AIを扱えるデザイナーとは?企業からの需要や求められる役割を解説 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

AIを扱えるデザイナーとは?企業からの需要や求められる役割を解説

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バナーやロゴ、商品パッケージからWebサイトまで、デザインの領域でAIの活用は急速に広がっています。

この記事では、デザインでAIを活用するメリット・デメリットや、AI導入後も活躍するデザイナーに求められるスキルや能力を解説。デザインの効率化に役立つAIデザインツールや、おすすめの採用方法もご紹介します。

デザインでAIの活用を検討している企業は、デザイナー採用の参考にしてください。

デザインでAIを活用するメリット・デメリット

SiriやAlexaなどの音声アシスタントに利用されている「音声認識」や、機械学習により精度の高い予測を行う「予測分析」など、AIの機能はさまざまな業界で使われています。交通事故の削減が期待される「自動運転」の開発においては、自動車の周囲の状況を認識して適切な判断を下すためにAIが欠かせません。

デザインの領域では、画像に映っているものを認識・判別する「画像認識」や、キーワードの入力やテーマの選択をするだけでデザインが完成する「自動生成」、人間が日常的に使用する言語を認識・解析・生成する「自然言語処理」といった機能が主に活用されており、今後も活用範囲は拡大していくことが予想されます。

これからデザインにAIを活用することを検討している場合は、AIにより大きなメリットが得られる一方で、デメリットも存在することを理解しておくことが大切です。以下の表に主なメリット・デメリットをまとめました。

メリットデメリット
1.デザインまわりの煩雑な作業を削減できる
1.情報漏洩や著作権侵害などのリスクがある
2.デザイナーがクリエイティブに集中できる
2.データや指示によってアウトプットのクオリティが変わる

それぞれ詳しくご説明します。

メリット1.デザインまわりの煩雑な作業を削減できる

デザインまわりのアイデア出しや、デザインにおける地道で細かい作業にAIを活用することで、作業時間の削減につながります。また、Webデザイン全般からバナーやロゴの作成まで、AIがデザインに活用される領域は確実に拡がっており、短納期の案件やバリエーションを量産する際のリソース不足の解消にも役立ちます。

メリット2.デザイナーがクリエイティブに集中できる

AIを活用してデザインまわりの煩雑な作業を削減すれば、デザイナーが本来の仕事に集中するための環境を整えることができます。それにより、アウトプットのクオリティの向上が期待できるでしょう。

デメリット1.情報漏洩や著作権侵害などのリスクがある

AIによって生成されたデザインに使われている画像やイラストなどのコンテンツが、著作権を侵害している可能性があります。また、機密情報を入力すると漏洩するリスクがある点にも注意が必要です。そのため、AIの使用に関する社内ガイドラインを作成し、社員に周知することが重要です。

デメリット2.データや指示によってアウトプットのクオリティが変わる

AIに学習させるデータや、AIへの指示の仕方によってアウトプットのクオリティが変わる可能性があります。例えば、データの量が不足している場合、予測の精度が低下することがあります。また、指示が明確でないと、AIが生成するデザインの質が望むものとは異なる可能性が高まります。そのため、社員のAIリテラシーを向上させるためのトレーニングが必要です。

デザインに活用できるAIツールの選び方

AIデザインツールを選ぶ際のポイントは以下の3点です。

  1. 目的を明確にする
  2. 知名度や利用率を調査する
  3. ニーズに合った機能があるか確認する

それぞれ詳しく説明します。

1.目的を明確にする

AIツールを選ぶ際の最初のステップは、導入する目的を明確にすることです。

AIツールの選択肢は多岐にわたるため、例えばデザイン企画書の作成や資料の要約、画像加工やイラスト作成など、どのように活用するか目的が具体的であれば、種類を絞って適切なツールを選ぶことができます。

また、必要な機能や予算などの選定条件も明確にすることも重要です。

2.知名度や利用率を調査する

AIツールを導入する目的に応じて種類を絞ったら、各ツールの知名度や利用率などを調査しましょう。

トレンドのツールは多くの利用者にとって使いやすいだけでなく、サポートが充実していたり、学習リソースが豊富であったりするケースが多いため、導入後の活用を促進します。また、同じツールの利用者からフィードバックを得やすいというメリットもあります。

3.ニーズに合った機能があるか確認する

選択肢をある程度絞り込んだら、各ツールの特徴や仕様を比較して、自社のニーズに合った機能が十分に備わっているかどうかを確認しましょう。また、ユーザーフレンドリーで直感的なインターフェースも大切な要素です。最終的にはツールを試用し、使い心地や機能性を確認したうえで決定することが最も重要です。

デザインの効率化におすすめのAIツール9選

ここで、デザインの効率化に役立つ主なAIツールと、主な使い方を以下の表にまとめました。ツールを選定する際の参考にしてください。

ツール名主な使い方
Chat GPT質問応答、文書の生成・改善・要約・翻訳、画像編集、音声対話
Adobe Firefly
画像生成
Midjourney
画像生成
Canva
デザイン作成、画像生成
Tailor Brands
ロゴデザイン
Petalica Paint
線画自動着色
Stable Diffusion
画像生成
WiX ADI
ホームページ作成
AIR Design
デザイン生成
パッケージデザインAI
パッケージデザイン生成

