採用サイトとは?必要性や活用事例、制作フローや運用時の注意点を解説 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

採用サイトとは?必要性や活用事例、制作フローや運用時の注意点を解説

INDEX

近年、コーポレートサイト(企業サイト)以外に採用サイトを運用している企業が増えています。その理由は、効果的な採用活動が可能となるからです。

しかし、

「具体的なメリットやデメリットは?」

「自社採用サイトが必要な理由は何?」

「制作時の注意点は?」

と疑問をお持ちの採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

採用サイトはただ制作すれば良いというものではありません。本記事では、採用サイトの必要性やメリット・デメリット、制作フローや活用時の注意点について紹介しています。

採用サイトの制作を検討している担当者の方はぜひ参考にしてください。

採用サイトとは

採用サイトとは、求職者に向けて自社の情報を発信する「採用に特化した専用サイト」です。求人情報や募集要項といった基本事項から、社員メッセージや1日のスケジュールなどを掲載し、求職者が知りたい情報を掲載しています。

求人サイトとは違い、載せる情報に制限がないため、自社の魅力を余すところなく伝えることができます。求職者に興味を持ってもらうきっかけとなったり、求職者が自ら情報を集めることで信頼につながったりなど、さまざまな効果が期待できます。

採用サイトの目的

採用サイトの目的は「求職者に企業の採用情報や魅力を提供し、彼らが企業についてより深く理解すること」です。求職者の多くは、求人に応募する前に企業について調べます。特に興味を持った企業に対しては、採用サイト経由で直接応募を検討することがあります。

つまり、採用サイトが存在することで、求職者は「企業に必要な情報を得るだけでなく、興味を持った場合にはすぐに応募に踏み切る」行動がしやすくなります。

コーポレートサイトとの違い

コーポレートサイトと採用サイトの大きな違いは「ターゲット」にあります。コーポレートサイトは株主・経営者・従業員・顧客・取引先・金融機関・行政機関などさまざまなユーザーがターゲットとなります。

BtoC企業であれば、商品やサービスを購入する消費者もターゲットですし、BtoB企業であれば顧客企業が情報を閲覧するためにアクセスするでしょう。

一方、採用サイトは学生や転職希望者など、求職者がターゲットです。採用に特化した情報のみが掲載されています。

コーポレートサイトと採用サイトはそれぞれ見る人が異なるため、載せるべき内容も異なってきます。別に作成した方がより効果的な採用を見込めるでしょう。

オウンドメディアとの違い

企業が自社で運営するWebメディアのことを「オウンドメディア」といいます。その中でも採用に特化した「採用オウンドメディア」もあります。採用オウンドメディアは、採用に関することを発信する点では採用サイトと変わりませんが、コンテンツが短いスパンで更新されるため「企業ブログ」に近いイメージになります。

一方、採用サイトは、募集要項や企業理念、事業紹介、求める人材像などで構成されています。イメージとしては「コーポレートサイト」に近くなるでしょう。

採用サイトが必要とされる理由

コーポレートサイトに採用情報を掲載している企業も多い中、なぜ別に採用サイトを用意すべきなのか、必要とされる3つの理由を解説します。

  1. 採用に関わる情報・コンテンツを掲載できる
  2. 求職者の多くが採用サイトを確認している
  3. 企業の信頼性につながる

1. 採用に関わる情報・コンテンツを掲載できる

採用情報は求職者にとって、エントリーするか否かを決める重要な判断基準となります。しかし求人サイトには載せられる情報に制限があり、他社との違いを一目で分かるようにするのは難しいのが現状です。しかし、求人サイトを入口にして自社の採用サイトで興味を引くことは可能です。

募集ポジション、初任給、有給、福利厚生といった採用情報だけでなく、社員インタビューなど求人サイトには載せられないコンテンツも自社サイトなら掲載が可能です。求職者にとって、知りたい採用情報が簡単に確認できることも、採用サイトが必要とされる理由です。

2. 求職者の多くが採用サイトを確認している

近年の求職者は、求人サイトやコーポレートサイトだけでなく、採用サイトを参考にしていることが一般的とされています。情報収集の手段が多様化する中で、採用サイトは求職者にとって利便性が高いため、特に重要視されています。

採用サイトがあることで、求職者は企業に対する理解を深めることができ、「この会社で働いてみたい」「働くイメージが湧きやすい」といった志望度を高めやすくなります。その結果、応募数の増加や入社後の定着率の向上にも寄与すると考えられます。こうした効果から、採用サイトの導入を検討する企業が増えていると言えます。

