AIデザインツールは、Web制作やUI/UX設計、広告クリエイティブなど幅広い業務で急速に普及しています。市場規模の拡大や生成AIの進化により、これらのツールは企業にとって業務効率化・品質向上・意思決定の迅速化を実現する戦略的資産となっています。
この記事では、AIデザインツールの最新動向や導入効果、選定ポイントについて解説し、目的別におすすめツール30選を紹介します。導入を検討する企業担当者はぜひ参考にしてください。
AIデザインツールが企業にもたらす価値とは
AIデザインツールは、単なる画像生成や編集の自動化にとどまらず、企業の業務全体における効率化と新しい価値創出を強力にサポートします。
従来のデザインプロセスは「企画 → 制作 → 修正 → 納品」という直線的な流れでした。これをAIと人の協働モデルに置き換えることで、スピード・品質・再現性が飛躍的に向上します。
例えば、AIを活用して初期のアイデアの生成時間を大幅に削減したり、複数のアイデアを瞬時に比較したりすることで、迅速な意思決定が可能です。
さらに、ブランドガイドラインに沿ったデザインを自動生成する機能も登場しており、制作の属人化を防ぎ、再現性の高いアウトプットを実現することもできます。
AIデザインツールの最新動向
AIデザインツールは急速に進化しています。
ここでは、以下の4つの観点から最新の動向を整理して解説していきます。
- 市場規模の拡大
- 普及率と認知度
- 汎用ツールのAI統合
- Webデザインの自動化
- 多様な生成AI
- 著作権と倫理
1.市場規模の拡大
総務省の「令和7年版 情報通信白書」によると、世界のAI市場規模は2024年に1,840億ドル、2030年には8,267億ドルまで拡大すると予測されています。
この成長はデザイン領域においても例外ではなく、AIツールの導入は企業のイノベーション推進や業務効率化に直結しています。
日本国内でも、AIシステム市場は2024年に1兆3,412億円で前年比56.5%増となっており、2029年には4兆1,873億円に達する見込みです。
(出典)総務省「令和7年版 情報通信白書 第Ⅱ部 情報通信分野の現状と課題」
2.普及率と認知度
デザイン業界ではAIツールの利用率が高まっています。
合同会社田島デザインの調査によると、毎日AIツールを使っている割合が最も多い職業は「デザイナー」で、その割合は20%以上です。さらに、有料課金しているユーザーは全体の7%に達しています。

同じ調査で利用率が高いデザインAiツールは以下のとおりです。
これらのツールは、デザイナーだけでなく、広報やマーケティング、データサイエンティストなど、幅広い職種や業務で活用が進んでいることが明らかになっています。

出典:合同会社 田島デザイン「【2024年版最新】どれが人気!?デザイン系AIの認知率・普及率に関するアンケート結果まとめ」
3.汎用ツールのAI統合
FigmaやCanvaなどのデザインプラットフォームは、AI機能を標準搭載し始めています。
これにより、専門知識がなくても高品質なビジュアルを短時間で制作できる環境が整いつつあります。
AIによるレイアウト提案や自動リサイズ機能は、SNSやWebサイトなど複数チャネルへの展開を容易にし、制作スピードを大幅に向上させます。
結果として、マーケティング部門やチームの負担を軽減し、戦略的な業務に集中できる体制構築につながります。
4.Webデザインの自動化
AIは画像生成にとどまらず、UI/UX設計、動画編集、コピーライティングなど幅広い領域に進出しています。
特化型ツールでは、Webサイト制作時にワイヤーフレームやデザインカンプを自動生成でき、制作プロセスを大幅に短縮可能です。
さらに、音声合成や3Dモデリングなど、従来専門スキルが必要だった分野もAIが担うようになりました。
これにより、企業は外注コストを削減しながら、スピード感のあるコンテンツ制作を実現できます。
5.多様な生成AI
近年、画像生成だけでなく、動画編集やスライド資料の自動作成まで対応するAIツールが急速に普及しています。
広報やマーケティング資料の制作においても、AIを活用すれば短時間で複数案を生成し、意思決定を迅速化できます。
ただし、ツールごとに得意分野や機能が異なるため、自社の目的に合ったAIを選定することが重要です。
適切なツール選びが、業務効率化とクリエイティブの質向上を両立させる鍵となります。
6.著作権と倫理
