
近年、生成AIの進化により、Webサイトやバナー、ロゴ、商品パッケージといったクリエイティブ制作の手法が大きく変わりつつあります。とくに、AIツールを業務に取り入れ、より短期間で成果を生み出せるAIを扱えるデザイナーへの関心が高まっています。
この記事では、企業がAIデザインを導入する背景やメリットにくわえ、AIを活用できる人材に求められる役割、ツールの選び方や活用法などをわかりやすく解説します。社内のデザイン体制を見直したい、リソース不足を補いたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
AIが扱えるデザイナーが注目される背景
業務効率化を目的にAIツールを導入する企業が増えています。クリエイティブの現場でも制作体制の強化を目的に導入が進められており、AIを扱えるデザイナーの注目度も高まりつつあります。ここでは、企業がAIデザインの導入を検討する背景について解説します。
生成AIの進化によるデザイン業務への影響
生成AIツールは進化しており、画像生成やコンテンツ生成などさまざまなAIツールが登場しています。これらのツールを活用することで、時間と手間のかかる作業が短時間で実現できるようになりました。
AIを活用することで、デザイン業務はゼロから考えるものではなく、AIが生成したものを人のアイデアとセンスで仕上げていく工程へと変わりつつあるのです。
人手不足が叫ばれるなかで、こうした業務の変化に対応できる人材が多くの企業で求められています。
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デザインの内製化に取り組む企業の増加
デザイン業務の外注コストを抑えるために、AIツールを導入して内製化したいという企業も増えています。非デザイナーでもAIツールを使うことでおしゃれでかっこいいデザインを作ることが可能です。
AIツールの操作に長けているデザイナーは、生成されたものをブラッシュアップし、より魅力的なデザインを制作してくれると大きな期待がよせられています。
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AIを活用した生産性向上が重視されている
業務効率化による生産性向上は、多くの企業において重要なテーマです。デザイン部門やマーケティング部門においても例外ではなく、少人数でも成果を出せる仕組みづくりが求められています。
AIを扱えるデザイナーは、ビジュアル制作だけではなく、提案資料の作成なども支援することが可能です。1人のデザイナーで幅広い業務をこなせるため、チーム全体の生産性を向上させる効果が期待されています。
関連記事:新規事業におけるデザイナーの役割とは?採用のためのポイントも解説
AIを扱えるデザイナーに求められる役割とは
AIツールを使いこなせるデザイナーを採用するときは、企業としてAIを活用しながらも業務の質と成果を確保できる実践力が必要です。ここでは、AIを扱えるデザイナーにどのような役割を期待すべきか、採用後の実務イメージとあわせて解説します。
AIツールの活用支援
各AIツールの機能を熟知しているため、チームメンバーのスキルレベルに合わせたAIツールの選定と操作をサポートする教育的な役割を担ってもらうことが可能です。
たとえば、生成AIのプロンプト設計や案件に適したツールの使い分けなど、属人化しがちな業務をAIツールを活用して、誰でも取り組めるように定着させる役割を期待できます。
案件に応じた柔軟な対応力
案件の納期やデザインの目的達成などを踏まえて、AIをどの部分に使用して、どこを人の手でカバーするのかを判断する役割を期待できます。
バナーやアイコン用の素材制作で切り抜き加工はAIに任せ、導線設計などは人の手で調整するといった感じです。こうした適切な判断ができると、メンバーのリソースもうまく調整できるため結果、採用コストを抑えることもできます。
データとデザインをつなぐ
AIツールに生成してもらうには、データやテキストなどプロンプトのベースとなる材料が必要です。そのため、マーケターや企画担当者との連携が必須となります。
デザイナーにはデザイン制作だけではなく、各部門とデザインチームの橋渡しをする役割をになってもらうことが可能です。
AIデザインのブラッシュアップ
AIデザインはそのまま使うのではなく、調整が必須です。デザイナーにはAIで生成したデザインをメディアやブランドイメージに合わせてブラッシュアップをする役割を任せることが可能です。
AIを扱えるデザイナーに、この役割を任せることで、スピード感と高品質なデザイン制作が可能となります。
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デザインでAIを活用するメリット・デメリット