3. 企業の信頼性につながる

求職者にとって、企業が信頼できるかどうかは重要な判断基準となります。採用サイトで情報発信を定期的にしていることで、積極的に採用活動を行っている企業ということもアピールできます。その結果、求職者に安心感を持ってもらうこともできます。

採用サイトは単に応募者を集めるだけでなく、企業の魅力を伝え、安心感を与えるための重要なツールです。このようなアプローチによって、信頼できる企業であることをアピールすることができます。

採用サイト5つのメリット

採用サイトを作るには、時間もコストもかかります。それでも多くの企業が採用サイトを立ち上げるのはメリットがあるからです。代表的なメリットとして以下の5つが挙げられます。

  1. 応募者の質が上がる
  2. 入社後のミスマッチを防げる
  3. 採用コストを下げて応募を集められる
  4. 自由に情報を発信できる
  5. 求職者の志望度を高められる

順に解説していきます。

1. 応募者の質が上がる

採用サイトで自社のビジョンや社長メッセージ、社内の様子や社員紹介のコンテンツが掲載されており、「この会社で働きたい!」という入社意欲を高める効果があります。

一方、求人サイトだけでは、「とりあえず受けてみよう」といった応募がある場合もあり、実際の選考段階で辞退されるおそれがあります。これでは採用担当者の負荷が増える一方になります。

しかし、採用サイトがあることで、応募者は採用情報や企業情報を調べるだけでなく、企業の魅力や社員のキャリアパスなど多くの情報を得ることができます。求職者が理解、納得した上で応募してくるようになります。

その結果、応募者の質が向上し、採用に際してより適切な人材を採用する可能性が高まるでしょう。採用サイトは企業の魅力を伝える有力なツールとして、効果的な人材採用に貢献します。

2. 入社後のミスマッチを防げる

採用活動において、入社後のミスマッチは大きな課題となります。時間とコスト、そして労力をかけて人材採用に至ったにもかかわらず、採用された人材が企業の社風に合わず、早期離職されるおそれもあります。

このようなミスマッチを避けるには、選考段階で応募者と企業の相性を見極めることが重要です。採用サイトがあると、求職者は企業の雰囲気やキャリアパス、事業内容などを事前に知ることができます。これにより、自社の活動に理解のある人材が集まりやすくなり、入社後のミスマッチによる損失を抑えることができるでしょう。

採用サイトを活用することで、採用プロセスがより効果的になり、企業にマッチした人材採用につながります。結果として、より長期的な雇用関係の構築につながるでしょう。

3. 採用コストを下げて応募を集められる

従来の一般的な求人方法である求人広告や人材紹介では、決められた広告枠や制限された情報しか伝えることができず、企業の魅力を完全に伝えきれない場合があります。これにより、良い人材を逃してしまうおそれがあります。また、採用活動にあまり予算を割り当てられない企業にとっては、広告掲載や人材紹介の費用が重荷となることもあります。

しかし、採用サイトを活用することで、採用コストを抑えつつ応募者を集めることができます。サイト制作には初期費用がかかりますが、一度作成すれば長期間にわたって活用できるため、企業にとっては資産としての価値があります。さらに、採用サイトからの直接応募も期待できるため、興味を持った候補者の応募数を増やすことができます。

このように、採用サイトはコスト効率を高めつつ、多くの応募者を集めるための有力な手段となります。

4. 自由に情報を発信できる

通常の求人広告は掲載できる情報や文字数に制限があり、企業の魅力を完全に伝え切ることはできません。また、企業のコーポレートサイトで採用情報を掲載する場合も、ターゲットが株主や取引先などさまざまなユーザーであるため、採用に特化した情報を組み込むことが制約されます。また、デザインも企業カラーに合わせる必要があるため、自由な発信が難しいことがあります。

それに対して、採用サイトは情報発信において自由度が高い特長を持っています。自社が伝えたい情報を文字や写真、動画などを駆使して求職者に伝えることができます。特に動画を活用することで、文章だけでは伝えきれないオフィスの雰囲気や社員の働く姿をリアルに伝えることが可能となります。求職者は「この会社で働いてみたい」という具体的なイメージを持ちやすくなります。

さらに、他社との差別化にもつながり、求職者の志望度を高めるように、メッセージやデザインを工夫することもできます。今まで伝えられなかった多くの情報を広めることができるでしょう。

5. 求職者の志望度を高められる

多くの採用担当者が望むことは、求職者の志望度を高め、その後の応募につなげることでしょう。志望度を高めるためには、求職者が十分な情報を検討し、納得して応募したいと感じることが必要です。