AI生成物の著作権や利用規約に関する議論は続いています。
企業がAIツールを導入する際は、生成物の権利関係や利用ポリシーを確認することが必須です。特に広報やブランドコンテンツでは、法的リスクを回避するためのガイドライン整備が求められます。
さらに、AIが学習するデータの出所や偏りに関する倫理的課題も注目されており、透明性を確保する取り組みが重要です。
AIデザインツールの導入で期待できる具体的な効果
AIデザインツールは、単なる作業効率化にとどまらず、企業の広報・ブランディングに大きなインパクトを与えます。複数案を瞬時に生成・比較できるため、意思決定のスピードが向上し、クリエイティブの質も均一化されます。
以下の3つの効果は、特に企業にとって重要です。
- 業務効率化
- 品質の均一化
- 意思決定の迅速化
それぞれ詳しく説明します。
1.業務効率化
AIは反復的な作業を自動化し、デザイナーの負担を大幅に軽減します。
例えば、画像のリサイズやレイアウト調整、複数パターンの生成など、時間を要する工程を瞬時に処理することが可能です。
これにより、制作スピードが向上し、広報やマーケティング施策をタイムリーに展開できる体制が整います。
2.品質の均一化
ブランドトーンやガイドラインを維持しながら、一定品質のデザインを量産できるのもAIの強みです。
属人化しやすいクリエイティブ制作において、AIはルールに基づいた出力を保証するため、企業のブランド価値を損なうリスクを低減します。
結果として、WebサイトやSNS広告の品質を安定的に保つことが可能です。
3.意思決定の迅速化
AIは複数のデザイン案を瞬時に生成し、比較検討を容易にします。
これにより、担当者は短時間で最適なクリエイティブを選択でき、意思決定のスピードが飛躍的に向上します。
広報・ブランディングにおいて、迅速な対応は企業の競争力を高める重要な要素です。
企業がAIデザインツールを導入する際の選び方
AIデザインツールは多様化しており、導入時には目的や機能を明確にすることが重要です。以下の6つのステップを参考に、最適なツールを選定しましょう。
- 目的の明確化
- 必要な機能の確認
- 操作性の確認
- 既存ツールとの連携を考慮
- 日本語サポートの確認
- 著作権・商用利用の確認
ステップ1.目的の明確化
画像生成、Webデザイン、動画編集など、何を作りたいのかを明確にします。
用途に合った機能を持つツールを選ぶことで、導入効果を最大化することが可能です。
目的を曖昧にしたまま導入すると、機能過不足やコスト増につながります。
広報ならSNS向け画像生成、ブランドサイトならUI設計に強いツールを選びましょう。
ステップ2.必要な機能の確認
共同編集機能、商用利用の可否、特定ファイル形式への対応など、業務に必要な機能を備えているかを確認します。
特に企業利用では、権限管理や履歴管理機能の有無も重要です。複数部署で利用する場合、アクセス制御や承認フローが整備されているかをチェックしましょう。
ステップ3.操作性の確認
初心者でも直感的に操作できるかは重要なポイントです。多くのツールは無料トライアルを提供しているため、事前に試用して操作性を確認しましょう。
操作性が悪いと、導入後に教育コストが増加します。UIがシンプルで、テンプレートやガイド機能が充実しているツールは、社内浸透がスムーズです。
ステップ4.既存ツールとの連携を考慮
Adobe製品や社内システムとの連携性を確認することで、作業効率をさらに高めることができます。
既存ワークフローに統合できるかは生産性に直結します。API連携やクラウドストレージ対応があると、データ移行や共有が容易になり、業務の中断を防げます。
ステップ5.日本語サポートの確認
日本語でのプロンプト入力やUI対応があるかを確認します。特に社内利用では、言語対応が業務効率に直結します。
英語のみ対応のツールは、入力精度や理解度に課題が出やすいです。日本語でのヘルプやFAQ、サポート窓口があるかも導入判断の重要なポイントです。
ステップ6.著作権・商用利用の確認
生成物の著作権や商用利用の可否はツールによって異なります。利用規約を事前に確認し、法的リスクを回避することが重要です。
特に広報や広告で利用する場合、商用利用不可の素材を誤って使うと法的トラブルに発展します。契約条件やライセンス範囲を必ず精査しましょう。
【目的別】おすすめAIデザインツール30選
AIデザインツールは、ビジュアル生成からUI/UX設計、動画編集、資料作成まで幅広い用途に対応しています。
