採用サイトに掲載すべき必須コンテンツ5つ|応募数を増やすコツも解説 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

採用サイトに掲載すべき必須コンテンツ5つ|応募数を増やすコツも解説

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近年、優秀な人材を確保することが企業の課題となっています。そのため、自社についての理解を深めてもらい、志望度を上げるためのツールとして採用サイトが注目を集めています。しかし、いきなりサイト制作を進めるのは多くの企業がハードルが高いと感じてしまうのではないでしょうか。

採用サイト制作では、求職者が求めているコンテンツを精査して揃えておく必要があります。実際に多くの企業がコンテンツの充実を目指しています。

本記事では、必要なコンテンツや、自社が欲しい人材にアピールするコンテンツは何か、応募を増やすコツなどを事例を交えて解説していきます。

採用サイトのコンテンツの重要性

採用サイトのコンテンツが重要とされる理由は以下の3つが関係しています。

  • 志望度の向上につながる
  • 他社との差別化ができる
  • 直接求職者を確保できる

それぞれ解説していきます。

1. 志望度の向上につながる

自社の採用サイトは、求職者に必要な情報を提供する役割を果たします。働き方や社員紹介を通じて「こんな待遇がある」「こんな働き方ができる」といった実際に働くイメージを明確にすることができます。これにより、自社に対する期待を高めるだけでなく、求職者の志望度を向上させることができます。

2. 他社との差別化ができる

一般的な求人サイトでは掲載できる情報に制限があります。採用サイトを持つことで、自社の魅力や社風に関する情報を自由に発信できます。

採用サイトは、テキストだけでなく動画や画像、グラフなどの視覚的な要素を活用して、自社の魅力をアピールできます。他社との差別化をアピールでき、求職者が自社を選ぶ確率を高めることが期待できます。こうした差別化コンテンツは、求職者が自社を選ぶ確率を高めるだけでなく、自社の魅力や働く環境に対して強い印象を残すことにも貢献します。

特に、会社のリアルが伝わる動画や社員紹介などの生の声、1日のスケジュールなど、働くイメージが湧くコンテンツが効果的です。

3. 直接求職者を確保できる

一般的な求人サイトでは、他の企業に埋もれてしまい、エントリー数を稼ぐことが難しい場合があります。しかし、採用サイトを構築することで、求職者の志望度を高めた状態でエントリーフォームから応募してもらうことができます。より質の高い人材を確保しやすくなります。特に、採用サイトには自社のカルチャーや働く環境に共感する求職者が集まりやすくなる傾向があります。

採用サイトの必須コンテンツ5つ

採用サイトは「求人に応募してもらう」ことを目的としており、必須のコンテンツがあります。下記5つのコンテンツは必ず掲載するようにしましょう。

  1. 職種ごとの募集要項
  2. 応募方法
  3. 選考フロー
  4. 会社概要・事業内容
  5. 企業理念

1. 職種ごとの募集要項

もっとも重要なのが募集要項です。以下を記載して職種ごとに提示しましょう。

  • 募集している職種
  • 雇用形態
  • 仕事内容
  • 給与・賞与・諸手当
  • 社会保障など福利厚生
  • 勤務地
  • 勤務時間
  • 試用期間
  • 休日
  • 応募要件

採用サイトは求人サイトと違い、テンプレートはありません。新卒採用向けと中途採用向けでは、求めている情報が違うことがあるので、募集内容に応じて記載する内容を追加しましょう。

たとえば、株式会社リクルート「就職白書2023」 によると新卒採用では多くの就活生が「具体的な仕事内容」「初任給 」を重視しています。

一方、中途採用では「仕事内容」「今後のキャリアビジョン」を重視しているという株式会社学情の調査データがあります。

コンテンツを分けることで求職者の志望度向上を期待できるでしょう。

2. 応募方法

どのように応募するのか、応募方法も忘れずに記載しましょう。

  • エントリーフォーム・電子メール・紙媒体での応募
  • 必要書類
  • メールの送付先、履歴書の送付先などの宛先・担当者
  • 応募期限
  • 問い合わせ先