それぞれ詳しくご紹介します。

Chat GPT

Webなどから収集した大量のテキストデータから学習し、自然言語処理技術を使用して人間のような自然な対話を生成します。2023年秋には画像認識・音声認識機能の追加が発表され、画像編集や音声対話なども可能になりました。

Adobe Firefly

テキストプロンプトに入力するだけで画像を生成します。画像のスタイルや技法も指定可能です。生成された画像は、さまざまなスタイルや効果を適用したり、カラー、ライト、縦横比をカスタマイズしたりして、編集することができます。

Fireflyではさまざまなサンプル画像と、他のユーザーが画像を生成する際に使用したプロンプトが表示されます。そのため画像生成に慣れていない場合でも、プロンプトの書き方や役割を理解しやすく、容易に独自のプロンプトを入力できるでしょう。

Midjourney

キーワードを設定するだけで、Webから学習したデータをもとに画像やイラストを生成できます。UI設計が直感的に操作しやすい点がメリットです。目的に適したプロンプトを作成することで、画像の背景などを生成したり、画像の縦横比を変更したりといった作業が自動化可能です。

Canva

Canvaの画像生成AI「TexttoImage」を使えば、テキストを入力して画像スタイルを選択し、生成ボタンを押すだけで、イラスト、絵画、写真などさまざまな種類の画像を生成することができます。

また、Canvaには印刷物のデザイン、SNS投稿画像の作成、プレゼン資料・企画書作成、動画編集などのテンプレートが用意されています。そのため、TexttoImage で生成した画像やCanvaの素材を利用して、デザイナーとしての経験がなくても簡単にデザインを作成可能です。

Tailor Brands

ロゴ作成に特化したAIツールで、簡単にオリジナルのロゴを作成できます。ブランド名や業態などを入力し、アイコンとフォントを選択するだけで、複数のロゴデザインを生成します。

生成したロゴの候補と共に、ロゴを印刷した名刺やタグといったグッズのプレビューが表示されるため、具体的に展開イメージがつかみやすい点がメリットです。

Petalica Paint

線画を手描きすることが多いイラストレーターにとって、着色作業は非常に時間がかかる作業の一つです。Petalica Paintは、線画をアップロードするだけで、AIが自動で着色してくれるため、着色作業の時間を大幅に短縮できます。自由に色を指定でき、着色スタイルも選択できるため、イラストレーターの意図する色合いに仕上げることができます。また、ラフや写真を線画化することも

Stable Diffusion

ユーザーが入力したテキスト情報をもとに、ハイクオリティな画像を作り出す高性能な画像生成AIです。適切なプロンプトを設定すれば、ユーザーの理想に近い画像を生成する可能性が高くなります。また、プロンプトは同じでも順番や重みづけを変更するだけで、別の画像を生成することが可能です。

WiX ADI

業種や職種、好みのデザインといったいくつかの簡単な質問に答えるだけで、業種ごとに最適な画像や文章をAIが数ある自動的に選んで必要なコンテンツを生成し、自動でモバイル最適化も行います。また、ブランドロゴがある場合は、配色を自動的に抽出してサイトに適用し、色味に合わせたカラーパレットも自動で作成します。

AIR Design

デザイナーの思考プロセスをAI化し、AIを用いて成果の出るロゴやLPを効率的に作成するクリエイティブ制作サービスです。リコメンドされたデザインから気に入ったものを選択すると、名刺や看板のモックアップを自動で作成します。

パッケージデザインAI

消費者調査の結果を学習し、最適なパッケージデザインを自動生成するAIツールで、東京大学との共同研究により開発されました。デザイン案をWebにアップロードすると、AIが消費者によるデザイン評価を最短10秒で予測します。また、消費者に評価されるデザインを生成することも可能です。

関連記事:デザインツールの種類とは?最新トレンドや案件獲得におすすめのツールを紹介

AIを導入して活躍できるデザイナーの特徴とは

「AIによってデザイナーの仕事がなくなるのではないか…」雇用・依頼する企業側も働くデザイナーも、このように考えている人が少なからずいるのではないでしょうか。

結論から言うと、代替可能な作業はAIによって効率化できますが、デザインを完全にゼロから生み出すことはできないため、デザイナーが担うすべての役割を代替することは不可能でしょう。

近年、DX推進や新規事業開発にデザイン思考やデザイン経営が必要とされていることからも、デザイナーの需要はますます高まっています。このような時代において、AIを活用して活躍できるデザイナーの特徴は以下の2点です。

  • AIに関する新たな知識やスキルを獲得して活用できる
  • ビジネスの上流から参画して事業成長に貢献できる

それぞれ詳しく説明します。

AIに関する新たな知識やスキルを獲得して活用できる

AIの役割は、データから学習して与えられた目標に沿った解を提示することです。作業の効率化や利益の最大化を目標とするような意思を持っていないため、AIをどのような分野・業務でどのように活用するかは、使用する人間が判断し、AIに適切な目標を設定しなければなりません。