日本語対応や無料プランを備えたツールも多く、企業の導入ハードルは低下しています。
ここでは、目的別におすすめの30ツールを比較表で紹介します。
無料プランの有無や商用利用の可否、日本語対応状況などを確認し、自社のニーズに最適なツールを選定するためにお役立てください。
ビジュアル生成 | |||
ツール名 | 無料プラン | 商用利用 | 日本語対応 |
Midjourney | × | 〇(有料) | △ |
Adobe Firefly/Photoshop | 〇 | 〇 | 〇 |
Stable Diffusion | 〇 | 〇 | △ |
Leonardo.Ai | 〇 | 〇 | △ |
Ideogram | 〇 | 〇 | △ |
UI/UXデザイン | |||
ツール名 | 無料プラン | 商用利用 | 日本語対応 |
Figma AI Assist | 〇 | 〇 | △ |
Uizard | 〇 | 〇 | △ |
Relume AI | 〇 | 〇 | △ |
Galileo AI | 〇 | 〇 | △ |
Penpot | 〇 | 〇 | △ |
画像・写真編集 | |||
ツール名 | 無料プラン | 商用利用 | 日本語対応 |
Canva(Magic Studio) | 〇 | 〇 | 〇 |
Photoroom | 〇 | 〇 | △ |
Remove.bg | 〇 | 〇 | △ |
Lightroom/Photoshop | × | 〇 | 〇 |
Clipdrop | 〇 | 〇 | △ |
動画生成・編集 | |||
ツール名 | 無料プラン | 商用利用 | 日本語対応 |
Runway | △ | 〇 | △ |
Pika | △ | 〇 | △ |
Synthesia | × | 〇 | △ |
HeyGen | △ | 〇 | △ |
Descript | △ | 〇 | △ |
デザインリサーチ・分析 | |||
ツール名 | 無料プラン | 商用利用 | 日本語対応 |
Hotjar | 〇 | 〇 | △ |
Maze | 〇 | 〇 | △ |
Dovetail | 〇 | 〇 | △ |
KARTE | × | 〇 | 〇 |
Lookback | △ | 〇 | × |
業務効率化・アイデア出し | |||
ツール名 | 無料プラン | 商用利用 | 日本語対応 |
ChatGPT /DALL·E 3 | × | 〇 | 〇 |
Claude 3 | 〇 | 〇 | △ |
Notion AI | 〇 | 〇 | 〇 |
FigJam AI | 〇 | 〇 | △ |
Grammarly | 〇 | 〇 | △ |
次章から各ツールについて詳しく解説していきます。
関連記事:AIを活用した3Dデザインの制作とは?ツールやその選び方、外注との使い分けを紹介
ビジュアル生成
テキストから高品質な画像やイラストを生成するAIツールを紹介します。広告、SNS投稿、採用広報など幅広い用途に活用可能です。
1.Midjourney
特徴:テキストから高品質な画像を生成するAIツール。芸術性・独創性に優れたビジュアル表現が可能。公式サイトから直接利用はできず、Discordサーバーで操作する必要があります。
活用シーン:SNS投稿、広告ビジュアル、広報のクリエイティブ制作など、ブランドイメージを強化する場面。
メリット:短時間で複数案を生成でき、デザインの幅を広げながら制作スピードを向上します。外注コスト削減にも効果的です。
【公式サイト】
2.Adobe Firefly/Photoshop
特徴:Adobeが提供する生成AIで、画像やテキストエフェクトを簡単に作成可能です。PhotoshopやIllustratorと連携し、商用利用可能なコンテンツも生成することができます。
活用シーン:パンフレット、SNS広告、ブランドサイトのビジュアル制作といった企業ブランディングなど。
メリット:Adobe製品との連携により、既存ワークフローを維持しながらAIで制作時間を短縮。品質と効率を両立します。
【公式サイト】
https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html
https://www.adobe.com/jp/products/photoshop/ai.html
3.Stable Diffusion
