準委任契約の履行割合型とは?成果完成型との違いや向いている業務を徹底解説 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

準委任契約の履行割合型とは?成果完成型との違いや向いている業務を徹底解説

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民法上、準委任契約には「成果完成型」と「履行割合型」の2種類があります。

そのため、準委任契約では、契約の法的性質を理解した上で「成果完成型」と「履行割合型」のいずれであるかを明記することが重要です。

本記事では履行割合型について成果完成型と比較して解説し、企業が依頼する場合どちらが有利なのかについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

準委任契約の履行割合型とは

履行割合型は、工数や作業時間などの業務量に応じて報酬が支払われる準委任契約です。

この契約の場合、成果物の完成や納品が目的ではなく、契約期間中に実施されたプロジェクトの進行状況や達成されたプロセスに応じて報酬が支払われるのが特徴です。

履行割合型と成果完成型の2つの違い

履行割合型と成果完成型には明確な2つの違いが存在します。

  • 報酬の支払時期
  • 業務が完成しなかった場合の報酬請求

それぞれ解説します。

報酬の支払時期

履行割合型の報酬支払い時期は、「業務の遂行が完了したタイミング」となります。一方、成果完成型は、「成果物が引き渡されるタイミング」です。

業務が完成しなかった場合の報酬請求

改正された民法で、以下の通り明確に定められています。

履行割合型→既履行の割合に応じた報酬(648条3項)

成果完成型→完成した可分な部分の給付によって注文者が利益を受けるときは当該利益の割合に応じた部分報酬(634条、648条の2第2項)

業務が完了しなかった場合、履行割合型は、実際に働いた時間に対してのみ報酬を請求できます。ただし、完了しなかった理由が受注者側にある場合、発注者側は追加の作業に対して支払う必要はありません。

一方成果完成型は、成果物の提出が報酬の条件となります。そのため、事前に定義された成果物が発注者に受け入れられる形で提供された時点で、合意された金額全体が支払われます。

成果完成型について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
準委任契約の成果完成型とは?請負契約との違いまで紹介

準委任契約の特徴については、以下の資料でより詳しく解説しています。無料でダウンロード頂けますので、ぜひお役立てください。


【お役立ち資料】
準委任契約の特徴と有効活用のポイント

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企業が準委任契約する場合、どちらが良いか?

では実際、契約する場合はどちらが良いのでしょうか?履行割合型と成果完成型、それぞれのおすすめの場合を見ていきましょう。

幅広い業務が必要なプロジェクトの場合には履行割合型がおすすめ

たとえばソフトウェア開発や新技術のプロジェクトは、幅広い業務が必要で、成果物が存在しません。仕様が途中で変更や調整される可能性が高いと言えます。この場合、履行割合型契約が適しています。こうしたケースは業務の遂行自体に報酬が支払われるからです。

明確な成果物や納期が存在するプロジェクトなら成果完成型

Webサイト制作など、最終的な成果物が明確に定義される場合は、成果完成型契約が適しています。事前に双方で合意した仕様に基づき、成果物を提供することにフォーカスした形式だからです。

準委任契約におすすめの人材紹介サービス7選

準委任契約におすすめの人材紹介サービスを7つ紹介します。

  • クロスデザイナー
  • テックビズ
  • テクフリ
  • クラウドテック
  • ギークスジョブ
  • HiPro Tech
  • ランサーズエージェント

1. クロスデザイナー

  • 国内最大級のデザイナー登録者(約7,000人)から提案するデザイナー専門のエージェントサービス
  • 審査通過率5%の厳正した優秀なデザイナーの採用機会を最大限サポート
  • 最短即日で提案可能

クロスデザイナーはフリーランスデザイナーに特化したエージェントサービスです。国内最大級のデザイナー登録者から、厳正したデザイナーを最短即日で提案も可能となっています。

審査通過率5%の厳正な基準をクリアしたデザイナーのみが登録しているため、採用難易度の高い、即戦力デザイナーの中から自社にマッチしたデザイナーと契約できます。双方合意があれば正社員への契約転換が可能であり、良いデザイナーを確保したい企業と継続的に仕事が欲しいフリーランスデザイナーのマッチングも可能です。

2. テックビズ

▲出典:テックビズ

  • スカウトシステムあり
  • 取引先1,400社以上
  • 最短即日契約も可能

テックビズは、取引先企業1,400社以上、10,000名を超えるエンジニアが登録している大手フリーランスエージェントサイトです。常時採用可能なエンジニアも300名以上おり、最短即日契約も可能です。

