マーケティングにおけるデザインの役割とは?必要な理由からデザインが重要となる施策まで解説 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

マーケティングにおけるデザインの役割とは?必要な理由からデザインが重要となる施策まで解説

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一般的にマーケティング戦略について考えるとき、制作物やWebサイトのデザインの関することまで計画段階で見通しを立てることは多くありません。ですが、実はマーケティングにおけるデザインは、ユーザー認知を上げたり、ブランディングに寄与したり、サービス・プロダクトへの正しい理解を促したりと、効果的なマーケティング施策にも繋がる、非常に重要な役割をもっています。

マーケティングにおけるデザインを軽視しがちな人に多いのが、デザインを「ただ見た目を良くする作業」だと考えているケース。本記事では、デザインに関する基本的な考え方から

マーケティングにおけるデザインの役割までを解説します。

デザインとは?

一般的にデザインというと、「ビジュアルを整える」「装飾する」など見た目に関するイメージをもつ人も多いと思います。もちろん、ビジュアルを整えることもデザイナーの業務範囲ではあります。しかし本来、デザインという言葉が指す範囲は、表面的なものにとどまりません。

元々、デザイン(design)は美術のデッサン(dessin)とも語源が同じと言われ、「計画を記号に表す」という意味のラテン語、デシグナーレ(designare)に由来すると言われています。これは、現在のdesignにも「設計する」「企てる」という意味にも繋がっています。

つまりデザインには本来、「設計」という意味合いが含まれており、デザインとは「ある問題を解決するために物事を設計し、さまざまな媒体に表現すること」という意味で解釈されます。

単にビジュアルや見た目を良くするのではなく、どうすれば伝えたい情報が、伝えたい相手に伝わるか、最適な表現手段や方法を設計する。それこそ、ビジネスにおける本来のデザインの役割です。

マーケティングにデザインが必要な理由

では、なぜマーケティングにデザインが必要なのか、考えてみましょう。

一般的にマーケティング施策を打つときには、どんな商品やサービスであっても、ターゲットと呼ばれる想定顧客がいます。多くの場合、マーケティング施策のゴールは、購買意欲を刺激したり、サービスや商品に対する理解を促したり、商品価値を正しく伝えたりするために、想定顧客に「正しい情報を届けること」です。

先ほどの「デザインの役割」をもう一度思い出してください。デザインの役割は「伝えたい情報が、伝えたい相手に伝わるように最適な表現手段や方法を設計する」でした。つまり、マーケティング施策のゴールである「正しい情報を届けること」に対し、その情報を整理して最適な手段・表現を考えることこそデザインの役割であり、本質的な意義です。

人間は、「情報の約8割を視覚から得る」といわれています。それだけ重要な視覚情報が、しっかり意図されたものである施策と、まったく意識されていない施策では、どちらのほうが効果が期待できるか。結果を想像するのは、難しくないと思います。

マーケティングにおけるデザインの役割

では、ここからはマーケティングにおけるデザインの役割をより具体的に考えてみましょう。おもに以下の3つの項目に分けて、解説していきます。

  • サービスや商品の価値を正しく伝える
  • 顧客とのコミュニケーション手段
  • 競合と差別化・ブランドイメージの形成

サービスや製品の価値を正しく伝える

製品やサービスの根幹となる価値やコンセプトを伝えるのもまた、デザインが担う重要な役割です。それらが正しく伝わっていない場合、ユーザーは製品やサービスのメリットや、利用するタイミングがわからず、アクションを起こすことができません。

とくにマーケティング施策においては、

  • Webサイト
  • SNS
  • チラシ
  • ポスター
  • 雑誌

などさまざまな媒体の選択肢があります。

どの媒体を選んでも、その製品やサービスの世界観が統一されており、製品やサービスのコンセプトが明快に伝わるようになっていることは重要です。イメージに一貫性を持たせることで、信頼感も生まれやすくなります。

顧客とのコミュニケーション手段

デザインは「情報を伝えるためのもの」、言い換えればデザインはユーザーとのコミュニケーション手段であると考えられます。

そして、マーケティングにおいても、ターゲットとのコミュニケーションは重要な要素。ユーザーコミュニケーションという意味では、本来マーケティングとデザインは非常に近い距離にあるものなのです。

こうしたコミュニケーションでは、相手の立場になることが重要です。ターゲットの視点に立って考え、

  • 最終的にユーザーに求めているアクションを起こしてもらうためには、どんな動機づけが必要となるのか
  • どんなコミュニケーションを取ればいいのか

など、顧客が求めている情報を先回りして考え、提供すること、また迷わずにアクションを取るためにスムーズな導線をつくっていくことも、マーケティングにおけるデザインの役割の一つです。

競合との差別化・ブランドイメージの形成

製品やサービスには、「機能的価値」と「情緒的価値」という2つの価値があります。「機能的価値」とは、その名のとおり、機能や品質面で顧客が感じる価値のこと。逆に「情緒的価値」とは、その製品やサービスを利用した際に得られる、精神的・感覚的な価値のことを指します。車で例えるなら、燃費や操作性など車の性能に関するものは機能的価値で、高級車などに乗ることで得られる精神的な充足感は情緒的価値と、捉えることができます。