そのため、AIと共存して活躍し続けるには、AIに関する新たな知識やスキルを獲得して活用できる能力が求められます。また、企業や社会にとって有害な目的で利用されることを防止するAIリテラシーも必要です。

ビジネスの上流から参画して事業成長に貢献できる

上述の通り、AIはデザイナーの業務の一部を代替可能ですが、自発的意思を持たずゼロから生成することはできません。そのため、デザインにAIを活用して作業の効率化や利益の最大化を追及するためには、ビジネスの上流から参画して事業成長に貢献できる能力が必要です。

例えば、人間中心設計(HCD)やデザイン思考といった手法を活用してビジネスの戦略を立案・設計してプロジェクトを推進する能力や、ユーザーニーズを分析して優れたUI/UXデザインのプロダクトの企画・設計・開発を行う能力が求められます。

関連記事:新規事業におけるデザイナーの役割とは?採用のためのポイントも解説

デザインでAIを活用する方法3つ

デザインにAIを活用するニーズは高まる一方、どのように実践するのかというナレッジが少ないといった声も聞かれます。そのため、社内にAI人材がいない場合は外注してノウハウを蓄積するのも1つの手です。外注先は主に以下の3つが挙げられます。

  • AI開発会社に依頼する
  • デザインコンサルティング会社に依頼する
  • フリーランスに依頼する

それぞれ詳しく説明します。

AI開発会社に依頼する

AI開発会社に依頼するメリットは、AIに関する知識と経験が豊富なプロの集団であり、高い技術と確かな成果が期待できる点です。AI開発から開発後の保守・運用まで、プロジェクトに関わる作業を分散せずに、一気通貫で依頼できる場合もあります。

ただし、デザイン面で実績があるとは限らないため、依頼先を選定する際は実績をチェックし、自社のニーズに適しているかを検討しましょう。

デザインコンサルティング会社に依頼する

デザインコンサルティング会社は、企業やブランドの問題を解決するために、デザイン思考などを用いて、ブランディングやマーケティング、ビジネス戦略の策定、製品開発の支援などを行います。AIを活用した新規事業開発やイノベーション推進の支援に強みを持つコンサルティング会社もあります。

専門性が高い外部からの知識や視点を得られる点や、本質的な課題を抽出して論理的かつ合理的に解決できる点がメリットです。一方で、AIコンサルティングにかかる費用は高騰しやすい点には注意が必要です。

フリーランスに依頼する

フリーランスのメリットは、AI開発会社やデザインコンサルティング会社に依頼するほどの規模ではないけれども内製化が難しい場合や、コストパフォーマンス良く仕上げたい場合に、気軽に発注できる点です。

クラウドソーシングでポートフォリオをチェックして気に入ったデザイナーが見つかれば、直接依頼することもでき、交渉次第で急を要する案件にも柔軟に対応してもらえる可能性が高いでしょう。

一方デメリットは、クラウドソーシングに在籍しているデザイナーは新人から実績のあるベテランまでさまざまであるため、クオリティが担保できないこと。また、秘密保持や情報管理に関する懸念も挙げられます。SNSやブログなどを通してフリーランスに依頼することも可能ですが、いずれの方法もニーズに合ったデザイナーを見つけるまでに手間がかかるのも事実です。

フリーランスデザイナーをお探しの方やデザイナー採用に慣れていない方は、デザイナー専門のエージェントサービスを利用するのがおすすめ。企業とデザイナーのニーズをもとにエージェントが介在して取引を進めてくれるため、採用の手間が省けます。

即戦力となるデザイナーを採用できるうえ、面倒な条件交渉や契約手続きを代行してくれたり、契約を適切に運用できるようフォローしてくれたりといったメリットが得られます。

関連記事:外注デザイナーを探す方法は?おすすめサービス10選と注意点を解説!

デザインでAIを活用するならクロスデザイナーがおすすめ!

本記事では、デザインでAIを活用するメリット・デメリットなどを解説し、デザインの効率化に役立つAIデザインツールや、おすすめの採用方法もご紹介しました。デザインでAIの活用を検討している企業は、デザイナー採用の参考にしてください。

「デザインでAIを活用したいけれど、社内にAI人材がいない」といった場合は、外注してノウハウを蓄積するのも1つの手です。外注先としてはAI開発会社やデザインコンサルティング会社が挙げられますが、手軽に依頼してコストパフォーマンス良く仕上げたい場合はフリーランスデザイナーをおすすめします。

フリーランスのデザイナーに依頼する場合は、デザインの知識やスキル、費用相場について熟知した、実績と信頼のあるデザイナー専門のエージェントサービスに依頼すれば、業界に詳しく安心して任せられるでしょう。対象となる企業に必要なリソースを選んでマッチングしてくれるため、ミスマッチのリスクを軽減できます。

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曄道 うるは
記事を書いた人
曄道 うるは

Webディレクター&SEOライター。出版業界、広告代理店、IT業界を経てパラレルワーカーに。執筆した記事は500を超える。得意ジャンルはIT、ヘルスケア、金融。座右の銘は「好きを仕事に」。