デザインコンサルティングとは?その内容と依頼先を紹介 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

デザインコンサルティングとは?その内容と依頼先を紹介

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デザインの力で問題を解決する「デザインコンサルティング」が現在注目を集めています。

しかし、「どのような業務をしているのか」「役割は何か」というイメージがつかない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、デザインコンサルとは何か、その仕事内容と主なデザインコンサルティングの依頼先について解説します。

デザインコンサルティングとは

デザインコンサルティングとは、デザインの持つ力でクライアントの課題を解決する手法です。会社の目指す価値観を形にするために、戦略からブランディング、企画、デザインなどの解決策を提案し、一気通貫でサポートします。

デザイン思考がベース

デザインコンサルティングが指す「デザイン」とは造形や絵を描くなどの芸術的な活動ではなく、発想などの「考え方」がベースになります。これを「デザイン思考」と呼びます。

デザイン思考のアプローチでは、商品を販売する戦略を考える際に、まず対象となる顧客を詳しくリサーチし、彼らが本当に抱えている課題を理解します。その課題に対応するアイデアを練り、施策と検証を繰り返すことで課題を解決します。

このアプローチ方法は一例であり、必ずしも調査から始まるわけではありません。いくつかの工程を複数同時に進めたり、試作から始めたりすることもあります。

関連記事:デザイン思考とは?概要から活用方法をわかりやすく解説|導入するメリットやフレームワークも紹介

高まる重要性

近年ではマッキンゼーやデロイトトーマツなどの名だたるコンサルティングファームがデザイン会社を買収しています。このように、デザインコンサルティングは大企業も採用する流れが加速しています。

従来のコンサルティングファームでは、クライアントの現状から課題を抽出し、戦略策定を行っていました。しかし、他社との差別化がしにくくなり、新たな付加価値を生み出す必要が出てきました。

そこで従来の左脳的なアプローチではなく、感性・感覚に訴える右脳的なアプローチであるデザイン思考に注目が集まっています。

デザインコンサルティングの対象

代表的なデザインコンサルの仕事の種類についてご紹介します。

  • UI/UXデザイン
  • 企業コミュニケーション
  • インフォメーションアーキテクト(デザイン)

UI/UXデザイン

UI/UXデザインとは、ユーザー目線で問題解決を図る手法です。

UIとはユーザー目線での分かりやすさをデザインし、顧客満足度を高める手法です。

たとえば、ECサイトやアプリの操作画面が直感的に使えることを指します。フォントやボタン、入力欄など、ユーザーがコンテンツに接点を持つすべての要素をユーザーにとって利用しやすい形にすることでサービスの売り上げを最大化したり、ユーザーの満足度を高めていきます。

UXとは、顧客体験を創造する手法です。

従来の考え方では、顧客満足度は商品やサービスの内容や価格に止まっていました。しかし、UXでは、商品やサービスを認知する段階から購入、使用後のアフターサポートまでの一連の流れ全てを「顧客体験」と位置付け、それら全てが顧客満足度を決めるものと考えます。

例えば商品を購入する際、従来の手法では顧客満足度は商品の内容や価格のみに絞られて来ました。しかしUXでは商品を認知する段階から購入、使用するまでの一連のフローすべてが「顧客体験」として捉えます。

このように、ユーザーのニーズを捉えてデザインをしていくことを意味します。

企業コミュニケーション

企業がユーザーにメッセージを伝える仕事を「企業コミュニケーションデザイン」と呼びます。

これまでユーザーに企業のメッセージを伝達するのは広告などの手法がメインでした。しかし、情報が氾濫する今、広告だけでは興味・関心を高めることは難しくなっています。

そこで、企業コミュニケーションデザインコンサルの仕事は、顧客の趣味・嗜好を分析し、どのような形でメッセージを届けるかを考えていきます。動画、文章、グラフィックなどを使いながら、ブランディングを行っていきます。

インフォメーションアーキテクトデザイン

インフォメーションアーキテクトとは、「情報を使用しやすくするために、効果的な情報構築を行う」仕事です。情報が氾濫した時代において、情報を上手にデザインした企業が成功する確率が高いからです。

企業はたくさんの情報を抱えています。その情報を整理し、アウトプット先に応じてデザインし、配信していくことで企業に対して大きな効果を発揮させていくことが求められています。

デザインコンサルティングを導入するメリット

ここではメリットを4つ紹介します。

  1. 新たなアイデアを生み出せる
  2. 競争力の向上
  3. ブランドイメージの向上
  4. 顧客満足度の向上

1. 新たなアイデアを生み出せる

ユーザーの考え方や行動などを元に、顕在化されていない「潜在ニーズ」を抽出していきます。この潜在ニーズを商品やサービスに転換し、ユーザーが本当に求める価値を提供していきます。このように、デザイン思考を活用し、新たなアイデアを生み出せるのがデザインコンサルティングのメリットです。

2. 競争力の向上

デザインコンサルティングの導入は、ユーザーの視点から差別化要素を生み出し、ビジネスにおける競争力を向上させます。選択肢が豊富な中で差別化要素があることは大きな強みとなるでしょう。