応募方法の記載がない、もしくは分かりにくい場合は、機会損失につながります。

分かりやすく提示しましょう。

3. 選考フロー

採用の流れを理解してもらうために選考フローを提示します。

募集要項に魅力を感じてもらえても、選考フローが不明瞭であれば、離脱のおそれがあるからです。

たとえば、以下の流れとなります。

  1. エントリー開始時期
  2. エントリーシートの締切
  3. 選考結果発表の日程
  4. 筆記試験/適性検査
  5. 面接
  6. 内定

求職者は複数の企業の選考を受けていることが多いため、どのような順番で、どれくらい時間がかかるのかを明記しておくことでスケジュールを組みやすくなります。結果、応募者の増加が期待できます。

4. 会社概要・事業内容

「どんな会社なのか」が具体的にイメージできるように、会社概要もできるだけ詳細を提示しましょう。 

下記は会社概要で記載するべき具体的な項目です。

  • 社名
  • 代表名
  • 本社所在地
  • 創業年
  • 企業の沿革
  • 資本金
  • 事業内容
  • 主要取引先
  • 取引金融機関
  • 従業員数

また、具体的な事業内容も求職者に伝えましょう。求職者が特定の事業から興味を持って応募してくる可能性も考えられるからです。各事業の内容を写真や動画を用いて分かりやすく伝えることで、会社のビジョンや雰囲気を共有しやすくなります。

5. 企業理念

企業理念は、企業が大切にしている価値観を表現したものです。「どのような企業を目指しているのか」「何を目的として経営を行うのか」といった企業の信念や哲学を具体的に明記しています。

求職者と企業の方針や考えが一致しない場合、採用後に早期離職のリスクが生じることもあります。採用サイトに企業理念・ビジョンを提示しておくことで、自社にマッチした人材を採用しやすくなります。求職者は企業の理念に共感し、自らの価値観と企業の文化が合致することを確認できるため、長期的なキャリアの構築にもつながるでしょう。

他社との差別化につながる採用サイトのコンテンツ例9つ

必須のコンテンツを押さえたうえで、他社との差別化につながる採用サイトのコンテンツ例を9つ紹介します。

  1. 代表者メッセージ
  2. 社員紹介
  3. 1日の流れ
  4. 研修内容/キャリアパス
  5. 福利厚生
  6. SNS
  7. 写真や動画によるオフィス紹介
  8. 数字やグラフを使った会社資料
  9. よくある質問

1. 代表者メッセージ

会社のビジョンや理念を熱く伝えることは、企業の姿勢を表す重要な情報です。テキストのみで伝えるよりも、動画を使って代表者が伝えることで、より説得力が増し、多くの共感を得ることができます。

会社の経営方針や事業戦略、ビジョン、そして企業の想いを伝えると同時に、どのような人材を求めているのかを伝えましょう。求職者は企業の文化や理念に共感しやすくなり、自社にマッチした人材が集まりやすくなります。

2. 社員紹介

社員紹介は、実際にどんな人が働いているのか、具体的な仕事内容や社風を知ってもらうためのコンテンツです。社員のリアルな声を届けることができます。

代表者メッセージで企業の理念やビジョンは伝わったとしても、代表者と一般社員では働き方や考え方が異なることがあります。そのため、「なぜこの会社を選んだのか」「普段の仕事内容」「将来のキャリアプラン」など、具体的な情報を盛り込んだコンテンツを作成することが重要です。これにより、求職者は入社後にどのように働くかをイメージしやすくなります。

また、社員紹介は異なる職種や働き方を持つ複数の社員に対して行うことで、さまざまなモデルケースを提示することができます。求職者は自分に合った職場環境や職種に関する理解が深まるでしょう。