特徴:テキストから写真のようなリアルな画像を生成可能。誰でも無料でオンライン利用でき、数秒で美しいアート作品を作成できる。
活用シーン:広報用のオリジナル画像、ブランドビジュアル制作など。
メリット:無料で利用でき、独自性の高いクリエイティブを実現します。
【公式サイト】
https://stablediffusionweb.com/ja
4.Leonardo.Ai
特徴:独自のツールスイートにより、アイデアを高品質なビジュアルへ変換。クリエイターにはスピードとスタイルの一貫性を備えたプロダクション品質の素材を提供し、チームには直感的なAIファーストのスイートで大規模なコラボを実現。
活用シーン:広告、SNS投稿、ゲームや映像制作などのビジュアル制作。
メリット:高品質な素材を短時間で生成し、制作効率を大幅に向上。チームや開発者もスケーラブルな環境で独自性あるコンテンツを簡単に実現。
【公式サイト】
5.Ideogram
特徴:テキスト入力だけで高品質な画像を生成できるAIツールです。特に画像内の文字再現精度が高く、ロゴやポスター、広告デザインに強みを持ちます。多彩なスタイル選択や編集機能「CANVAS」に対応し、初心者でも直感的に操作可能です。
活用シーン:SNS投稿、広告バナー、商品画像、ロゴ制作など。
メリット:文字入り画像を正確に生成でき、従来のAIの弱点を克服。無料プランで気軽に試せ、制作効率を向上。外注コスト削減とブランド表現の差別化に貢献します。
【公式サイト】
UI/UXデザイン
WebサイトやアプリのUI設計を効率化するAIツールを解説します。ワイヤーフレームやデザインカンプの自動生成で制作時間を短縮できます。
6.Figma AI Assist
特徴:UI/UXデザインを効率化するAI機能群を備えたクラウド型デザインツールです。テキスト入力からワイヤーフレームやレイアウトを自動生成。UI設計のスピードを大幅に向上させます。
活用シーン:WebやアプリのUI設計、プロトタイプ制作、SNS用デザインなど。
メリット:多彩な機能と直感的な操作で、デザイン時間を大幅短縮。チームでのリアルタイム編集やブランド一貫性の確保が容易になり、制作効率と品質を同時に向上するコットが可能です。
【公式サイト】
https://www.figma.com/ja-jp/ai
7.Uizard
特徴:豊富なテンプレートと直感的な編集機能で、WebサイトやアプリのUIデザインを簡単に作成できる次世代ツール。テキスト入力や手描きスケッチ、スクリーンショットから瞬時にプロトタイプを生成可能。スピード重視の開発に最適です。
活用シーン:新規サービスのUI設計、既存デザイン改善、マーケ資料作成など。
メリット:短時間で高品質なUIを生成し、開発工数を削減。リアルタイムコラボでチーム作業を効率化し、コストを抑えながらプロフェッショナルなデザインを実現できます。
【公式サイト】
8.Relume AI
特徴:テキスト入力だけでサイトマップやワイヤーフレームを瞬時に生成し、FigmaやWebflowとの連携でデザインから公開までをスムーズに実現。効率的なUI設計をサポートし、デザインの一貫性を保ちながら制作時間を短縮します。
活用シーン:企業サイト、LP制作、提案資料やプロトタイプ作成など。
メリット:数秒で高品質なサイト構成を生成し、制作時間を大幅短縮。外注コスト削減とデザインの一貫性確保により、効率と品質を両立。Figma連携で即編集・公開が可能です。
【公式サイト】
9.Galileo AI
特徴:数千の優れたUXデザインを学習し、テキストや画像入力からWebサイトやアプリのプロフェッショナルなUIを自動作成。ワイヤーフレームやデザインカンプを短時間で作成可能です。
活用シーン:Webサイトの初期設計、アプリUIのアイデア出し、マーケティング用デザインなど。
メリット:短時間で高品質なUIを生成し、制作効率を大幅に向上。外注コスト削減とスピード開発を実現します。
【公式サイト】
10.Penpot
特徴:完全無料で利用できるオープンソースのUI/UXデザインツールです。レイアウト提案やデザイン改善を支援し、コストを抑えながら柔軟な制作が可能です。
活用シーン:WebやアプリのUI設計、プロトタイプ制作、チーム共同編集など。
メリット:無料で利用でき、カスタマイズ性が高い。リアルタイム共同編集で制作効率を大幅に向上します。
【公式サイト】
関連記事:AIの進化でWebデザインを依頼する必要はなくなる?
