UIデザイナーに必要なスキルとは?UXデザイナーとの違いも紹介 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

UIデザイナーに必要なスキルとは?UXデザイナーとの違いも紹介

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UIデザイナーはユーザーに深く共感し、利便性を重視したビジュアルデザインを制作できるスキルが必要な職種です。ユーザーにとって使いやすいプロダクトは売上にもつながるため、採用市場においても注目を浴びています。

しかし、求められるスキルや考え方などが複雑なこともあり、UIデザイナーを目指すにしても具体的にどのようなスキルを身につけたらよいのかわからない方も少なくないでしょう。

この記事ではUIデザイナーに必要なスキルについて解説します。混同しやすいUXデザイナーとの違いや就職・転職に役立つ資格もまとめました。

UIデザイナーとは

UIデザイナーはWeb開発において、ユーザーの利便性を考えてデザインを制作するデザイナーです。具体的な仕事内容や平均年収、求人・転職市場における展望について解説します。

仕事内容・役割

UIデザイナーはプロダクトの成長のために、ユーザー視点のデザインの定義を行うのが仕事です。

ユーザー視点とは、ユーザーの使いやすさを表す指標「ユーザビリティ」のことで、UIデザイナーはユーザーが快適で安心して使えるプロダクトとなるように、改善のために定性的データをもとにユーザーの潜在的思考をくみ取り、デザインを制作します。

平均年収・賃金

UIデザイナーの平均年収は600万円前後です。国税庁の「令和4年分民間給与実態調査」では日本人の平均年収は458万円となっており、比較するとややUIデザイナーのほうが高いことがわかります。一方、フリーランス協会の調査によるとフリーランスデザイナーの平均年収は400万円未満が多く、デザイナー職全体でみても、UIデザイナーのほうが年収が高めであることがわかります。

デザイナーのなかでもUIデザイナーは比較的新しい職種であることと、採用市場における注目度の高さから他デザイナーと比べても給与所得者・フリーランスともに平均年収は高い傾向があるようです。

転職でキャリアアップも可能

UIデザイナーは、アプリ開発やWebデザインなどの現場には欠かせない職種です。スマートフォンの普及にともないモバイルユーザーの視点をとらえたデザインが求められているためだと考えられます。

Webデザイナーとしての知識はもちろん、UX関連などマルチなスキルをもつUIデザイナーは求人数も多いことから、転職市場でも需要が高く、デザイナーのキャリアパスとしても注目を浴びています。平均年収も高めであることから、UIデザイナーに転職することでキャリアアップを目指すことも可能です。

UIデザイナーの活躍領域

デザイナーのなかでは採用市場の需要も高く、平均年収も高めですが、UIデザイナーとして活躍する人は多くありません。活動領域が広く、仕事内容を明確に定めるのがむずかしいことが原因と考えられます。

「UIデザイナーはなくなる」といわれることもありますが、モバイルユーザーは年々増加し、あらゆる領域でユーザー視点が求められていることから、活動領域が細分化されるだけで無くなるとは考えにくいでしょう。

国はデザイナーのもつ思考を経営戦略にいかすため、「デザイン経営」の導入を促進しています。UI/UXデザイナーのもつスキルは経済成長に欠かせず、UIデザイナーのスキルをもっていれば、多くの領域で活躍を目指せます。

UIデザイナーに必要なスキルセット

UIデザイナーにはさまざまなスキルが求められます。制作プロセスに沿ってUIデザイナーに必要なスキルについて解説します。

ユーザーニーズの調査・分析

UIデザイナーは、ユーザーの潜在的ニーズをくみ取るために、市場調査などの数値をもとにユーザーが何を求めているのかを分析します。定量的なデータを用いることで、勘や経験にもとづいた分析とは異なり、ユーザーのニーズを深堀りすることが可能です。

この分析時に欠かせないのがデザイン思考です。デザイン思考は、経営戦略やプロダクトの成長に欠かせない思考力として注目を浴びています。

UIデザイナーに欠かせないデザイン思考とはどのようなものなのか、下記の記事ではデザイン思考のプロセスについてくわしく解説しています。

関連記事:デザイン思考を実践するための5つのプロセスを解説|日常生活で活用する方法も

デザイン思考は既存のプロダクトの改善にも適しています。新規プロダクトの創出にはデザインリサーチが効果的です。どのような方法で進めていけばよいのか、下記の記事をお役立てください。