採用サイトを活用すれば、求職者にとって応募を判断する材料を提供することができます。実際に働く社員の1日のスケジュールを紹介したり、具体的な業務内容を画像付きで示したり、インタビュー動画を公開することで、求職者は企業の雰囲気や業務内容により具体的なイメージを持ちやすくなります。

さらに、新卒採用も中途採用も、1社だけに応募していることは稀です。求職者は複数の企業にエントリーして選考を進めるため、内定を出しても必ずしも自社を選んでくれるとは限りません。しかし、採用サイトがあることで、他社との差別化をアピールでき、求職者が自社を選ぶ確率を高めることが期待できます。自社の魅力や働く環境を的確に伝えることで、求職者の心に強い印象を残し、志望度を高めることが可能となるでしょう。

採用サイト3つのデメリット

採用サイトを作ることでメリットばかりが得られることはありません。デメリットもきちんと認識しておきましょう。ここでは3つのデメリットを解説します。

  1. 作成に時間とコストがかかる
  2. 採用サイト単体では成果が出にくい
  3. 定期的な更新が必要

1. 制作に時間とコストがかかる

自社で採用サイトを制作する場合、サイト制作のノウハウや経験を持った人材を確保する必要があります。さらに、社員インタビューや企業紹介などのコンテンツの企画と制作にも多くの時間がかかります。

自社での制作が難しい場合は、制作会社に外注することも考えましょう。専門的な知識がなくても採用サイトを作成することができます。ただし、制作費用は安くて数十万円、高額な場合は100万円以上かかることもあります。

また、採用サイトの更新や修正にも費用がかかるため、制作にかかる予算だけでなく、毎月の運用費用の確保も必要となります。

採用サイトは企業のブランディングや優秀な人材を獲得するために有力なツールですが、制作には時間と費用がかかることを考慮して、適切な戦略を立ててから取り組みましょう。

2. 採用サイト単体では成果が出にくい

自社の採用サイトを訪れるためには、求職者に自社の名前を検索エンジンで検索してもらう必要があります。自社に興味がある・自社の名前を知っていてより詳しく知りたいと思っている求職者には効果的ですが、これだけでは訪問者の数を十分に増やすことが難しい場合があります。

そのため、多くの求職者の目に留まるように、求人広告やインターネット広告と組み合わせる必要があります。幅広い媒体やチャネルを活用して情報を発信し、多くの求職者にアプローチしていきましょう。

3. 定期的な更新が必要

採用サイトを作成したら応募者が増える、とは限りません。自社の認知度を高めるためには、そして何度も訪問してもらい志望度を高めるためには、常に最新情報を発信し続けることが不可欠です。

求職者は常に最新情報を求めています。求人情報や企業情報が何年も前の古いままであれば、企業としてマイナスのイメージを与えてしまう可能性もあります。活発な企業としての印象を持ってもらうためにも、定期的な更新や改善を行うことが重要です。

さらに、定期的な更新は企業の活発さや成長意欲をアピールする良い機会にもなります。常に新しい情報を提供することで、企業としての魅力をアップデートし続けることができます。

採用サイトを成功させるため定期的な更新ができる体制を構築することも忘れずに行いましょう。

採用サイト制作フロー5ステップ

5つのステップに分けて解説します。

  1. 目的と役割を定める
  2. 掲載する情報を精査する
  3. サイトマップを作成する
  4. サイトのデザインを決める
  5. 制作会社orフリーランスに発注

1. 目的と役割を定める

まず、目的と役割を明確にすることから始まります。具体的にどのような人に応募してもらいたいのか、ターゲットを決めなくてはなりません。

ターゲットが異なれば、訴求すべきコンテンツも変わってきます。経験者を募るための中途採用向けのサイトなのか、新卒向けの採用サイトなのかによっても、訴求内容は異なります。

採用サイトの大きな目的は「自社に応募してもらう」ことですが、それだけでなく、「自社の認知度を高めて応募につなげる」、「プロフェッショナルな人材の母集団を形成するため」など、目的によって効果的なコンテンツは異なります。

これらの要素を考慮し、最初に明確な目的と役割を定めることで、サイト設計やコンテンツ制作の方向性が示されます。これにより効果的な採用サイトを構築することができます。