3. 1日の流れ

「1日の流れ」をコンテンツに取り入れることは、求職者が働くイメージを具体化する有効な手段です。特に就労経験のない新卒の場合、1日の流れを紹介することで安心して応募できるようになるでしょう。

近年、ワークライフバランスを重視する声が増えています。採用したい人材に合わせて、仕事と私生活の両方を充実させている社員や、子育てと仕事を両立している女性社員の1日の流れを紹介することで、求職者に多様な働き方やキャリアの選択肢を示すことができます。

4. 研修内容/キャリアパス

研修内容やキャリアパスは、転職希望者にとって重要な要素です。これらの情報は、求職者が入社後に理想の働き方やキャリアを実現できるかを確認するために不可欠なコンテンツとなります。

また、新卒採用の場合は、研修制度を明確に示すことで、新人育成に力を入れている会社として好印象を与えることができます。また、キャリアプランについて具体的に示すことで、入社後にどのようなキャリアを築くことができるのか、出世のスピードや成長の機会についても把握できます。

採用サイトで研修内容やキャリアパスに焦点を置くことは、求職者に対して自社の研修体制やキャリア支援に対する積極性をアピールする機会となります。具体的に内容を示してアピールしましょう。

5. 福利厚生

求職者の多くは福利厚生を確認します。充実した福利厚生は、働きやすく仕事のしやすい労働環境を提供しているという印象を与えることができます。

特に、企業を特徴づけるユニークな福利厚生制度や、求める人材が魅力を感じるであろう制度がある場合は、積極的にその点をアピールしましょう。たとえば、フレックスタイム制度、リモートワークの導入、健康診断や保険の充実、研修や教育のサポートなど、福利厚生の面で差別化を図ることが求職者の興味を引き付ける一因となります。

福利厚生のアピールは従業員を大切にしていることが伝わり、企業の信頼性の向上にもつながります。

6. SNS

近年、就職・転職活動でSNSを活用する人が増えています。企業が運用しているTwitterやInstagramなどのSNSアカウントがある場合は、採用サイトに積極的に掲載しましょう。

SNSを活用して社員紹介やオフィス紹介を行うことで、多くの求職者に情報を効果的に届けることができます。SNSは情報の拡散力が高いため、これまで届かなかった人々にも情報が広がることが期待できます。

ただし、SNSを更新するだけでは応募を促すことは難しい場合があります。そのため、SNSを活用する際には、採用サイトへの誘導や会社説明会の案内など、集客から応募までの流れを考慮した運用が重要です。SNSを使って求職者を採用サイトに誘導し、より詳細な情報や応募の手順を提供することで、求職者の興味を引きつけ、応募に繋げることができます。

関連記事:ソーシャルリクルーティングとは?成功事例や運用方法を解説

7. 写真や動画によるオフィス紹介

写真や動画によるオフィスの紹介は、「企業理解」を促進する効果が期待されます。

必要な情報をテキストで分かりやすく提示することも大切ですが、テキストだけでは求職者の共感を得るのは難しい場合があります。オフィスの雰囲気や社員の自然な表情などを映像で捉えることで、求職者はより身近でリアルな形で会社の雰囲気を感じることができるでしょう。

8. 数字やグラフを使った会社資料

近年、採用サイトで多く取り入れられているのが「インフォグラフィック」です。数字やグラフを使って、さまざまな情報を図解して可視化したものです。

たとえば、以下の株式会社GIGの採用サイトのように、グラフ化することで社員の平均年齢だけでなく、年齢分布も分かります。このように求職者の知りたい情報を数値化して分かりやすく提示できれば、視覚的にアピールすることができます。

▲出典:株式会社GIG

採用サイトでは、以下のようなデータを見せる時に役立ちます。

  • 業績の推移
  • 職種割合
  • 男女比
  • 産休、育休取得率

9. よくある質問

求職者からよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめたコンテンツです。

よくある質問を充実させることで、求職者の疑問や不安を解消するとともに、また問い合わせに対する返答の負荷を軽減させることも可能です。

質問内容は「仕事内容」「採用」「人事制度」「福利厚生」といったカテゴリーに分類し、分かりやすく提示しましょう。これにより、求職者が関心を持つ項目に素早くアクセスしやすくなります。