画像・写真編集
背景除去やレイアウト調整をAIで自動化できるツールを紹介します。広報やSNS投稿、ブランドビジュアルの制作を効率化し、初心者でも高品質な画像編集が可能です。
11.Canva(Magic Studio)
特徴:画像・動画生成、文章作成、編集など多彩なAI機能を統合したクリエイティブプラットフォーム。直感的な操作で画像編集やSNS投稿を作成することができます。AI機能「Magic Studio」により、背景除去やレイアウト提案が簡単に行えます。ただし、一部機能は有料プラン限定です。
活用シーン:広報用のSNS画像、プレゼン資料、パンフレットのデザイン制作など。
メリット:初心者でも扱いやすく、テンプレートが豊富。外注コスト削減とブランド一貫性の確保が可能で、誰でも簡単に高品質なコンテンツを作成できます。
【公式サイト】
https://www.canva.com/ja_jp/magic
12.Photoroom
特徴:AIを活用した画像編集アプリで、背景の自動切り抜きや透過、背景生成、不要物の除去などを数秒で実現します。スマホやPCで直感的に操作でき、EC商品写真やSNS投稿用のビジュアルをプロ品質に仕上げることが可能です。
活用シーン:ECサイトの商品画像の編集、SNS投稿用ビジュアルなど。
メリット:高精度なAI処理で、画像編集の手間を大幅に削減。品質を向上し、ブランド一貫性を保ちながら大量画像の効率的な処理が可能。スピード重視の制作にも最適です。
【公式サイト】
13.Remove.bg
特徴:AIを活用して画像や動画の背景を数秒で自動削除できるオンラインツールです。複雑な操作や専門知識は不要で、人物・商品・ロゴなど幅広い画像に対応。背景透過や色変更、カスタム背景追加、不要物除去など編集機能も充実しています。
活用シーン:EC商品画像の背景処理、広告画像編集、SNS投稿用ビジュアル制作など。
メリット:背景処理を完全自動化し、編集時間を大幅短縮。高精度な切り抜きで品質を向上し、外注コストを削減。大量画像の一括処理やAPI連携で業務効率化も可能です。
【公式サイト】
14.Lightroom/Photoshop
特徴:写真の編集・整理・共有を簡単に行えるクラウド対応の画像編集ツール。高度な補正ツールを搭載し、明るさや色調整、ノイズ除去、ぼかし効果などを直感的に操作可能です。
活用シーン:広報用の写真加工、ブランドビジュアル制作、SNS広告の画像編集など。
メリット:AIによる不要物削除や一括補正でプロ品質の仕上がりを短時間で実現。Adobe製品との連携とクラウド同期で、効率と品質を両立できます。
【公式サイト】
https://www.adobe.com/jp/products/photoshop-lightroom.html
15.Clipdrop
特徴:背景除去、不要物削除、照明調整、画像の高解像度化など多彩な機能を搭載しているAI画像編集・生成ツール。テキストから画像生成やスケッチをもとにしたイラスト作成も可能で、スピード感ある制作をサポートします。
活用シーン:EC商品画像、SNS投稿、広告バナー、Webデザイン素材制作など。
メリット:簡単操作で高品質な画像を生成。外注コスト削減やブランド表現の差別化に貢献し、マーケティング施策を迅速に展開できます。
【公式サイト】
動画生成・編集
AIを活用した動画制作ツールを紹介します。テキストから動画を生成したり、編集作業を自動化したりすることで、動画やSNS広告を短時間で高品質に仕上げることができます。
<h3>16.Runway
特徴:テキストや画像から高品質な動画を生成できる次世代AIプラットフォーム。動画編集機能も充実しており、直感的な操作で映画品質の映像制作を可能にします。
活用シーン:SNS広告動画、ブランドストーリー動画の制作など。
メリット:複雑な動画編集を自動化し、短時間で高品質な映像を生成。外制作コストを抑えながらクリエイティブの幅を大きく広げます。
【公式サイト】
17.Pika
特徴:テキストや画像から数秒で高品質な動画を生成することができ、アニメーションや実写風など多彩なスタイルを選択可能。高度な編集機能で要素追加やスタイル変更も簡単に行え、専門知識不要で直感的に操作できます。
活用シーン:SNS広告動画、PR動画、イベント告知動画など。
メリット:従来の動画制作に必要な時間とコストを大幅削減。短時間でプロ品質の映像を生成でき、クリエイターや企業の表現力を強化します。