2. 掲載する情報を精査する

目的やターゲットに需要のある情報をリサーチし、どのような情報を掲載すべきか精査していきます。

採用サイトには、企業が掲載したい情報だけでなく、求職者が知りたい情報といった2種類の情報を掲載することが重要です。企業が掲載したい情報は、企業のアピールポイントなどが当たります。

株式会社リクルートの「就職白書2023」が公表した内容によると、学生が就職活動の中で情報収集をする際、知りたいと思っていることは「勤務地」「有給休暇の取得日数・取得率 」「具体的な仕事内容」「初任給 」「経営方針・事業戦略」など、幅広い情報を求めていることがわかります。

また、企業の人材採用支援事業を展開しているONEが行った企業の採用サイトに関する意識調査によると、求職者が採用サイトで最も知りたい情報は「仕事内容」、2番目に「企業情報」、3番目に「福利厚生」、それに「具体的な働き方」と「募集要項」となっています。

これらの情報を掲載することで、求職者は自分にマッチした会社なのかを判断できます。自社が掲載したい情報だけでは求職者の応募を促すことはできません。目的やターゲットをもとに、求職者が求める情報を載せることで、応募につながる採用サイトとなります。

3. サイトマップを作成する

サイトマップとは、Webサイト全体の構造をリスト化したものです。サイトマップがあることで、円滑なサイト制作が実現します。

掲載する情報量が増えてくると、サイトのボリュームが多くなり、全体像がつかみにくいサイトになってしまいます。そうならないためには、「コンテンツをまとめて必要な情報にすぐアクセスできるようにする」などの工夫が必要です。情報が充実していても、見つけにくいサイトでは訪問者が離脱してしまうおそれがあるからです。

また、サイトマップがあることで、検索エンジンがページ構造を理解しやすくなるというメリットもあります。検索エンジンはサイトマップを参照して、サイトのページを効果的にクロールすることができます。これにより、検索エンジンによるサイトのインデックスが向上し、サイトの検索エンジン上での表示順位が向上する可能性があります。

サイトマップはサイトの整理や設計において重要なツールであり、視覚的にサイトの全体像を把握しやすくするために欠かせない要素と言えます。適切なサイトマップの作成により、サイトの利便性や検索エンジン最適化が向上し、応募数の増加が期待できます。

4. サイトのデザインを決める

「この会社で働きたい」と求職者に感じてもらうためにも、ターゲットの心をつかむ魅力的なデザインが必要です。

まずは、どのような人に応募してもらいたいのかを明確にし、求職者が惹かれるデザインを考えることが大切です。求める人物像が明確であれば、サイトのデザインや色、内容の方向性を明確に固めることができます。

例えば、元気で活発な人をターゲットとする場合は、明るい色を使ったり、動きのあるデザインを取り入れると良いでしょう。一方で、落ち着いた人を求める場合は、シンプルな色使い、デザインが適しています。

デザインは求職者に対して最初に伝える印象を左右する重要な要素です。ターゲットに合ったデザインを取り入れることで、求職者の心を惹きつけることができます。

3. 制作会社orフリーランスに発注

制作会社に依頼するメリットは、企画や要件を伝えれば、そのあとの進行は任せることができ、トレンドを取り入れた高品質な採用サイトの作成が期待できることです。

しかし、制作費用は高額になります。依頼する会社によって費用は変わりますが、要望が多様化するほど費用も上昇していく傾向があります。そのため、依頼する内容を明確に把握してから発注をしましょう。また、ページ内容の更新には時間と費用が必要であり、急な変更依頼に対して迅速な対応が困難な点もあるので、余裕を持ったスケジューリングが必須です。

関連記事:Webデザインに強い企業18選|外注の流れや選ぶポイントも解説!

自社で採用サイトを制作するには必要な専門知識が不足している、制作会社に依頼するには費用が高すぎる場合は、フリーランスへ依頼することがおすすめです。

例えば必要なコンテンツを自社で準備し、デザインのみをフリーランスに依頼することで、費用を抑えつつ、高品質な採用サイトを作成することができます。また、部分的な外注によって自社担当者の業務負担を減らすことができるため、効率的な運用が可能です。

ただし、フリーランスに依頼する場合は、契約内容や納品期限、報酬の金額などを明確にしておくことが大切です。また、デザインのイメージが伝わりやすくするためにも、具体的な要望やイメージを明確に伝えることが必要です。