疑問を解消することで、求職者は応募に踏み出しやすくなります。このように、「よくある質問」のコンテンツは求職者の利便性を高める重要な要素となります。

採用サイトのコンテンツ設計/制作のポイント6つ

ここでは、コンテンツ設計を行う際のポイントを6つ紹介します。

求めるターゲット像を明確にする

採用サイトのコンセプトを明確にする

ターゲットが求める情報を掲載する

新卒/中途採用サイトでコンテンツを分ける

応募への導線を分かりやすくする

インフォグラフィックや動画を使って分かりやすいコンテンツにする

1. 求めるターゲット像を明確にする

求めるターゲットとは、企業が理想とする人物像のことを指します。採用活動は事業計画に直結するため、企業が望む人が応募したくなるようなコンテンツ作りが必須です。「誰に向けて情報発信するか」が明確になることで、採用サイトの方向性も定まります。

ターゲット以外からの応募が増えても、選考の効率が下がり、コストが増えるだけですので、最初に明確にしておきましょう。

新卒採用と中途採用では、求める人物像が異なる場合があります。業種や職務内容に応じて、新卒向けと中途向けの採用ページを分けることを検討することも重要です。それぞれの求職者に合った情報を的確に提供することで、求職者の興味を引きつけ、効果的な採用活動を行うことができるでしょう。

2. 採用サイトのコンセプトを明確にする

採用サイトのコンセプトとは、求めるターゲットに対してどのようなメッセージを伝えるかを定めた方針です。

このコンセプトは採用サイト全体に適用され、キャッチコピーやデザイン、動画、画像素材などのコンテンツに一貫性のあるメッセージを与えます。明確なサイトコンセプトを持つことで、自然と取り入れるべきコンテンツも明確になります。求職者に対して適切な情報を提供し、興味を引きつけることで、効果的な採用活動を進めることができるでしょう。

3. ターゲットが求める情報を掲載する

求職者は「入社後の働く姿をイメージできるコンテンツ」を求めています。ニーズを把握するためにも、就職・転職のトレンドを押さえましょう。エン・ジャパン株式会社の「人事のミカタ」によると、会社情報で発信すべきは、「展開する事業・サービス概要」、仕事情報で発信すべきは、「仕事の詳細」、待遇・環境情報で発信すべきは、正しい「転職者の生活に関わる情報」となっています。アンケートの結果などをリサーチし、コンテンツに反映しましょう。また、古い情報はアップデートしていくことも重要です。

4. 新卒/中途採用サイトでコンテンツを分ける

新卒採用と中途採用では、求められている情報が異なります。それぞれに適したコンテンツを用意して、双方にとって適切な情報発信を行うようにしましょう。

株式会社L100の調査によると、新卒採用で重視するのは1位が働きやすさ、2位が仕事のやりがいとなっています。しかし、「働きやすい企業の探し方が分からない」と答えた就活生が78%にのぼっています。これに対するコンテンツは「社員インタビュー」が適しているでしょう。

一方、株式会社学情の調査によると中途採用は「仕事内容」「今後のキャリアビジョン」を重視しているというデータがあります。「キャリアパス」をコンテンツに加えるなど、コンテンツの充実を図りましょう。

5. 応募への導線を分かりやすくする

コンテンツを充実させることは大切ですが、情報があふれかえっていることで、応募への導線が分かりにくくなっていては求職者はサイトから離脱してしまいます。このような事態を避けるためにも、導線は分かりやすく設計しましょう。