SiriやAlexaなどの音声アシスタントに利用されている「音声認識」や、機械学習により精度の高い予測を行う「予測分析」など、AIの機能はさまざまな業界で使われています。交通事故の削減が期待される「自動運転」の開発においては、自動車の周囲の状況を認識して適切な判断を下すためにAIが欠かせません。
デザインの領域では、画像に映っているものを認識・判別する「画像認識」や、キーワードの入力やテーマの選択をするだけでデザインが完成する「自動生成」、人間が日常的に使用する言語を認識・解析・生成する「自然言語処理」といった機能が主に活用されており、今後も活用範囲は拡大していくことが予想されます。
これからデザインにAIを活用することを検討している場合は、AIにより大きなメリットが得られる一方で、デメリットも存在することを理解しておくことが大切です。以下の表に主なメリット・デメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
1.デザインまわりの煩雑な作業を削減できる | 1.情報漏洩や著作権侵害などのリスクがある |
2.デザイナーがクリエイティブに集中できる | 2.データや指示によってアウトプットのクオリティが変わる |
それぞれ詳しくご説明します。
メリット1.デザインまわりの煩雑な作業を削減できる
デザインまわりのアイデア出しや、デザインにおける地道で細かい作業にAIを活用することで、作業時間の削減につながります。また、Webデザイン全般からバナーやロゴの作成まで、AIがデザインに活用される領域は確実に拡がっており、短納期の案件やバリエーションを量産する際のリソース不足の解消にも役立ちます。
メリット2.デザイナーがクリエイティブに集中できる
AIを活用してデザインまわりの煩雑な作業を削減すれば、デザイナーが本来の仕事に集中するための環境を整えることができます。それにより、アウトプットのクオリティの向上が期待できるでしょう。
デメリット1.情報漏洩や著作権侵害などのリスクがある
AIによって生成されたデザインに使われている画像やイラストなどのコンテンツが、著作権を侵害している可能性があります。また、機密情報を入力すると漏洩するリスクがある点にも注意が必要です。そのため、AIの使用に関する社内ガイドラインを作成し、社員に周知することが重要です。
デメリット2.データや指示によってアウトプットのクオリティが変わる
AIに学習させるデータや、AIへの指示の仕方によってアウトプットのクオリティが変わる可能性があります。例えば、データの量が不足している場合、予測の精度が低下することがあります。また、指示が明確でないと、AIが生成するデザインの質が望むものとは異なる可能性が高まります。そのため、社員のAIリテラシーを向上させるためのトレーニングが必要です。
デザインに活用できるAIツールの選び方
AIデザインツールを選ぶ際のポイントは以下の3点です。
- 目的を明確にする
- 知名度や利用率を調査する
- ニーズに合った機能があるか確認する
それぞれ詳しく説明します。
1. 目的を明確にする
AIツールを選ぶ際の最初のステップは、導入する目的を明確にすることです。
AIツールの選択肢は多岐にわたるため、例えばデザイン企画書の作成や資料の要約、画像加工やイラスト作成など、どのように活用するか目的が具体的であれば、種類を絞って適切なツールを選ぶことができます。
また、必要な機能や予算などの選定条件も明確にすることも重要です。
2. 知名度や利用率を調査する
AIツールを導入する目的に応じて種類を絞ったら、各ツールの知名度や利用率などを調査しましょう。
トレンドのツールは多くの利用者にとって使いやすいだけでなく、サポートが充実していたり、学習リソースが豊富であったりするケースが多いため、導入後の活用を促進します。また、同じツールの利用者からフィードバックを得やすいというメリットもあります。
3. ニーズに合った機能があるか確認する
選択肢をある程度絞り込んだら、各ツールの特徴や仕様を比較して、自社のニーズに合った機能が十分に備わっているかどうかを確認しましょう。また、ユーザーフレンドリーで直感的なインターフェースも大切な要素です。最終的にはツールを試用し、使い心地や機能性を確認したうえで決定することが最も重要です。
デザインの効率化におすすめのAIツール9選
ここで、デザインの効率化に役立つ主なAIツールと、主な使い方を以下の表にまとめました。ツールを選定する際の参考にしてください。
ツール名 | 主な使い方 |
---|---|
Chat GPT | 質問応答、文書の生成・改善・要約・翻訳、画像編集、音声対話 |
Adobe Firefly | 画像生成 |
Midjourney | 画像生成 |
Canva | デザイン作成、画像生成 |