【公式サイト】
18.Synthesia
特徴:AIアバターが話す高品質な動画を自動生成できるツール。140以上の言語に対応し、撮影や編集の専門知識不要でプロフェッショナルな映像を短時間で作成可能です。
活用シーン:商品説明動画、研修動画、海外向け企業紹介動画など。
メリット:撮影や編集の手間を省き、動画制作を数時間から数分に短縮。多言語対応でグローバル展開を効率化し、外注コストを削減します。
【公式サイト】
19.HeyGen
特徴:テキストや画像からAIアバターが話す高品質な動画を数分で生成できるクラウド型ツール。豊富なアバターと多言語対応、多彩な機能で、簡単にプロ品質の動画を制作可能。海外向けコンテンツ制作にも便利です。
活用シーン:広告動画、製品紹介、教育コンテンツ、グローバルプレゼンなど。
メリット:従来の動画制作に比べ、時間とコストを大幅削減。多言語対応でグローバル展開を効率化し、ブランドに合わせたカスタマイズも可能です。
【公式サイト】
20.Descript
特徴:テキスト編集の感覚で動画や音声を編集可能。アップロードした動画を自動で文字起こしし、テキストを編集するだけで対応する映像や音声も編集することができます。
活用シーン:YouTube動画編集、ポッドキャスト制作、教育・研修動画など。
メリット:従来のタイムライン編集を不要にし、作業時間を大幅短縮。初心者でも直感的に操作でき、字幕生成や音声補正も自動化。チームでの共同編集やSNS向けショート動画作成にも最適です。
【公式サイト】
デザインリサーチ・分析
ユーザー行動やUI改善をAIで支援するツールを解説します。WebサイトやブランドサイトのUXを最適化し、応募率やコンバージョン率を高めるためのデータ分析が可能です。
21.Hotjar
特徴:ユーザー行動を可視化し、AIで分析するツール。ヒートマップ、セッション録画、アンケート、フィードバック機能を搭載し、訪問者がどこをクリックし、どこで離脱するのかを直感的に把握することができます。
活用シーン:Webサイト改善、ECサイト最適化、UI/UX分析、マーケ施策検証など。
メリット:ユーザー行動を可視化し、意思決定の精度が向上。コンバージョン率向上や離脱防止に直結し、外注コスト削減と効率的なサイト運営を実現します。
【公式サイト】
22.Maze
特徴:AIを活用したユーザーリサーチとプロトタイプテストのためのプラットフォーム。ユーザビリティテストを短時間で実施できますオンラインで非対面のユーザーテストを実施し、ヒートマップや動画録画で行動を可視化します。
活用シーン:WebやアプリのUI/UX改善、プロトタイプ検証、ユーザー体験評価など。
メリット:対面不要でグローバルなユーザーテストを短時間で実施可能。テスト結果を即座に分析でき、改善サイクルを高速化します。
【公式サイト】
23.Dovetail
特徴:顧客フィードバックや調査データを一元管理し、AIで自動分析・要約できるカスタマーインサイトプラットフォーム。インタビューやアンケートなどの非構造化データを整理し、定性情報のタグ付けや要約を自動化。インサイト抽出を効率化します。
活用シーン:ユーザーリサーチ、顧客体験改善、製品戦略の意思決定支援など。
メリット:AIによる自動要約と分析で、リサーチ業務の負担を大幅に軽減することが可能。顧客理解を深め、製品改善やマーケティング戦略の意思決定を支援します。
【公式サイト】
24.KARTE
特徴:Webやアプリ上の顧客行動をリアルタイムに解析し、個々に最適化された体験を提供するCXプラットフォーム。1st Partyデータを活用し、Web接客、パーソナライズ、マーケティングオートメーション、広告効果改善など多彩な機能を統合されています。
活用シーン:WebサイトやアプリのCX向上、UI改善、エンゲージメント強化など。
メリット:日本語対応で国内企業に最適。データに基づいて、Webサイトの改善やアプリのエンゲージメントの向上が可能です。
顧客一人ひとりに合わせた体験を自動化し、CVRやLTVを向上。データ統合で分析精度を高め、施策のPDCAを高速化します。
【公式サイト】
25.Lookback
特徴:AIを活用した定性ユーザーリサーチプラットフォーム。ユーザーテストを実施し、画面操作や表情、音声を同時に記録可能です。AIアシスタントにより、セッションの自動文字起こし・要約・重要インサイト抽出を実現し、分析時間を大幅に短縮します。
