15秒再生最適化」を目的とした出稿と、既存スペックの「リーチ最適化」を目的とした出稿を実施し、比較検証を行うことにしました。Twitterでは他動画プラットフォームと比較して2.6倍のリーチ数という圧倒的なリーチを達成しました。

掲載期間中は検索エンジンにおける指名検索のボリュームも増加。これ自体はTwitterだけでなく、他動画プラットフォームでの配信も影響しているようですが、CV面ではTwitter経由が他動画プラットフォーム経由と比べ1.4倍の結果となり、契約の伸びにも貢献しました。

複数プラットフォームでの出稿を同時に行ったことも、結果の検証を考えるうえで重要だったようです。

参考:Twitter広告を活用した成功事例のご紹介 大阪ガスマーケティング株式会社

株式会社Maneql

▲出典:Twitter広告を活用した成功事例のご紹介 Lステップ

LINE公式アカウントの機能を拡張するツール「Lステップ」を販売する株式会社Maneql。会話量を新規顧客獲得につなげる取り組みとして、Xを活用しています。

Xでの広告を実施したことにより、2年間で全体の売上が500%伸長。

この結果は、Twitter広告による認知拡大が大きく影響しています。Twitter上での会話量が増えたことで、新規契約数が増加し、獲得CPAが改善しました。

また、最初から著名人を使って認知を上げるのではなく、まずはツールの使いやすさやサービスの強みをアピールすることで、ターゲット層からの信頼を獲得。その後に、著名人を使ったことで、さらに認知を拡大し、売上アップにつなげることができました。

また、広告の運用方法も定期的に見直しています。当初は、オーガニックで反応のよかったツイートを広告ツイートに展開していましたが、広告ツイートからの飛び先を広告専用ページにすることで、成果が向上。

具体的には、広告ツイートでは、Lステップのメリットや機能を紹介し、広告専用ページでは、具体的な活用方法や導入事例などを掲載。これにより、ユーザーが広告ツイートを見て興味を持った場合、広告専用ページでより詳細な情報を確認できるようになり、コンバージョン率が向上しました。

X(旧Twitter)広告のポイント

X(旧Twitter)広告におけるクリエイティブ作成のポイントとしては、次の5点が挙げられます。

  • ターゲットユーザーとの親和性を取り込む
  • ターゲット層の興味関心を刺激する内容にする
  • クリックや購入などの行動を促す内容にする
  • インパクトのある画像や、共感できる画像を採用する
  • ユーザーを楽しませる広告を作成する

X広告を活用する際は、ターゲットユーザーとの親和性・有用性がまず条件です。Xと親和性が高い場合に活用しましょう。

そのうえで、ターゲット層の興味関心を刺激する内容にしたり、クリックや購入などの行動を促すような広告を配信したりすると良いでしょう。

そのためにインパクトのある画像・共感できる画像を採用しましょう。ユーザーを楽しませる広告という視点も重要です。

Facebook広告の事例2つとポイント

認知度向上を低コストで実現したセガ

▲出典:セガ ヨーロッパ:facebook広告の成功事例

ゲーム会社大手、セガ株式会社は、新しい歴史ストラテジーゲーム『HUMANKIND』の認知度向上を低コストで実現するため、モバイル広告クリエイティブのベストプラクティスを取り入れたプリロール動画クリップを作成しました。

FacebookとInstagramの広告に活用し、通常の広告と比較してブランド想起リフト単価の50%減、アクションの意向リフト単価の34%減、広告想起リフト単価の8.5%減を達成しました。

ゲームの中でベストなストーリーを選び、それらを短尺のプリロール動画(15秒)に変換し、ゲームの元々の予告編の冒頭に追加。さらに効果的なモバイル視聴体験を生み出すベストプラクティスを取り入れるため、クリエイティブチームはこれらの動画を編集してフォーマットを従来の16:9の横型から正方形に変更しました。

また、FacebookのA/Bテストツールとブランドリフト調査ツールを使用してキャンペーンの効果を測定。チームはA/Bテストを行い、Metaクリエイティブショップで制作された3つのプリロールクリエイティブアセットを比較し、パフォーマンスが高い2つを特定しました。