Tailor Brands | ロゴデザイン |
Petalica Paint | 線画自動着色 |
Stable Diffusion | 画像生成 |
WiX エディタ | ホームページ作成 |
AIR Design | デザイン生成 |
パッケージデザインAI | パッケージデザイン生成 |
Figma | ホームページ作成・コーディング |
それぞれ詳しくご紹介します。
Chat GPT
Webなどから収集した大量のテキストデータから学習し、自然言語処理技術を使用して人間のような自然な対話を生成します。2023年秋には画像認識・音声認識機能の追加が発表され、画像編集や音声対話なども可能になりました。
Adobe Firefly
テキストプロンプトに入力するだけで画像を生成します。画像のスタイルや技法も指定可能です。生成された画像は、さまざまなスタイルや効果を適用したり、カラー、ライト、縦横比をカスタマイズしたりして、編集することができます。
Fireflyではさまざまなサンプル画像と、他のユーザーが画像を生成する際に使用したプロンプトが表示されます。そのため画像生成に慣れていない場合でも、プロンプトの書き方や役割を理解しやすく、容易に独自のプロンプトを入力できるでしょう。
Midjourney
キーワードを設定するだけで、Webから学習したデータをもとに画像やイラストを生成できます。UI設計が直感的に操作しやすい点がメリットです。目的に適したプロンプトを作成することで、画像の背景などを生成したり、画像の縦横比を変更したりといった作業が自動化可能です。
Canva
Canvaの画像生成AI「TexttoImage」を使えば、テキストを入力して画像スタイルを選択し、生成ボタンを押すだけで、イラスト、絵画、写真などさまざまな種類の画像を生成することができます。
また、Canvaには印刷物のデザイン、SNS投稿画像の作成、プレゼン資料・企画書作成、動画編集などのテンプレートが用意されています。そのため、TexttoImage で生成した画像やCanvaの素材を利用して、デザイナーとしての経験がなくても簡単にデザインを作成可能です。
Tailor Brands
ロゴ作成に特化したAIツールで、簡単にオリジナルのロゴを作成できます。ブランド名や業態などを入力し、アイコンとフォントを選択するだけで、複数のロゴデザインを生成します。
生成したロゴの候補と共に、ロゴを印刷した名刺やタグといったグッズのプレビューが表示されるため、具体的に展開イメージがつかみやすい点がメリットです。
Petalica Paint
線画を手描きすることが多いイラストレーターにとって、着色作業は非常に時間がかかる作業の一つです。Petalica Paintは、線画をアップロードするだけで、AIが自動で着色してくれるため、着色作業の時間を大幅に短縮できます。自由に色を指定でき、着色スタイルも選択できるため、イラストレーターの意図する色合いに仕上げることができます。また、ラフや写真を線画化することも可能です。
Stable Diffusion
ユーザーが入力したテキスト情報をもとに、ハイクオリティな画像を作り出す高性能な画像生成AIです。適切なプロンプトを設定すれば、ユーザーの理想に近い画像を生成する可能性が高くなります。また、プロンプトは同じでも順番や重みづけを変更するだけで、別の画像を生成することが可能です。
WiX エディタ
WixエディタはAI機能のWix ADIを統合したものです。業種や職種、好みのデザインといったいくつかの簡単な質問に答えるだけで、AIが構成や画像、テキストを自動で生成し、モバイル最適化も含めたWebデザインを効率的に進めることが可能です。また、ブランドロゴがある場合は、配色を自動的に抽出してサイトに適用し、色味に合わせたカラーパレットも自動で作成します。デザインやライティングの初稿作成を効率化するツールとして活用できます。
AIR Design
デザイナーの思考プロセスをAI化し、AIを用いて成果の出るロゴやLPを効率的に作成するクリエイティブ制作サービスです。リコメンドされたデザインから気に入ったものを選択すると、名刺や看板のモックアップを自動で作成します。
パッケージデザインAI
消費者調査の結果を学習し、最適なパッケージデザインを自動生成するAIツールで、東京大学との共同研究により開発されました。デザイン案をWebにアップロードすると、AIが消費者によるデザイン評価を最短10秒で予測します。また、消費者に評価されるデザインを生成することも可能です。
Figma
FigmaはWebデザインやUIデザイン制作に欠かせないデザインツールです。共同作業に優れており、クライアントやチームとのプロジェクトに役立ちます。