一度導線設計して終わりではありません。アクセス解析を行って、実際の動線を確認し、修正を繰り返し行いましょう。

6. インフォグラフィックや動画を使って分かりやすいコンテンツにする

インフォグラフィックは、情報やデータを視覚的に表現することです。テキストでは分かりにくいデータを図やイラストを用いて分かりやすく伝えることができます。

▲出典:株式会社トレタ

視覚的に分かりやすい情報は印象に残りやすく、求職者にもプラスの印象を与えるでしょう。また、独自性の高い画像コンテンツはSEOにも良い影響をもたらすため、検索エンジンからの評価が高まることも期待されます。

コンテンツが魅力的な採用サイト7選

採用サイトの成功事例を7つ紹介します。

1. 株式会社ローソン

▲出典:株式会社ローソン

【特徴】

  • ファーストビューにアニメーションでメッセージを表示
  • 文章をアニメーションで動かすため、読み続けても飽きない工夫
  • 「ローソンを選ぶ理由」で、さまざまな事業部の社員インタビューを掲載

株式会社ローソンの採用サイトは、ファーストビューのアニメーションが印象的で、求職者の興味をいだかせるようになっています。

画面を下にスクロールさせると、「ローソンが目指すもの」「ローソンを選ぶ理由」など、各コンテンツにアクセスしやすくなっています。社員インタビューでは、プロモーション担当や秘書部、商品本部など、ローソンに携わるさまざまな社員の声を見ることができます。ローソンを選んだ理由を、様々な視点で紹介しており、働くイメージを持ちやすくなくなっています。

2. エイベックス株式会社

▲出典:エイベックス株式会社

【特徴】

  • Instagramを彷彿させるデザイン
  • 常時右上にエントリーボタンが表示され、応募に迷わない導線設計
  • 気になる情報がワンクリックで表示できる簡単操作

エイベックス株式会社は、Instagramのような画像配置で、すっきりとした印象を与えます。画像にカーソルを合わせるとコンテンツの説明が表示され、気になる情報にすぐアクセスできるようになっています。

内定者が仕事に1日密着した動画もあり、仕事に対するリアルが感じられる工夫もされています。多くの情報が掲載されていますが、カテゴリー分けで表示することもでき、調べたい情報だけをピックアップして確認することもできます。

3. 株式会社フェリシモ

▲出典:株式会社フェリシモ

【特徴】

  • カタログをめくるようなサイトデザイン
  • 採用情報がひとつのページにまとめられていて確認しやすい
  • 量のあるテキストもフォントが大きめのため見やすさが保たれている

株式会社フェリシモは、ファッションや雑貨を取り扱う会社らしく、カタログのようなおしゃれなサイトデザインが印象的です。フェリシモ部活、神戸学校、長期特別休暇など、独特の人材育成制度が魅力的なコンテンツとなっており、採用情報のトップに表示することで他社との差別化が分かりやすくなっています。

にぎやかな雰囲気でありながら、どこに情報があるのかわかりやすいサイト設計になっています。

4. 株式会社小学館

▲出典:株式会社小学館

【特徴】

  • 可愛いイラスト中心で親しみが持てるデザイン
  • 社員インタビューでは「あなたをひとことで言うと?」など自由な社風をイメージしやすくなっている
  • 「#産休/育休」「#社員の1日」など気になるキーワードを検索できるなど、求職者の目線に立ったコンテンツが豊富

株式会社小学館の採用サイトは、「好奇心」や「変」というコンセプトを掲げ、社員の好奇心や夢、1日のスケジュールだけでなく、少し変わったエピソードを盛り込んで、楽しげな印象を受けるように作られています。

マウスオーバーエフェクトで社員のポーズが変わる、イラストをたくさん使ったデザインなど、トレンドも重視した構造となっています。職種別FAQも充実しており、働く際の不安や疑問も解消されやすく、長期連載の歴代担当者座談会など、小学館ならではのコンテンツも豊富です。

5. 株式会社講談社

▲出典:株式会社講談社

【特徴】

  • スクロールしていくことで全てのコンテンツが確認できる
  • 作品が生まれるまでの背景を紹介するなど、人にスポットを当てたコンテンツが豊富
  • 職種一覧が一目でわかるようになっており、多種多様な仕事があることが分かる