アプリのインストール数を1.2倍増加させたJollibee

▲出典:Jollibee:facebook広告の成功事例フィリピンで1,400以上の店舗を展開する国内最大のファストフードチェーン、JollibeeはA/Bテストを実施して、Facebookの自動アプリ広告のパフォーマンスを既存のモバイルアプリインストール広告のキャンペーンと比較。その結果、アプリのインストール数を1.2倍増加させました。

このほか、リーチが1.2倍に増加、リーチ単価が18%減少、アプリインストール単価が9%減少という成果が得られています。

Jollibeeではモバイルアプリのダウンロード数が減少していたため、リーチを拡大してアプリのインストール数を増やす方法を模索していました。

Jollibeeは、Mediacom Philippinesと協力して、自動アプリ広告のテストを実施。このテストでは、機械学習を使用して、アプリインストールのキャンペーンを自動化し、興味を持つ可能性が最も高いユーザーにリーチするために、動画、画像、広告コピー、配置の最適な組み合わせを選択しました。

広告に使用するビジュアルは、Jollibeeのメニューにある商品で構成。また、アプリのインストールを促す「Install Now (今すぐインストール)」ボタンを配置し、利用者のスマートフォンに応じてApp StoreまたはGoogle Playに誘導しました。

テストの結果、自動アプリ広告は、手動で設定する既存のキャンペーンよりも、インストール率:30%増加、コストあたりのインストール数:20%削減という成果を得られました。

Facebook広告のポイント

Facebook広告のクリエイティブを効果的にするには、次のポイントを押さえましょう。

  • 画像は高画質で視線を集める
  • 画像内にテキストは最小限に
  • 伝えたいことは冒頭で簡潔に

具体的には、画像の解像度は、どのデバイスでも鮮明に表示されるように、最高の画質のものを使用しましょう。

画像内のテキスト量は、20%以下に抑えることを推奨します。見出しや本文は、一定文字数を超えると省略されてしまうので、もっとも伝えたい内容を冒頭に入れ込み、簡潔な文章で作成しましょう。

TikTok動画広告の事例とポイント

10~20代の若い世代のユーザーが多く、ターゲットにしたい場合に有用なTikTok動画広告の事例として、日本マクドナルドの広告をご紹介します。

日本マクドナルド

▲出典:約3週間で総再生数1億回突破! 日本マクドナルドの「 #ティロリチューン」

日本マクドナルドの「#ティロリチューン」は、TikTokで流行ったハッシュタグチャレンジです。

マクドナルドの「500円バリューセット」を食べて、マックフライポテトが揚がった時の音に合わせて、簡単なダンスをしながら動画を撮影するチャレンジです。

2019年3月4日~3月26日までの23日間で、総再生数1億回と5万件のユーザー動画投稿数を獲得しました。

このハッシュタグチャレンジは、デジタルネイティブ世代の間で大きな話題となり、マクドナルドの認知拡大と来店促進に大きくつなげることができました。 

TikTok動画広告のポイント3つ

TikTok動画広告のポイントは次の3点が挙げられます。

  • 見たくなる動画よりも真似したくなる動画を挙げる
  • ユーザーに気軽に参加・投稿してもらえる内容にする
  • 気まぐれや思いつきなど「楽しい瞬間」をとらえることが拡散されるカギとなる

日本マクドナルドの「#ティロリチューン」は、TikTokで流行ったハッシュタグチャレンジです。マクドナルドの「500円バリューセット」を食べて、マックフライポテトが揚がった時の音に合わせて、簡単なダンスをしながら動画を撮影するチャレンジです。

このチャレンジは、単発の動画が流行るだけでなく、ユーザーに気軽に参加・投稿してもらうことで、そこからさらに情報が拡散されたことが評価されました。

TikTokでは、気まぐれや思いつき、意味はないけど楽しい瞬間が消費者の共感を生み、拡散していくと考えられています。TikTok For Businessでは、このような要素を「WHIMSICAL」と呼んでいます。

事例に挙げた日本マクドナルドの広告が驚異的なスピードで多くの反響を得られたのは、この「WHIMSICAL」の要素を含み、「見たくなる動画」から「真似したくなる動画」として、より多くのユーザーの注目を集めることができたからだと考えられます。

LINE広告の事例とポイント

ライン広告の事例として、株式会社スナックミーの広告をご紹介します。

株式会社スナックミー

▲出典:クリエイティブ改善の成功事例-LINEキャンパスおやつのサブスクリプションサービス「snaq.me(スナックミー)」は、LINE広告を活用して新規ユーザーの獲得に成功しています。