3. ブランドイメージの向上

デザインはビジュアルのイメージを印象づけるため、ブランドイメージの向上に役立ちます。洗練されたデザインはブランドが信頼できるという印象を与えます。また、ロゴやカラー、フォントなどの一貫性のあるデザイン要素は、ユーザーがブランドを識別して覚えやすくなる効果も期待できます。

4. 顧客満足度の向上

デザインコンサルティングを導入することにより、製品やサービスはユーザーの求める形に沿ったデザインになります。デザインは製品やサービスの使い勝手や魅力を左右するポイントのため、顧客満足度が向上するでしょう。

顧客満足度を把握する仕組みができることで、企業の長期的な成長につながることも期待できます。

デザインコンサルティングの主要な依頼先

デザインコンサルティングを支援している会社を7社紹介します。

  • 株式会社ニジボックス
  • えそら合同会社
  • 株式会社グッドパッチ
  • フェンリル株式会社
  • 株式会社ARCHECO(アルチェコ)
  • 株式会社セブンデックス
  • Vareal(バレアル)株式会社

1. 株式会社ニジボックス

▲出典:株式会社ニジボックス

  • UI/UXデザイン、開発・運用など全フェーズをワンストップで支援
  • 企業らしさを追求したデザインで課題を解決
  • デザイナー同士でレビューをし、ユーザー目線のデザインを実装

株式会社ニジボックスは、デザイン思考に基づいたデザインプロセスから、開発・運用・改善まですべてのフェーズをワンストップで支援するデザイン会社です。各フェーズに専門スタッフがおり、人間中心設計に則った、UXリサーチ結果に基づいた使いやすいインターフェースの実現が得意です。

リクルートの事業開発機関から独立分社化し、リクルートのノウハウを活かしたデザインプロセスが魅力です。

株式会社千葉銀行のアプリでは、利用者満足度77.8%を実現。株式会社エアークローゼット「airCloset」(月額制ファッションレンタルサービス)では、有料会員登録フォームをUI/UX観点から改修することで、有料会員登録率が推定119%に向上。そのほか、株式会社リクルートのサービスを中心に実績が多数あり、安心して依頼することができます。

2. えそら合同会社

▲出典:えそら合同会社

  • ユーザーの共感を重視した「求められるサービス作り」が得意
  • 新規事業の0→1のアイデア発想&検証からリリースまで一貫サポート
  • 150以上の超える事業でUXデザインを支援

えそら合同会社は東京都渋谷区に本社を置くUXデザインコンサルティング会社です。ユーザーの共感に重きを置き、リサーチをベースにしたアイデア開発や、IoTやAIなど最先端技術を軸に事業を展開しています。

2009年の創業以来、150を超える事業で新しい体験をデザインしています。対象が不明瞭な状態での新規事業のアイデア立ち上げや、既存事業のグロース・デザイン改善など幅広いサポートが可能です。

また、プロダクトUXデザインを強みとしているのも特徴です。コクヨ株式会社では子どもの家庭学習を支援する IoT 文具&サービスの企画を展開し、家庭学習がうまくいかずに悩んでいる親子を幸せにする事業アイデアを発案しました。

3. 株式会社グッドパッチ

▲出典:株式会社グッドパッチ

  • デザインから開発・実装まで社内で実装可能
  • ユーザーの心を掴む体験、課題解決が得意
  • ビジネス課題を解決するサービスやカルチャーを作り上げる提案が強み

株式会社グッドパッチは「デザインの力を証明する」をミッションに、UI/UXデザイン支援やプロダクト開発を行っています。ユーザー体験、課題解決、サービス価値の言語化、構造化を得意としています。戦略策定からプロダクトの開発・グロースまで切れ目なく、一気通貫で請け負うことが可能で、ユーザーニーズと企業の価値観に一貫性を持たせて、デザインに落とし込んでいきます。

出前館のアプリでは、機能性・実用性を向上させるUIデザインを作るために全機能の洗い出しを実施。ユーザーリサーチを徹底し、これまではなかったジャンル別検索やキーワード検索といった新しい検索機能も追加しました。「いつでも、みんなの出前館」というコアバリューを表現するためのコンセプトを言語化し、サービスのブランド力を高めるデザインを作り上げました。

4. フェンリル株式会社

▲出典:フェンリル株式会社

  • ユーザー目線での課題解決、経験値に基づいたUI/UX設計が強み
  • 独自の調査・分析ノウハウで、顕在的な課題や潜在ニーズの把握が得意
  • Nintendo Switch Onlineアプリ、Pontaアプリなど400社、600アプリ以上の制作実績あり

フェンリル株式会社は人間中心設計の専門知識と独自の調査・分析ノウハウに基づき、顕在的な課題や潜在ニーズの把握をしたUXデザインを行っています。

UIデザインでは、ユーザーインタビューなどで潜在的なニーズや課題を把握し、アプリやサイトの新規開発やリニューアルをサポートし、長く使われる心地よい設計を作り上げています。ユーザー評価は丁寧に行っており、ユーザビリティ分析やユーザビリティテストの提案もしてくれます。