株式会社講談社の採用サイトは、社員を「とんがり人間」と称して「おもしろくて、ためになる「ものがたり」をつくり出し、世界中に届けています。」とメッセージを届けています。

プロジェクトストーリーでは、講談社の「ものがたり」が、どう作られ、届けられているのかを人にスポットを当てて展開されています。多くの人が知っている漫画や雑誌の背景を知ることができ、求職者目線に立ったコンテンツとなっています。

6. 任天堂株式会社

▲出典:任天堂株式会社

【特徴】

  • 仕事を読み解くキーワードとして社員の声がブログ形式で紹介
  • 募集要項などはテキストのみで表示し、すっきりとしたデザイン
  • 多種多様な社員の声を紹介することで、働くイメージがしやすい

任天堂株式会社の採用サイトは、同社の象徴的なキャラクターであるマリオを活用し、コーポレートカラーの赤を基調としたデザインとなっています。採用情報ページはシンプルなテキスト構成ですが、仕事を読み解くキーワードでは社員の声を職種ごとに掲載しています。

プランナーの立場からは「作る楽しさを伝えるために」、経理の視点からは「経理の視点から見えること」といった、各職種の個性が表れるキーワードが示されています。各職種ごとに社員の声を掲載することで、仕事内容を理解しやすく、多様な職種に関する充実した情報が提供されています。

さまざまな社員の声が掲載されていることで、入社後の仕事内容や働く仲間について具体的なイメージを持ちやすくなっています。

7. 株式会社毎日放送

▲出典:株式会社毎日放送

【特徴】

  • 「毎日を、彩れ。」というメッセージがモノクロからカラフルになっていく印象的なアニメーション
  • 職種紹介や組織図が提示されており、働き方がイメージしやすい
  • ジョブローテーションマップでキャリアパスを提示

近畿圏内をエリアとする放送事業者である株式会社毎日放送(通称MBS)の採用サイトは、「毎日を、彩れ。」というメッセージに沿ったカラフルなサイトになっています。トップにメッセージを置き、「でも、放送局って、才能あるおもしろい人ばかりなのでは」という求職者がよく感じる疑問を解消しています。

数字で見るMBSでは動きのあるインフォグラフィックを使って分かりやすくデータを紹介しています。YouTubeでも採用チャンネル(MBSさいよんチャンネル)を展開しており、放送局ならではの動画コンテンツも豊富です。

新卒採用サイトと中途採用サイトのコンテンツ比較3選

1. 株式会社リクルート

▲出典:株式会社リクルート 新卒サイト

【特徴】

  • トップページにキャッチコピーが大きく配置
  • 学生向けのため、ポップな印象を与える色合いとフォントを使用
  • 各募集コースがコンテンツとして大きく掲載

株式会社リクルートの新卒採用サイトはメッセージが大きく表示され、コンセプトムービーや社員インタビュー、募集要項がメインコンテンツとして配置されています。写真も豊富に使われており、何年目の社員がどのようなキャリアを築いてきたかがわかるため、「働くイメージ」を具体的にイメージしやすいコンテンツを提供しています。

▲出典:株式会社リクルート 中途採用サイト

【特徴】

  • ファーストビューに問いかけとなるキャッチコピーを大きく配置
  • 新卒サイトと異なり落ち着いた色味を使用
  • 社員インタビューはコーポレート・ビジネス・テクノロジーにカテゴリー分けされていて、知りたい情報にすぐアクセスできる

株式会社リクルートの中途採用サイトは「願望で終わるな、渇望せよ。」と問いかけとなる大きなキャッチコピーから始まります。「リクルートを知る」「仕事を知る」「人を知る」「働く環境を知る」の4つがメインコンテンツとなっており、全体的にメッセージ性の高い内容となっています。