活用シーン:WebやアプリのUX改善、プロトタイプ検証、ユーザーインタビューなど。
メリット:AIによる自動分析でリサーチ効率を向上し、深いインサイトを迅速に抽出。チームでの観察や共有機能により、意思決定を加速し、製品改善のスピードを高めます。
【公式サイト】
業務効率化・アイデア出し
文章生成やアイデア整理をAIで効率化するツールを紹介します。コピーやSNS投稿の作成、戦略立案のブレインストーミングなど、幅広い業務をスピードアップできます。
26.ChatGPT/DALL·E 3
特徴:最新モデルGPT-5を搭載し、複雑な指示にも高精度で応答可能。自然な文章生成や質問応答、要約、翻訳、コード作成など幅広い用途に対応します。
DALL·E 3はOpenAIの最新画像生成AIで、テキストから高品質な画像を生成します。ChatGPTとの統合により自然な会話で指示でき、複雑なプロンプトも自動最適化。高精度な表現力で、広告、デザイン、教育など幅広い分野に対応可能です。
活用シーン:アイデア出し、学習支援、資料作成・要約など。
メリット:ChatGPTは文章作成や情報整理を瞬時に行い、アイデア出しからコンテンツ制作まで一括対応。DALL·E 3はChatGPT連携によりプロンプト作成が容易で、修正や微調整も可能。創造性を支援して制作スピードを飛躍的に向上し、コストを削減します。
【公式サイト】
https://openai.com/ja-JP/index/dall-e-3
27.Claude 3
特徴:長文処理・自然な日本語生成・コード作成に強みを持つ対話型AI。大規模文書の要約や分析が可能で、論理的な文章生成に優れています。
活用シーン:契約書要約、技術文書作成、データ分析や提案資料作成など。
メリット:長文や複雑な情報を一括処理し、精度の高い分析と自然な日本語出力を実現。業務効率化と情報精度の向上に貢献します。
【公式サイト】
28.Notion AI
特徴:ドキュメント作成やアイデア整理をAIで支援するツール。メモ、タスク管理、データベース、Wikiなどを統合したNotionのオールインワンのワークスペースで利用でき、業務管理とコンテンツ制作を一元化できます。
活用シーン:計画書の作成、社内資料の整理、事業戦略のブレインストーミングなど。
メリット:情報整理と文章生成を同時に実現。チームの生産性を高め、作業時間を短縮します。
【公式サイト】
29.FigJam AI
特徴:FigmaのオンラインホワイトボードにAI機能を追加。ブレインストーミングや会議のテンプレート生成、付箋の要約・分類、アイデアの視覚化を自動化し、チームの創造性を加速します。
活用シーン:事業戦略企画、チームアイデア出し、振り返りミーティングなど。
メリット:付箋整理や要約を自動化し、手作業の負担を軽減。テンプレート生成で準備時間を短縮し、議論をスムーズに進行させることが可能です。
【公式サイト】
https://www.figma.com/ja-jp/figjam/ai
30.Grammarly
特徴:AIを活用した英語ライティング支援ツールで、文法・スペル・句読点のチェックに加え、文体やトーンの改善を提案。リアルタイムで誤りを検出し、自然な表現や語彙の提案、文章全体の明確化をサポートします。
活用シーン:ビジネスメール、学術論文、SNS投稿やブログ記事の英文作成など。
メリット:誤字脱字や文法ミスを瞬時に修正し、自然な英語表現を提案。文章品質を向上させ、プロフェッショナルな印象を与えます。
【公式サイト】
AIデザインツールの導入ステップと運用設計
AIデザインツールは、UI/UX改善や業務効率化に大きな効果をもたらします。
しかし、導入を成功させるためには、単なるツール選定だけでなく、業務プロセス全体を見直し、運用設計を行うことが不可欠です。
ここでは、導入から全社展開までを以下の3つのステップに分けて解説します。
- 業務フローの可視化とAI化可能領域の特定
- パイロット運用で効果を検証
- 標準化とチーム教育で全社展開
ステップ1.業務フローの可視化・AI化可能領域の特定
最初に行うべきは、現状の業務フローを詳細に可視化することです。
デザイン業務には、アイデア出し、ワイヤーフレーム作成、ビジュアルデザイン、レビューなど複数の工程があります。
これらの中で、画像生成、レイアウト提案、コピーライティング補助など、AIが得意とする領域を特定します。