関連記事:デザインの依頼方法6ステップを解説!依頼するメリットや注意点についても

関連記事:イメージ通りのデザインにする伝え方のポイント6個|おすすめツールも紹介

応募が集まる採用サイト運用時の6つの注意点

労力をかけて採用サイトを導入するのであれば、高い成果をあげるようにしたいものです。そのために必要な6つの注意点を紹介します。

  1. 求職者が求める情報を掲載する
  2. 求人媒体と組み合わせて活用する
  3. SNSを活用して積極的にアプローチする
  4. 定期的な効果測定と改善を行う
  5. SEO対策を意識したコンテンツ制作を行う
  6. 継続的に更新できる体制を構築する

1. 求職者が求める情報を掲載する

採用サイトを訪問する求職者は、すでに求人サイトなどで基本的な募集要項をチェックしているでしょう。そのため、求職者はその他の情報や詳細な情報を求めています。

自社の採用サイトのターゲットがどのような人物像なのか、何を求めているのかを考慮し、求職者が興味を持つであろうコンテンツを選択して掲載することが重要です。具体的には、会社の雰囲気や社員のインタビュー、キャリアパスなど、実際に働く姿がイメージできる情報を提供することが求められます。

関連記事:採用サイトに掲載すべき必須コンテンツ5つ|応募数を増やすコツも解説

2. 求人媒体と組み合わせて活用する

採用サイトと求人媒体と組み合わせることで、検索エンジンによる自然な流入だけでなく、求人媒体からの流入も増加し、全体的にアクセス数が増えることが期待できます。

特に知名度の低い企業では、自然な流入だけでは求人を広く知らせることは難しいかもしれません。そのため、求人サイトなどに自社の採用サイトを掲載することで、自社の採用サイトへ求職者を誘導できます。

3. SNSを活用して積極的にアプローチする

SNSを用いた採用活動は「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれ、注目を集めている採用活動です。企業はSNSを通じて求職者に積極的にアプローチすることができるだけでなく、逆に自社に興味を持った求職者からもコンタクトを受けることができます。

SNSを利用することで、素早く情報を発信できるため、採用サイトのコンテンツ更新情報をSNSを通じて発信することも可能です。活発な企業活動はプラスの印象を与え、SNSユーザーからの信頼を獲得する助けになります。

また、より広い層の求職者にリーチすることができ、積極的なアプローチにより求職者との相互交流が生まれます。このような相互の関係構築が、優秀な人材の獲得や企業の魅力を発信する手段として有効です。

関連記事:ソーシャルリクルーティングとは?成功事例や運用方法を解説

4. 定期的な効果測定と改善を行う

採用サイトは作って終わり、ではありません。採用サイトだけでなくWebサイト全般、定期的な効果測定を行い改善のサイクルをまわすことが重要です。

Googleアナリティクスのようなツールを活用して定期的に効果測定を行いましょう。応募ボタンがクリックされているかどうか、クリック率はどうか、なども知ることができます。もし訪問数が少なくエントリーされていないのなら、導線やボタンのデザインの見直しが検討できるでしょう。訪問者が多いのにエントリーされていないのなら、コンテンツで求職者の興味を惹きつけられていないかもしれません。

このように、仮説と検証を繰り返して、サイトの品質を高めていけるでしょう。

5. SEO対策を意識したコンテンツ制作を行う

SEO(検索エンジン最適化)は、自社採用サイトの内容をGoogleなどの検索エンジンに情報を収集されやすいように最適化することを指します。これにより、検索エンジンの検索結果に自社の採用サイトがより反映されやすくなります。

具体的なSEO対策としては、サイトのキーワード選定や更新頻度などが挙げられます。採用サイトのSEO対策を行うことで、自社にとって適切なキーワードを見つけ出し、それに基づいて新たなコンテンツを生み出すきっかけとなるかもしれません。また、SEO対策を行うことで、採用サイトの検索エンジン上での表示順位が向上し、求職者の目に留まる確率が高まります。

SEO対策により、多くの求職者に自社の採用情報が届くようになり、求職者の興味を引き、応募数の増加にもつながるでしょう。

6. 継続的に更新できる体制を構築する

採用サイトの情報は頻繁に更新することが重要です。1年以上更新が行われていないサイトは、求職者からは「この企業はもう採用を行っていないかもしれない」との印象を持たれ、優秀な人材を逃すおそれがあります。

継続的に新しいコンテンツを発信できるように、社内体制を構築しましょう。担当者を決定し、コンテンツの企画・制作・更新などを定期的に行うことで、採用サイトを常に新鮮で魅力的なものとして維持することができます。