2. 株式会社ニトリ

▲出典:株式会社ニトリ 新卒サイト

【特徴】

  • 「君の夢は、君を創る。」という新卒ならではのメッセージ性のあるキャッチコピー
  • インフォグラフィックを使ってデータを分かりやすく掲載
  • 「ニトリは、君の夢とキャリアをともに考えます。」と教育や研修に力を入れていることが分かるメッセージをファーストビューの下に配置

株式会社ニトリの新卒採用サイトはメッセージを強く打ち出しています。「ニトリについて」「仕事」「人」「キャリア」「サステナビリティ」と大きく分かれており、各カテゴリーで豊富なコンテンツを展開しています。「夢」や「ロマン」といった学生を意識したキーワードがよく使われています。

▲出典:株式会社ニトリ 中途採用サイト

【特徴】

  • シンプルな構成
  • メッセージがなく、ファーストビューでコンテンツを配置
  • 常に右側にエントリーボタンが追跡されるため、応募までの導線設計が分かりやすい

株式会社ニトリの中途採用サイトは、新卒採用サイトに対してトップページでメッセージなどがなく、とてもシンプルなデザインになっています。

「職種紹介」「社員紹介」「会社紹介」の3つがメインコンテンツとして配置されています。特に「人財育成」「ITの取り組みによる働きやすさの実現」といった重点を置いた情報が豊富に掲載されています。これらの情報はトップページに配置されており、求職者に分かりやすくメッセージを伝えています。

3. トヨタ自動車株式会社

▲出典:トヨタ自動車株式会社 高校生向けの採用サイト

【特徴】

  • イラストを多用した高校生向けらしくさわやかなサイトデザイン
  • 寮生活や福利厚生など仕事以外での生活が見えるコンテンツを配置
  • 「この会社で働いてみたい」と背中を押すコンテンツが豊富

トヨタ自動車株式会社の高校生向けの採用サイトは、イラストやインフォグラフィックを多用した見やすい作りになっています。人とモノづくりに重点を置いたメッセージを多く発信しています。

家を離れて働く学生に安心できるように、寮費、食堂の紹介や一人部屋であることを会話形式で紹介しています。トヨタで働く若者の姿も多くピックアップされており、親近感が湧く作りになっています。

▲出典:トヨタ自動車株式会社 新卒採用サイト

【特徴】

  • 右上に目立つようにエントリーボタンを配置
  • WEB会社説明会で事前にトヨタのフィロソフィーや未来への取り組み、働き方・社風について確認できる
  • 社員インタビューはキーワード検索が可能で知りたい情報にすぐアクセスできる

トヨタ自動車株式会社の新卒向け採用サイトでは、シンプルなメッセージと分かりやすいエントリーボタンがまず目に入ってきます。福利厚生が充実しており、トヨタ自動車ならではの「クルマの購入に関わるサポート制度」が特徴的です。

▲出典:トヨタ自動車株式会社 中途採用サイト

【特徴】

  • 右上に目立つように募集要項一覧を配置
  • 選考プロセスや職場風土など、求職者目線でのコンテンツが充実
  • 適したポジションやイベントがある場合に人事担当者などから個別に連絡が届くキャリア登録ページを掲載

トヨタ自動車株式会社の中途採用サイトは、新卒向けサイトと大きな違いはありませんが、新たに「職場風土」を知るコンテンツがトヨタの仕事と人のカテゴリーに追加されています。

社員インタビューは新卒サイトと同じものですが、「#新卒入社」「#キャリア入社」とタグがついているため、必要な情報に迅速にアクセスできます。また、トップページのコンテンツ表示順が新卒と中途で異なるため、強調したいコンテンツを変更して求職者に訴求する中途採用サイトとして機能していることが分かります。

応募数を増やす3つのコツ

採用サイトで効果を出すために、コンテンツだけでは不十分な場合があります。

ここでは応募数を増やす3つのコツを紹介します。

  1. サイトにたどり着く導線を整備する
  2. アクセス解析を行い、定期的な見直しを行う
  3. 実績豊富な採用サイト制作会社/フリーランスに依頼する

1. サイトにたどり着く導線を整備する

採用サイトで効果を出すためには、求職者がサイトにたどり着くまでの導線を整備することが不可欠です。求人サイトなどの他のサイトにあるリンクから飛んでくることもあるため、求人サイトや広告は有効活用しましょう。