加えて、データ管理・著作権・プライバシーなどのリスクを評価し、AI導入による法的・セキュリティ面の影響を明確化します。
この段階で重要なのは、「AIを導入することでどの業務が効率化されるか」を明確にすることです。
例えば、サイトバナー制作やSNS広告のクリエイティブ生成は、AIツールによる自動化が効果的です。
一方で、ブランド戦略やコンセプト設計など、企業独自の判断が必要な領域は人間が担うべきです。
ステップ2.パイロット運用で効果とコンプライアンスを検証
次に、選定したAIデザインツールを限定的な範囲で試験導入します。
パイロット運用では、以下の観点で効果を検証します。
- 制作時間の短縮度合い:従来比でどれだけスピードが向上したか
- 品質の担保:AI生成デザインがブランドガイドラインに沿っているか
- コスト削減効果:外注費や人件費の削減につながるか
- 法的リスクの確認:著作権、個人情報保護
このフェーズで得られたデータを基に、例えば作業時間削減率や外注費削減といった導入のROI(投資対効果)を算出します。
効果が確認できれば、次のステップに進みます。
ステップ3.標準化とチーム教育で全社展開
最後に、AIデザインツールの利用を標準化し、全社的に展開します。
ここで重要なのは、運用ルールの策定と教育体制・ガバナンス体制の構築です。
- 運用ルール:AI生成物の品質チェックフロー、利用範囲、承認プロセス
- 教育体制:デザイナーだけでなく、人事やマーケティング担当者も含めた研修
- ガバナンス:セキュリティ対策、データ管理ポリシー、法令遵守の仕組み
AIツールは導入後の定着が成功の鍵です。業務プロセスを再設計し、AIを前提としたワークフローを構築することで、投資効果を最大化できます。
関連記事:データと生成AIを駆使し、最先端の制作フローで成果を最大化する方法【インティメート・マージャー×GIG】
AIを活用できる優秀なデザイナーを見極めるためのポイント
従来は「デザインがうまい人」を採用することが重視されていました。
しかし、AIデザインツールの普及により、企業に貢献できるデザイナー像は変化しています。求められるのは、AIを活用して業務効率化や品質向上を実現できる人材です。
そのためには、以下の3つの観点で評価することが重要です。
- ポートフォリオの評価基準を明確化
- 技術スキルのチェック方法を設定
- ソフトスキルの傾向を測定
それぞれ詳しく説明します。
1.ポートフォリオの評価基準を明確化
AI時代のポートフォリオ評価では、単なるビジュアルの美しさだけでなく、機能性と実務貢献度を確認することがポイントです。
見た目の美しさと機能性: UI/UXの観点から、ユーザー体験を考慮したデザインになっているかを評価します。単なる「映えるデザイン」ではなく、目的達成に寄与しているかが重要です。
実際のプロジェクトでの貢献度: ポートフォリオに記載された案件で、どの工程を担当し、どのような成果を出したかを確認します。特に、AIツールを活用した事例があれば、その具体的な役割や効果をヒアリングしましょう。
2.技術スキルのチェック方法を設定
AIを活用できるデザイナーには、従来のデザインスキルに加え、テクノロジーへの理解が求められます。以下の観点で評価を行います。
コーディング能力: HTML/CSSやJavaScriptなど、基本的なフロントエンド知識を確認します。AIツールを使う際にも、コード修正や調整が必要になるケースがあります。
UI/UXの理解度を測る質問: 「ユーザー行動を分析してデザインに反映する方法」など、実務に直結する質問を設定します。AIによるデータ分析結果をどう活用するかを問うのも有効です。
AIやデザインツールの活用スキル:FigmaやAdobe Firefly、CanvaなどのAI機能を使った経験を確認します。生成AIを活用したワークフロー改善の事例があれば、具体的に聞きましょう。
3.ソフトスキルの傾向を測定
AI時代のデザイナーには、技術力だけでなく、チーム連携や柔軟な対応力も不可欠です。
チームとの連携力の評価:AI導入は業務フローを変えるため、他部署との調整が必要です。コミュニケーション能力や協働姿勢を面接で確認します。
問題解決能力と柔軟性のテスト方法:「AI生成デザインがブランド基準に合わない場合、どう対応するか」など、実務に近いシナリオを提示し、対応力を評価します。
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