FigmaはMCPサーバを導入することで画像ファイルからコーディングが可能です。導入に少々手間がかかるうえに、出力内容が完全に正しいものとはいえないケースもあります。人の手で調整・修正が必要ですが、プロンプトで完成形まで仕上げてくれるため、Webサイト制作の時短につながるでしょう。
関連記事:デザインツールの種類とは?最新トレンドや案件獲得におすすめのツールを紹介
生成AIをWebデザインに活用する方法
ここでは、生成AIをデザインの現場でどのように活用するのか、Webデザイン制作を例に解説します。
デザインのアイデア出し
まず、Webサイト全体のトンマナや構成を検討する段階でAIツールを活用できます。『ChatGPT』などを活用して、競合サイトのデータ分析を助けてもらうのです。要点整理やブレストを支援してもらうことで、スピーディーに複数の案を比較検討することが可能です。
ワイヤーフレームの自動生成
Webページのレイアウトなど、イメージをAIツールに指示を出すことでトップページなどのワイヤーフレームを生成できます。『AIR Design』では、業務や目的をもとにレイアウト案を自動で提案してくれる機能があります。
デザイナーが不在でも叩き台のデザイン案を作れるため、外注をする際の要件定義書の作成にも役立てることが可能です。
メイングラフィックの作成
ファーストビューに配置するメインビジュアルには、画像生成AIツールの活用が進んでいます。『Adobe Firefly』や『Midjourney』、『Stable Diffusion』などはテキストの指示に沿った画像作成が可能です。
初期案を複数出してもらったり、完成イメージをビジュアルに起こして共有したりといった活用法があげられます。言語化が難しくても、ある程度のデザインを生成してくれるため、デザイナーがゼロから描くよりも工数を抑えることが可能です。
コンテンツ生成
ページ内の見出しや説明文にもAIツールの活用が進んでいます。読みやすくわかりやすい文章が求められるため、ライティングスキルが必要です。コンテンツ生成で役立つのは『ChatGPT』など文章生成AIです。
「BtoB向けで商材に合ったキャッチコピーをいくつか出して」など条件を指示します。文体の調整もできるため、書き手やターゲットにあわせたコンテンツを作ることが可能です。
スライドや提案書の作成
クライアントに向けた提案書やプレゼン資料の作成は手間がかかるものです。『Canva』のAI機能を使えば、テーマに沿ったレイアウトやデザインが自動生成され、見やすく整ったスライドを短時間で作成できます。
もし構成に迷ったときは『ChatGPT』に目的や伝えたいポイントを伝えると、最適な構成案を出力できます。こうした工数の削減により、戦略立案に時間をかけることが可能です。
コーディング支援
HTML/CSSなどコーディングの工程でも、生成AIが活用されています。『Figma』では事前に外部ツールをAPI連携することで、画像からコーディングが可能です。
こまかい調整のみデザイナーが対応する必要があります。追加のプロンプトで調整も可能です。
プロンプトの作成にGhatGPTを併用することでより効率よく進めることができるでしょう。エンジニアがいない場合でもデザイナーが一人で簡単な修正にも対応できるようになります。
AIデザインをうまく活用するためのポイント
生成AIを業務に取り入れるときは、社内でどのように活用するのかルールを決めるなど、運用設計が大切です。AIデザインを効果的に活用するためのポイントを紹介します。
利用規約やライセンスを確認する
AIツールによっては、生成された画像やコンテンツに関して商用利用の制限が設けられています。『Adobe Firefly』で生成された画像でもベータ版で生成された画像は商用利用が禁止されているため注意しましょう。
もし商用利用が禁止された生成画像を利用した場合、著作権侵害のリスクがあります。事前に利用するツールのライセンスや規約を確認して、商用利用の可否や著作権の帰属範囲を明確にしておきましょう。
社内での活用ルールを整備する
AIツールの導入をチームで進めるには、どのツールをどのように使うのか、あらかじめルールを決めておくことが大切です。とくに情報漏洩や、プロンプトに機密情報を入力しないように注意しなければなりません。
導入時に設定したガイドラインをもとに研修などを実施して、社内で共通の認識をもつことが大切です。
関係者にAI生成を使うことを伝える
AIを活用して制作したデザインは「どこまで人の手で制作したのか」「商用利用の許可は取れているのか」など確認を受けることがあります。
事前にAIツールを使うことを伝えて、どの範囲までAIを使うのかを伝えておくことで、誤解やトラブルを防ぐことができます。
目的ごとにツールを使い分ける
AIツールは画像生成や文章生成、コーディングなど得意分野が異なります。使いこなすには、それぞれのツールの得意分野を理解することが大切です。