静止画クリエイティブの場合、カメラマンが撮影した綺麗な構図のものより、ユーザーがスマートフォンで撮影したような親近感のある画像のほうが、CTRが3.6倍と圧倒的に高いという結果が出ています。

これは、LINE広告の配信面の一つである「LINE NEWS」に、報道写真が多く掲載されていることが影響していると考えられます。こうした親近感のある画像が、報道写真に埋もれずにユーザーの目を引くのではないかと分析されています。

広告クリエイティブの依頼先3つ

これまで紹介してきた海外・国内のさまざまな事例は、多くのクリエイティブチームが制作しています。

広告クリエイティブの制作を依頼したい場合、次の3つがあります。

  • 自社で制作(内製)
  • 制作会社・広告代理店
  • フリーランスに依頼する

自社で制作(内製)

まず、自社で制作(内製)するという方法があります。

自社にデザイナー・クリエイターがすでに在籍し、そのためのリソースを割くことができるなら、可能です。自社制作ならば、依頼先を選定するためのコスト、依頼に当たって意図や内容を伝える打合せなどのコミュニケーションコストを大幅にカットできるでしょう。

外注する際には、その背景や商材の内容、意図などを伝える必要がありますが、社員であればある程度理解したうえで制作を進められるので、コミュニケーションもスムーズです。

ただし、制作期間中はスタッフが広告クリエイティブにリソースが割かれるため、自社のコア事業に集中しにくいデメリットもあります。

制作会社・広告代理店

2点目の依頼先としては、制作会社や広告代理店があります。

メリットとしては、クリエイティブ制作のプロ集団なので、一定のクオリティが期待できること、動画・静止画、コピーなど幅広いクリエイティブを期待できることなどが挙げられます。

ただ、デメリットとして、制作費が大きくかかりがちであることや制作期間が長くなりがちであることが挙げられ、費用・期間ともにコストが高くなりがちということがあります。

フリーランスに依頼する

一方、フリーランスに依頼するという方法もあります。

フリーランスのメリットとしては、費用は会社規模のクリエイターに依頼するよりも比較的安く、制作期間もより短く、スピーディーにできることがあります。また、制作担当者に直接依頼するため、コミュニケーションもスムーズです。

ただし、フリーランスのクリエイターは、クオリティやスキルにバラツキがあり、優秀なクリエイターに依頼しなければ、想像通りのものを納品してくれない可能性があります。選定も重要ですが、ディレクションにおいても個人に依頼するため、依頼するクリエイターによっては多少の不安があることは避けられません。

しかし、優秀なクリエイターが在籍するエージェントを活用すれば、担当のコンサルタントがサポートしてくれるため、こうしたリスクを避けられるでしょう。

▼下記の資料では、デザイン業務の外注とデザイナー採用について、コストを中心に比較し、双方のメリット・デメリットを解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。


【お役立ち資料】
デザイン外注とデザイナー採用 コスト比較表

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広告クリエイティブの作成を依頼するならクロスデザイナーがおすすめ

本記事では、広告クリエイティブの事例をSNSやテレビCM、動画広告など媒体別に紹介しながら、それぞれのポイントとともに解説してきました。

また、広告クリエイティブの依頼先として、自社内製と制作会社・広告代理店、フリーランスの3つがあり、それぞれの特徴をお伝えしています。

広告クリエイティブの作成を依頼するなら、優秀なフリーランスのクリエイターに依頼するのが最も安く、よりスピーディーに制作できるでしょう。ただし、優秀なフリーランスクリエイターを個人で見つけることは非常に難しく、エージェントを活用するのがおすすめです。

クロスデザイナーなら、厳正な審査を通過した優秀なクリエイター7,000名以上が在籍しており、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、アートディレクターなどさまざまなクリエイターがいます。

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梅澤 杏祐実
記事を書いた人
梅澤 杏祐実

インタビューライター/SEOディレクター。新聞記者を経て、フリーランスのライターとして経済・文化・地域活性など1,000人以上に取材を行う。Webクリエイター能力認定試験エキスパート。HTML、CSSやWebデザインの知見を深めながら、地元福井を中心にさまざまなWebサイトの運用にも携わっている。