関連記事:デザインリサーチとは?ユーザーの潜在的ニーズを探る革新的な手法や目的、活用事例などを紹介

設計力

つぎに、クライアントからヒアリングした内容と、分析結果にもとづいてプロダクトを成長へ導くための設計を行います。Web制作の場合、Webサイトに掲載する情報をかんたんな言葉と枠で表現した設計書を作りますが、この形で表現したものをワイヤーフレームと呼びます。

UIデザイナーは、ワイヤーフレームにかんたんに必要な要件を書き込んで、だれでもわかるように可視化できる設計力が必要です。ワイヤーフレームは『Adobe XD』や『Figma』 などのツールを用いるため、こうした専門ソフトも扱えるとよいでしょう。アイデアの共有がしやすく、プロジェクトをスムーズに進めることができます。

ワイヤーフレームの作成に役立つおすすめのツールは下記でも紹介しています。

関連記事:おすすめのワイヤーフレームツール9選を紹介!特徴と機能を一覧で徹底解説

基礎的なグラフィックデザインのスキル

作成したワイヤーフレームをもとにデザインのプロトタイプを作成します。UIデザイナーはビジュアルデザインも含めてユーザビリティ(使いやすさ)も追求しなければなりません。そのため、言語からビジュアルデザインへアウトプットできるスキルが求められます。

ビジュアルデザインの制作には、アドビ製品などデザイン専用のソフトを使いこなせるスキルが必要ですが、Webデザイナーならもっているスキルを活かせるでしょう。

Webデザインの経験が少ない場合、WebサイトやLPのトレースを重ねてグラフィックデザインの基礎力をつけていくのがおすすめ。画像やタイポグラフィ、アイコンなどの要素や、ユーザーが目的の場所へスムーズにたどり着くための操作性など、インタラクションをふまえたデザイン、アクセシビリティの設計を意識してトレースするのがコツです。

コミュニケーションスキル

UIデザイナーがプロジェクトに貢献するにはコミュニケーションスキルが欠かせません。ここでいうコミュニケーションスキルとは、思いや考えを言語化し、相互理解を深められるようにできる能力のことです。

UIデザイナーはプロジェクトにおいて、クライアントから聞き出した要望をチームに伝えて指示を出す仲介的な役割を担うことがあります。課題や要件定義、解決方法をスムーズにビジネスの言語で説明できるスキルがあれば認識齟齬を生むことなく、スムーズな進行が可能です。

こうしたコミュニケーションスキルは、論理的な思考にもとづいています。ふだんから、あらゆる物事を論理的に考え、アウトプットすることで鍛えることが可能です。

デザイン×ビジネスマインドの意識

UIデザイナーの仕事は「デザインの完成=終了」ではなく、事業成長に貢献するにはどうすればいいのか考えて実践していくビジネスマインドが必要です。

ユーザーから選ばれるプロダクトであり続けるには、時代の変化にあわせて成長し続けなければなりません。UIデザイナーがもつユーザー視点とビジネス視点をかけあわせることで、時代とマッチしたユーザーが使いやすいプロダクトを生み出せます。

UIデザイナーとUXデザイナーの違い

UXデザイナーは、ユーザー体験を重視したデザインを作るのが仕事です。ユーザーがプロダクトをとおして得られる体験をデザインします。具体的な違いについて解説します。

役割

UIデザイナーとUXデザイナーはデザイン制作において、それぞれ役割が異なります。

役割UIデザイナーUXデザイナー
プロダクトビジュアルデザイン、ブランディングユーザージャーニー、フロー、ナビゲーション
リサーチデザインリサーチ、ユーザー分析市場調査、競合調査、ユーザー調査
テスト高精度なプロトタイピング簡易的なプロトタイプ
デザインモックアップ、インタラクションデザイン、レスポンスデザインワイヤーフレーム、構造、コンテンツレイアウト

UIデザイナーがインタラクションを重視したデザインを制作するために、UXはその基礎をデザインする役割を担っています。つまり、より良いUXデザインを作るにはUIデザイナーのアイデアが必要です。

UXデザイナーに必要なスキルは以下の記事で解説しています。広い領域で活躍を目指している方は参考になさってください。

関連記事:UXデザイナーに必要なスキルとは?主な仕事内容や作業環境を解説

デザインの領域

UIデザイナーとUXデザイナーは対応領域が異なります。

UIデザイナーUXデザイナー
色、フォント、サイズ、インタラクションレイアウト、階層、配置、製品の使いやすさ

かんたんに説明すると、プロダクトがどのように使われているのか調査して、理想の構造となる枠組みを作るのがUXデザイナーであり、機能や装飾を施してビジュアルデザインを作るのがUIデザイナーというわけです。