最適なツールを選んで使い分けることで、デザインの品質を高めることができます。
あまり多くを頼りすぎない
生成AIはデザイン業務の効率化に役立ちますが、正確性や表現力には限界があります。とくにブランドマナーやUI/UXが求められる領域では、人による判断や調整が欠かせません。
AIツールに頼りすぎると創造性が失われるといった声も聞かれるように、多くを頼りすぎると自身でのアウトプットが弱くなってしまうおそれがあります。AIをツールとして使いこなすことを意識することが大切です。
AIデザイン導入を相談できる外注先の選び方
デザインにAIを活用するニーズは高まる一方、どのように実践するのかというナレッジが少ないといった声も聞かれます。そのため、社内にAI人材がいない場合は外注してノウハウを蓄積するのも1つの手です。外注先は主に以下の3つが挙げられます。
- AI開発会社に依頼する
- デザインコンサルティング会社に依頼する
- フリーランスに依頼する
それぞれ詳しく説明します。
AI開発会社に依頼する
AI開発会社に依頼するメリットは、AIに関する知識と経験が豊富なプロの集団であり、高い技術と確かな成果が期待できる点です。AI開発から開発後の保守・運用まで、プロジェクトに関わる作業を分散せずに、一気通貫で依頼できる場合もあります。
ただし、デザイン面で実績があるとは限らないため、依頼先を選定する際は実績をチェックし、自社のニーズに適しているかを検討しましょう。
デザインコンサルティング会社に依頼する
デザインコンサルティング会社は、企業やブランドの問題を解決するために、デザイン思考などを用いて、ブランディングやマーケティング、ビジネス戦略の策定、製品開発の支援などを行います。AIを活用した新規事業開発やイノベーション推進の支援に強みを持つコンサルティング会社もあります。
専門性が高い外部からの知識や視点を得られる点や、本質的な課題を抽出して論理的かつ合理的に解決できる点がメリットです。一方で、AIコンサルティングにかかる費用は高騰しやすい点には注意が必要です。
フリーランスに依頼する
フリーランスのメリットは、AI開発会社やデザインコンサルティング会社に依頼するほどの規模ではないけれども内製化が難しい場合や、コストパフォーマンス良く仕上げたい場合に、気軽に発注できる点です。
クラウドソーシングでポートフォリオをチェックして気に入ったデザイナーが見つかれば、直接依頼することもでき、交渉次第で急を要する案件にも柔軟に対応してもらえる可能性が高いでしょう。
一方デメリットは、クラウドソーシングに在籍しているデザイナーは新人から実績のあるベテランまでさまざまであるため、クオリティが担保できないこと。また、秘密保持や情報管理に関する懸念も挙げられます。SNSやブログなどを通してフリーランスに依頼することも可能ですが、いずれの方法もニーズに合ったデザイナーを見つけるまでに手間がかかるのも事実です。
フリーランスデザイナーをお探しの方やデザイナー採用に慣れていない方は、デザイナー専門のエージェントサービスを利用するのがおすすめ。企業とデザイナーのニーズをもとにエージェントが介在して取引を進めてくれるため、採用の手間が省けます。
即戦力となるデザイナーを採用できるうえ、面倒な条件交渉や契約手続きを代行してくれたり、契約を適切に運用できるようフォローしてくれたりといったメリットが得られます。
関連記事:外注デザイナーを探す方法は?おすすめサービス10選と注意点を解説!
デザインでAIを活用するならクロスデザイナーがおすすめ!
本記事では、デザインでAIを活用するメリット・デメリットなどを解説し、デザインの効率化に役立つAIデザインツールや、おすすめの採用方法もご紹介しました。デザインでAIの活用を検討している企業は、デザイナー採用の参考にしてください。
「デザインでAIを活用したいけれど、社内にAI人材がいない」といった場合は、外注してノウハウを蓄積するのも1つの手です。外注先としてはAI開発会社やデザインコンサルティング会社が挙げられますが、手軽に依頼してコストパフォーマンス良く仕上げたい場合はフリーランスデザイナーをおすすめします。
フリーランスのデザイナーに依頼する場合は、デザインの知識やスキル、費用相場について熟知した、実績と信頼のあるデザイナー専門のエージェントサービスに依頼すれば、業界に詳しく安心して任せられるでしょう。対象となる企業に必要なリソースを選んでマッチングしてくれるため、ミスマッチのリスクを軽減できます。
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- クロスデザイナーの特徴
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