任天堂と共同開発したNintendo Switch Onlineアプリでは、スマートフォンや PC 向けのアプリと全く異なるNintendo Switchの横長のUIデザインにチャレンジ。専属チームを構成し、開発に携わるなど、400社、600アプリ以上の制作実績があり、安定のクオリティと信頼感が魅力です。

5. 株式会社ARCHECO(アルチェコ)

▲出典:株式会社ARCHECO(アルチェコ)

  • プロダクトデザインのUX設計が強み
  • 潜在ニーズの特定からコンセプトを設計するなど上流の戦略部分が得意
  • スピード感のある検証が可能

株式会社ARCHECOは、潜在的な価値や欲求をUXデザインのアプローチで分析したデザインコンサルティングをしている会社です。事業の企画・戦略・設計を行うほか、開発したアプリやサービスの社内外へのプロモーションまで一貫しておこなっています。「ビジネスの成果にコミットするUX/UI」をフィロソフィーとし、ビジネス・サービス・デザイン・エンジニアリング・マーケティング・アナリティクスをつなげ、調和させることを目指しています。

クライアントのニーズによって最適なサービスプログラムを提供しているのも特徴で、アプリやUI/UXデザインにおいて、「美しさ、使いやすさ」を両立することに強いこだわりを持っています。必要最低限のプロトタイプ実装が可能で、スピード感のある検証を行います。

6. 株式会社セブンデックス

▲出典:株式会社セブンデックス

  • ユーザー視点の体験設定から事業成長の改善設計まで包括して提案
  • UI/UX全般を通じて相談可能
  • 競合調査やユーザー調査による潜在ニーズの策定が強み

株式会社セブンデックスは、顧客体験からコミュニケーションまで一気通貫でデザインし、企業価値の向上と事業成長を支援しています。

ビジネスを成長させるための基盤の定義、「長く愛されるものを作る」ことからビジネス視点までを含めた最適なブランドデザイン、最適なポジショニングを定め価値提供を定義・実行など、ブランドを支え育てるための長期的な支援が可能です。

さらに課題解決のために、操作性の向上からマネタイズ体験の設計が可能です。UI・UXデザイン全般を通じて相談可能なのが強みです。

7. Vareal(バレアル)株式会社

▲出典:Vareal(バレアル)株式会社

  • Vareal独自のUXコンサルティングを根底に問題を解決し成果を実現
  • 元々がシステム開発会社であることを活かし、バックエンド考慮したUI/UXデザインが可能
  • Rubyに特化しており、デザイナーもシステム開発に強い

Vareal(バレアル)株式会社は、デザイン思考を取り入れたVareal独自のUXコンサルティングを行っています。ただデザインし、開発するだけではなく、お客様の根本的な悩みや気づかずに隠れている問題点をあぶり出し、解決する改善へのヒントを導き出すことを提案する会社です。

元々がシステム開発会社のため、デザイナーもRuby技術者認定資格を取得をしており、開発力も強みの一つです。

フリーランスデザイナーにもデザインコンサルティングは依頼可能

デザインコンサルティングは気になるものの、急に企業に依頼するのはためらわれることも。その場合には、フリーランスデザイナーに依頼することをおすすめします。

ここではフリーランスデザイナーにデザインコンサルティングを依頼する3つのメリットを紹介します。

  • 費用が抑えられる
  • 必要な時だけ依頼できる
  • 客観的な視野を持っている

1. 費用が抑えられる

フリーランスデザイナーに依頼すれば、企業に依頼するよりも費用が抑えられます。また、自社でデザイナーを採用して育成する手間も省けます。

仮に社員で採用しようと思えば、専門スキルを持った優秀な人であればあるほど、企業として支払う給与は高くなるでしょう。また、優秀な人は中途採用市場に出てくることも少なく、採用コストも上がります。人材教育のコストだけでなく、離職リスクも抑えられることは、経営上大きなメリットと言えます。

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【お役立ち資料】
デザイン外注とデザイナー採用 コスト比較表

xdesigner.jp

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2. 必要な時だけ依頼できる

フリーランスデザイナーに依頼すれば、案件ごとの契約が可能なため、半年契約などの縛りがありません。必要なときに専門性の高いスキルを活かすことができます。

3. 客観的な視野を持っている

社内にいると視点や発想が固定されやすくなります。一方、外部のフリーランスデザイナーに依頼することで、第三者の視点で提案をしてくれます。社内では気づけなかったビジネスの穴への指摘や、新たな視点からの提案を期待できます。

デザインコンサルを導入したいのなら、経験豊富なデザイナーが揃っているクロスデザイナーがおすすめ!

デザインコンサルティングについてお伝えしてきました。潜在ニーズを引き出して新たなビジネスの可能性を広げる、顧客満足度の向上など多くのメリットがある一方で、かかる予算が高額になりやすいため、上手くいくかの不安もあるのではないでしょうか。その場合、フリーランスデザイナーに依頼することをおすすめします。

エージェントを通じたフリーランスデザイナーの採用を考えているのなら、経験豊富なフリーランスデザイナーが揃っているクロスデザイナーがおすすめです。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。