とくに情緒的価値は、競合との差別化やブランディングにおいて重要といわれる要素で、デザインはその訴求手段として有効です。デザインにより統一された世界観や共感されるようなストーリーをユーザーに訴求することで、製品や企業のブランドイメージをより強固にすることへと繋がります。

デザインが重要となるマーケティング施策

ここからは、デザインが大きく影響する具体的なマーケティング施策について解説します。マーケティングにおいて、顧客接点は「コンタクトポイント」とも呼ばれており、その中でもとくにデザインが関係するものでは、主に以下のようなものが挙げられます。

  • ロゴ
  • WEBサイト
  • 製品のパッケージ
  • ポスター、パンフレット、チラシなどの紙媒体
  • YouTubeなどの動画媒体
  • 広告(リスティング、ディスプレイなど)
  • SNS
  • 店舗
  • イベント など

なかでもとくに重要な5つのマーケティング施策について、解説していきます。

ロゴ

企業ロゴや製品ロゴは、認知度を高め、さまざまなブランドイメージを伝える大切な手段の一つです。優れたロゴは人の印象に残りやすく、日常的にさまざまな場面で企業や製品を想起してもらうきっかけをつくります。またロゴデザインは、配色、書体、プロポーションと要素こそシンプルですが、その組み合わせによって企業や製品に対するイメージを視覚的・感覚的に伝えることができます。とくに配色は重要視されることが多く、企業によっては「コーポレートカラー」を設定しているケースもあります。

ロゴを広く浸透させるには、自社製品やサービス、パンフレットなど、ユーザーとのコンタクトポイントごとにロゴを表示することが重要です。繰り返しロゴを見ることで、企業や製品に対する信頼感が高まるという効果もあります。

WEBサイト

企業や製品を認知してもらうための手段として、WEBサイトを持つことも非常に重要なWEBマーケティングの手法の一つです。企業や組織の情報を適切に届けることで、企業のブランドイメージや信頼感を伝えることはもちろん、ユーザーだけでなく株主や求職者などに向けた情報を伝える場所としても機能します。

またデザインは、「この企業はどんな企業なのか」という印象に強く影響します。良いデザインならば企業や製品の独自性や、自分たちの姿勢などを伝えることができますが、サイトデザインが粗雑だと、逆にマイナスイメージになることも。

パッケージ

パッケージは、その製品に関する機能的、情緒的を問わずさまざまな価値を伝えられる場所です。また一つの製品でありながら、企業のブランドイメージを形成する要素にもなり得ます。ですが、そもそもパッケージを見てもらうためには、数多く商品が並んでいる中から手に取ってもらう必要があります。そのため、何よりも重要なのが第一印象です。いかに製品の価値を伝えるデザインをしたとしても、手に取ってもらえなければ一つも伝えられないと考えましょう。

また購入後は、開封から使用、廃棄に至るまでの一連の行動によって、購入者に体験的な価値を提供することもできます。優れたパッケージデザインは、一瞬で興味を惹きつけつつ、その製品の体験的価値を高め、企業と顧客のコミュニケーションに大きく貢献します。

パンフレット、チラシ、ポスターなどの紙媒体

企業から発信する情報として紙媒体を使うメリットは、大きく以下の3つが挙げられます。

  • 信頼されやすい
  • 視認性・一覧性が高い
  • 保存しやすい

紙媒体は、一度印刷してしまうと修正が難しいという性質から、完成前には入念なチェックを経て制作されています。そうした制作過程そのものが、紙媒体の信頼性の高さにも繋がっていると考えられます。また、スマートフォンやPCなど枠のある電子媒体と違って、一度に視認できる情報が多いのも紙媒体ならではの利点だといえるでしょう。そして何より物理的に手元に残るため、繰り返し読んでもらう、といったことも可能です。例えば映画館でしか買えないパンフレットのように、世界観やブランドストーリーに繰り返し触れてもらうことで、企業や製品のファンを生み出すことにも繋がります。

動画

最近では、スマートフォンでの大容量通信が可能になり、どこでも簡単に動画コンテンツが見られるようになりました。それに伴い、YouTubeやTikTokなどの動画SNSを活用したマーケティングも、近年注目が高まっています。動画で伝えられる情報量は、文字や静止画に比べてはるかに大きいといわれ、製品やサービスの魅力を発信したり、認知度を向上させるのに効果的な手法です。

映像デザイナーに依頼すれば、伝えたいメッセージや情報をもとにコンテンツとなる映像作品を作れます。また動画全体の構成ではなく、動画内に組み込むアニメーションや、サムネイルなどの作成を依頼するなど、さまざまなデザイナーの起用方法が考えられます。

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これまで、マーケティングにおけるデザインの役割と重要性についてお伝えしてきました。

マーケティング戦略を立てるにあたっては、そもそもどんなコミュニケーションでどんな情報を伝えるべきか、計画段階からデザイナーと話し合うことで、より最適なマーケティング施策を打てるようになります。

ですが、社内にデザイナーがいない場合、デザイナーを採用するには時間がかかりますし、デザイン制作会社に外注する場合は、大きなコストがかかります。そこでおすすめしたいのが、フリーランスデザイナーの活用です。

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クロスデザイナー編集部

日本最大級のデザイナー専門エージェントサービス『クロスデザイナー』の編集チーム。複数の現役デザイナーや編集者で構成されている。