また、SNSとの連携も有効です。SNSは拡散力があり、多くの求職者の目に留まる可能性が高まります。

さらに、SEO(検索エンジン最適化)対策も非常に有効です。適切なキーワードを見つけ出し、それに基づいた新たなコンテンツを提供することで、自社の採用サイトを検索エンジン上でより目立たせることができます。どのような時にどのようなキーワードで検索するのかなど、多くの場面を想定してサイトにたどり着く導線を整備しましょう。

2. アクセス解析を行い、定期的な見直しを行う

採用サイトのアクセス解析では、「量(アクセス数・エントリー数)」と「質(応募者の人物像)」の両方を見ることが重要です。アクセス数が多いとしても、エントリー数が少ない場合は導線の見直しが必要です。

また、エントリーは一定数あるものの、求める人物像が来ない場合は、コンテンツの見直しが必要でしょう。

採用サイトは作って終わりではなく、継続的な分析と改善をしていかないといけません。放置したままで成果の出るものではなく、「手間と費用をかけてサイトを作ったのに求める人物像から応募が来ない」などが起こりえます。分析と改善を繰り返し、効果のある採用サイトを育てていきましょう。

3. 実績豊富な採用サイト制作会社/フリーランスに依頼する

採用サイト制作を実績豊富なプロに外注することで、求職者に魅力的なコンテンツを作り込むことができます。

採用サイトのプロである制作会社に外注することで、集客も含めた提案や、自社のコンセプトに合うデザインやコンテンツの提案をしてもらえます。

しかし、制作費用は高額になります。依頼する会社によって費用は変わりますが、要望が多様化するほど費用も上昇していく傾向があります。そのため、依頼する内容を明確に把握してから発注をしましょう。また、ページ内容の更新には時間と費用が必要であり、急な変更依頼に対して迅速な対応が困難な点もあるので、余裕を持ったスケジューリングが必須です。

自社で採用サイトを制作するには必要な専門知識が不足している、制作会社に依頼するには費用が高すぎる場合は、フリーランスへ依頼することがおすすめです。

例えば必要なコンテンツを自社で準備し、デザインのみをフリーランスに依頼することで、費用を抑えつつ、高品質な採用サイトを作成することができます。また、部分的な外注によって自社担当者の業務負担を減らすことができるため、効率的な運用が可能です。

ただし、フリーランスに依頼する場合は、契約内容や納品期限、報酬の金額などを明確にしておくことが大切です。また、デザインのイメージが伝わりやすくするためにも、具体的な要望やイメージを明確に伝えることが必要です。

コンテンツの充実した採用サイトを作るなら、優秀なフリーランスデザイナーが在籍しているクロスデザイナーがおすすめ!

採用サイトのコンテンツ制作についてお伝えしてきました。

求職者が求める情報を掲載することはもちろんのこと、企業の雰囲気や社員のリアルが伝わるようなサイトを作りましょう。他社事例を参考にしつつ、自社ならではのオリジナリティをプラスしてコンテンツの企画・制作に取り組むことも大切です。

近年、求職者はインターネットで検索して情報を得ます。魅力的なサイトを作ることで、母集団の形成や質の高い応募が期待できます。ターゲットの選定やコンセプト設計をきちんと立て、企業イメージに合ったデザイン・コンテンツ制作に取り組みましょう。

採用サイトは手軽に制作はできませんが、一度作成すれば更新し続けることで企業の情報を発信する貴重な財産となります。長く更新し続けるには、社内にデザイナーがいることが優位に働くでしょう。

デザイナーの採用を考えている場合は、採用サイトを作る前にクロスデザイナーを活用してデザイナーを採用するのもおすすめです。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。