テックビズからの紹介以外に、企業からのスカウティングもできるため、能動的な採用活動を進めることも可能です。

3. テクフリ

▲出典:テクフリ

  • IT人材保有数24,000名以上
  • 稼働後の正社員転換可能
  • 相談後、最短30分で人材紹介

テクフリは、業務委託(準委任契約)でのITエンジニア・クリエイター専門のフリーランス特化型エージェントです。一般的なフリーランスエージェントのマージンは20〜30%と言われていますが、テクフリは業界最低水準の中間マージン10%となっています。現在、登録データベースに毎月平均670名以上増加中であり、IT人材が豊富に揃っています。

4. クラウドテック

▲出典:クラウドテック

  • 600万人超えの人材データベースを保有
  • 最短3日で即戦力フリーランスをマッチング
  • 週2日~週5日まで、プロジェクトに合わせた稼働日数や条件でアサインが可能

クラウドテックは、クラウドソーシングサービスで有名な株式会社クラウドワークスが運営するフリーランスエージェントです。  600万人が登録の豊富な人材データベースで、ミドル〜シニアクラスの「即戦力」メンバーが多数活躍しています。スキル・働き方ともに最適なメンバーを提案してくれます。

5. ギークスジョブ

▲出典:ギークスジョブ

  • データベースから直接IT人材を探せる
  • 通過率約30%の厳格な審査をクリアした人材のみ掲載
  • 最短1営業日で即戦力を紹介

フリーランスエージェントとして20年以上の実績を持つギークス株式会社が運営しています。エンジニアがメインではありますが、デザイナーも多数登録しています。2023年4月よりサービス提供を開始した「GEECHS DIRECT」では、企業が直接ギークスのデータベースからIT人材を探せるようになり、自社のタイミングに合わせてスキル情報の閲覧、商談依頼の問い合わせが可能になったのが特徴です。

6. HiPro Tech

▲出典:HiPro Tech

  • 専門スキルをもつプロIT人材の登録11,000名以上
  • 東証プライム上場のパーソルグループが運営
  • 最短2日で稼働開始が可能

HiPro Tech(ハイプロテック)は、エンジニアやITコンサルタントに特化したフリーランスエージェントです。登録者数は11,000名以上。幅広い開発言語のスキル、職種、年齢層、稼働頻度の即戦力フリーランスITエンジニアが登録しています。

東証プライム上場企業のパーソルグループが運営しており、他にも転職サイトのdodaやハイクラス転職エージェントのdoda Xを運営しています。

7. ランサーズエージェント

▲出典:ランサーズエージェント

  • 200万人のデータベースを保有
  • 稼働後の正社員転換可能
  • 登録者の53%が経験年数5年以上が53%、28%が10年以上と経験値が豊富

ランサーズエージェントは、日本最大級のクラウドソーシングサイト「Lancers」と連携し、優秀なエンジニア・デザイナー・マーケターを提案するエージェントです。職種分布は55%がエンジニア、デザイナーが25%で、多種多様なスキルを持ったクリエイターが登録しています。

デザイナーへの業務委託で「履行割合型」と「成果完成型」を使い分けるポイント

以下では、デザイナーへの業務委託で「履行割合型」と「成果完成型」を使い分けるポイントを解説します。

履行割合型を選ぶポイント

履行割合型(準委任契約)は、デザイナーが業務を遂行した分だけ報酬が発生する契約です。

業務内容が流動的で、成果物が明確に定義できない場合や、プロジェクト進行中に仕様変更や追加依頼が発生しやすい場合に適しています。

例えば、デザインの方向性が頻繁に変わる新規事業や、継続的な改善・相談が必要な案件では、業務の遂行自体に価値があるため履行割合型が有効です。

また、作業時間や工数ベースで柔軟に契約できるため、途中で業務が中断した場合でも、既に履行した分に対して報酬請求が可能です。

成果完成型を選ぶポイント

成果完成型(請負契約)は、事前に合意した成果物が納品された時点で報酬が支払われる契約です。

Webサイトやロゴ、パンフレットなど、納品物が明確で、品質基準や納期がはっきりしているプロジェクトに適しています。

成果物の内容・納期・品質基準を契約で明確に定められる場合、発注者は納品物を確認してから報酬を支払えるため、品質担保や納期管理がしやすいのが特徴です。

一方、成果物の定義が曖昧な場合はトラブルの原因となるため、仕様や評価方法を事前にしっかり合意しておく必要があります。

使い分けの具体例

  • デザインの方向性が固まっておらず、相談や調整が多い段階→履行割合型
  • 明確な納品物(例:ロゴ、パンフレット、Webサイトなど)があり、納期・仕様が定まっている→成果完成型