採用サイトの活用事例

事例を4つ紹介します。

1. Chatwork株式会社

▲出典:Chatwork株式会社

【特徴】

  • アニメーションを使ったファーストビューでインパクトあるメッセージを発信
  • 前職の職種比率、職場での服装など、働く環境をDataで提示
  • スクロールすると現れるコンテンツのメリハリのあるフォントが目を惹く

Chatwork株式会社の採用サイトは、グラフや画像を使いながら、求職者が企業イメージを持ちやすくなる工夫がされています。Dataのページでは、職種比率や、職場での服装、職場で履いている靴などが数値化されており、自由な社風と働きやすさが伝わります。Chatworkならではの「社内での人気の絵文字」など、内部でしか分からない情報も紹介されています。

エントリーページでは、新卒・インターン(ビジネス・エンジニア)で冒頭のメッセージが異なっています。仕事を通して何が得られるかなど、求職者目線に立ってターゲット別に必要な情報が掲載されています。

2. 株式会社サイボウズ

▲出典:株式会社サイボウズ

【特徴】

  • ブルーを基調としたすっきりとした印象のデザイン
  • メニューバーでコンテンツを分かりやすく表示
  • 企業理念である「チームワークあふれる社会を創る」をキャッチコピーで大きく伝えている

株式会社サイボウズの採用サイトは、キャッチコピーにマッチしたトップ画像が目を引くデザインとなっています。膨大なコンテンツが分かりやすく整理され、求職者がすぐに目当てのコンテンツにいきつく視線を誘導する工夫が感じられるサイトです。

トップ画像すぐ下に、募集要項が検索できるようになっており、キャリア採用・ポテンシャル採用では職種を選ぶことができます。求職者目線に立ったサイト構成になっているのも特徴です。給与と評価制度についてもオープンにしており、キャリア支援や社内制度についても考え方から提示するなど、100人100通りの働き方を支えているサイボウズならではのコンテンツが充実しています。

3. KADOKAWA

▲出典:KADOKAWA

【特徴】

  • 「“好きすぎる”は才能」を異なるフォントで表示することで「人それぞれの好き」を表現
  • 右側にCTAボタンをまとめて表示
  • ヘッダーの真下にNEWSを持ってくることで最新情報を分かりやすく提示

株式会社KADOKAWAの採用サイトは、ターゲットにダイレクトに訴求するデザインが特徴的です。「“好きすぎる”は才能」「解き放て、コンテンツ愛」「あなたの想像力・妄想力が、世界を面白くする。」といったインパクトあるキャッチフレーズと、「人生経験すべてが、今、アイデアの源泉になっている(ゲーム開発者)」など、社員の言葉を掲載し、ターゲットの興味を惹く作りになっています。

社員インタビューでも若手を中心に、多種多様なメッセージを届けています。ターゲットにとって「ここで働いてみたい」と思わせる内容になっています。

4. 株式会社GIG

▲出典:株式会社GIG

【特徴】

  • アニメーションを使ったファーストビュー
  • スクロールすると現れるコンテンツ、マウスオーバーエフェクトなど、流行りのデザインを採用
  • 社員にフォーカスをあてた写真の活用や社員インタビューを掲載

株式会社GIGの採用サイトは、スクロールしていくと次々とコンテンツが現れていきます。スクロールした先の背景色に合わせてEntryボタンの色が白から黒へと変化するなど、コンテンツの位置が分かりやすく、求職者目線に立ったサイトデザインとなっています。

クライアントとプロジェクトの経緯をケーススタディで紹介しており、働くイメージを膨らませることに有用となっています。

今すぐ応募ではないけど気になる、といった確度がまだ高くない層へは、会社紹介資料のダウンロードやニュースレターの登録を紹介しており、幅広い層へのアプローチをしているのも特徴です。

採用サイトを作るなら、優秀なフリーランスデザイナーが在籍しているクロスデザイナーがおすすめ!

採用サイトのメリット・デメリットや活用方法についてお伝えしてきました。採用サイトは企業の存在認知や、信頼性につながり、入社後のミスマッチや応募者の質を上げられるなど、多くのメリットがあります。

「応募が集まらない」「面接辞退や内定辞退が多い」「社員の定着率が悪い」などでお悩みであれば、自社採用サイトの作成を検討してみてはいかがでしょうか。

採用サイトは手軽に制作はできませんが、一度作成すれば更新し続けることで企業の情報を発信する貴重な財産となります。長く更新し続けるには、社内にデザイナーがいることが優位に働くでしょう。

デザイナーの採用を考えている場合は、採用サイトを作る前にクロスデザイナーを活用してデザイナーを採用するのもおすすめです。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。