UIデザイナーとWebデザイナーの違い

WebデザイナーはWebデザインの専門職です。ビジュアルデザインを作るUIデザイナーの基礎的な位置づけとなります。Webデザイナーとして活躍するには、アドビ製品などのデザインソフトを使いこなすスキルが必要です。HTML/CSSやJavaScriptなどコーディングスキルもあると、活動領域も広がります。

さらに、Webデザイナーがマーケティング視点をもつことで、ユーザビリティの高いWebデザインの制作が可能です。採用市場でも重宝される人材となるでしょう。

関連記事:マーケティング視点を持つWebデザイナーにサイトデザインを依頼すべき理由とは?メリットを合わせて紹介

UIデザイナーのスキル証明に役立つ資格

UIデザイナーに必要なスキルを示す具体的な資格はありません。ただし、プロセスにおいて技術や知識を習得していることを示す資格があります。

  • ウェブデザイン技能検定
  • アドビ認定プロフェッショナル
  • 人間中心設計専門家 資格認定試験
  • ユニバーサルデザインコーディネーター認定試験

それぞれ具体的に解説します。

ウェブデザイン技能検定


▲出典:ウェブデザイン技能検定

Webデザイン関連の国家資格です。Webデザインやコーディングの実技試験のほか、インターネットに関する基礎知識についても習得を証明できます。

3級~1級まであり、2級以上は実務経験が必須です。3級なら在職中の方は3,000円の受検手数料で受けることが可能で、他にも要件によっては実技試験の手数料の減免を受けられます。受験する等級によって試験日や実施予定地域が異なるため、公式サイトで確認してください。

ウェブデザイン技能検定の公式サイトはこちら

アドビ認定プロフェショナル(Adobe Certified Professional)


▲出典:Adobe Certified Professional

アドビ公認の国際認定資格です。アイデアを具体的に作りこんでいくときに必要なアドビ製品に関する知識とスキルを証明できます。資格は「Photoshop」「Illustrator」「Premiere Pro」とアプリごとに独立しており、それぞれ認定を受けることが可能です。

受験料は一般価格で10,780円(税込)。学生なら8,580円(税込)で受験できます。

アドビ認定プロフェッショナルを採用要件に加える企業もあるため、取得しておくことで就職・転職活動時にアピールできます。

アドビ認定プロフェッショナルの公式サイトはこちら

人間中心設計専門家 資格認定制度


▲出典:特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構

人間中心設計(HCD)専門家は、特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構が実施するHCDの専門家認定制度です。プロダクト開発における人間中心設計の専門的な知識と能力を証明できます。

専門家として認定を受けるには5年以上の実務経験が必要。2年以上あれば、人間中心設計スペシャリストを受験できます。UXデザイナーの領域にも活動の幅を広げたいなら、取得をおすすめする資格です。

人間中心設計専門家資格認定制度の公式サイトはこちら

人間中心設計についてくわしく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

関連記事:人間中心設計とは?具体的な設計方法と事例を解説

ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格


▲出典:ユニバーサルデザインコーディネーター教育&試験

ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格は、国籍や人種を問わず使いやすいユニバーサルデザインについて学んでいる証明となります。資格保有者はユニバーサルデザインコーディネーターとして活躍が可能です。

3級から1級まであり、それぞれ求められるスキルが異なります。WebデザイナーでこれからUIデザイナーとして活躍したい方は、ユーザー視点やプロダクト開発などについて学べます。受講料は3級で8,800円(税込)です。等級によって異なるため、気になる方は公式サイトで確認してください。

ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格の公式サイトはこちら

クロスデザインナーはUI/UXデザイナーの求人情報が豊富

UIデザイナーには、ビジュアルデザインを作るだけではなく、共感力や設計力などのスキルが必要です。

UIデザイナーはアプリやWebサイト制作だけでなく、ビジネスの場面でも必要とされており、需要の高い職種です。

新規・既存プロダクトの改善や新規事業、アプリ開発などデザイナーとしてビジネスの成長に携わりたいなら、クロスデザイナーへご登録ください。




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吉永 ゆくら
記事を書いた人
吉永 ゆくら

デザイン系の専門学校でグラフィックデザインを学ぶ。デザイン事務所に就職後、縫製業と企業の専属ライターを経てフリーランスに。デザイン・縫製・Webとものづくりの楽しさとやりがいを仕事を通して感じています。現在はオウンドメディアのコンテンツ制作を中心に活動中。