上記のように、プロジェクトの性質や進行方法、成果物の明確さ、変更の可能性、発注者とデザイナー双方のリスク許容度を踏まえて、最適な契約形態を選択することが重要です。

準委任契約と請負契約の比較や、実際に締結する際のポイントなどを網羅的に解説しています。


【お役立ち資料】
準委任契約の特徴と有効活用のポイント

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デザイン業務の主な外注先

デザイン業務の主な外注先と特徴を以下で解説します。

1.デザイン会社(制作会社)

デザイン会社は、企業や個人から依頼を受けて幅広いデザイン業務を請け負う専門企業です。

ロゴやパンフレット、Webサイト、UI/UX、イラスト、キャラクター、プロダクトデザインなど多様な分野に対応できます。複数の専門スタッフが在籍しており、品質や納期管理、総合的な提案力に優れています。

大規模案件や一貫したブランド戦略が必要な場合に最適です。

2.フリーランスデザイナー

フリーランスは個人で活動するデザイナーで、柔軟な対応や直接的なコミュニケーションが強みです。

比較的コストを抑えやすく、スピード感のある対応が可能です。案件ごとに契約できるため、小規模プロジェクトやスポット依頼に向いています。

ただし、スキルや経験値は個人差が大きく、慎重な選定が必要です。

3.クラウドソーシングサービス

クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングサービスでは、多数のデザイナーから選んで依頼できます。

低コストで手軽に依頼できる反面、品質にばらつきが出やすいのが特徴です。

コンペ形式で複数案を集められるため、多様なアイデアを比較検討したい場合に適しています。

4.広告代理店

広告代理店は広告戦略の企画からデザイン制作まで一括して対応可能です。

広告全体の戦略設計やマーケティングと連動したデザインが求められる場合に強みを発揮します。

自社の制作部門を持つ代理店も多く、プロモーション全体の最適化が期待できます。

5.アウトソーシング企業

アウトソーシング企業は、デザイン業務を含めた幅広い業務を外部委託として請け負う会社です。

月額制や包括的な契約で、継続的かつ大量の制作ニーズに対応できます。

デザイン以外の業務もまとめて依頼したい場合や、安定したリソース確保を重視する企業に適しています。

下記の資料では、外部人材の獲得チャネルとして頻出する「業務委託」「派遣」「クラウドソーシング」に着目し、活用プロセスの違いや、メリットデメリットを解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひ参考にしてください。


【お役立ち資料】
業務委託・派遣・クラウドソーシング比較表

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デザイン業務の外注にフリーランスがおすすめな理由5つ

以下では、デザイン業務の外注にフリーランスがおすすめな理由を5つ挙げてそれぞれ解説します。

1.柔軟な働き方でスピーディーな対応が可能

フリーランスは働く時間や場所に縛られず、クライアントの要望や急な変更にも柔軟に対応できます。

納期や進行スケジュールの調整がしやすく、スピード感のある制作が求められる案件にも最適です。

2.コストパフォーマンスが高い

企業や制作会社と比べて中間マージンが発生しないため、同じ品質でも比較的低コストで依頼できます。

また、案件ごとに契約できるため、必要な時に必要な分だけ依頼でき、無駄なコストを抑えられます。

3.得意分野やスキルを活かした提案力に期待できる

フリーランスは自分の得意分野や興味のあるプロジェクトを選んで受注するため、専門性や独自の視点を活かした提案が期待できます。

多様な案件経験から幅広いデザイン力を持つ人材が多いのも魅力です。

4.直接コミュニケーションがとれるので意思疎通が円滑にできる

クライアントと直接やりとりするため、要望やイメージが伝わりやすく、修正や追加依頼もスムーズです。

担当者が変わることもないので、長期的な信頼関係を築きやすいのも大きなメリットです。

5.多様な案件経験による即戦力

フリーランスはさまざまな業界や案件を経験しているため、即戦力として期待できます。

最新のトレンドや技術にも敏感で、プロジェクトごとに最適なデザイン提案や対応ができる点が評価されています。

自社業務をはじめて外注する際は不安を感じる方も多いはず。そこで下記の資料では、外注の流れとポイントをステップ別に解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。


【お役立ち資料】
はじめての外注マニュアル

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準委任契約できるフリーランスをお探しならクロスデザイナーがおすすめ!

準委任契約の履行割合型についてお伝えしてきました。自社のプロジェクトの内容により最適な契約内容が異なるため、まずは何を依頼したいのかを整理して見積もりを取ることから始めましょう。

コスト面や柔軟性からフリーランスデザイナーへの外注を考えているのなら、経験豊富な人材が揃っているクロスデザイナーがおすすめです。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。

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