【フリーランス向け】納期に遅れそうな時の対応と予防策 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

【フリーランス向け】納期に遅れそうな時の対応と予防策

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フリーランスとして仕事をするうえで、納期の遅れは致命的です。

納期に遅れるとクライアントからの信頼や評価が下がり、収入や仕事量にも影響が出る可能性があります。フリーランスの対応次第では、契約違反による損害賠償を請求される恐れもあるでしょう。

そこでこの記事では、納期に遅れそうな場合にどうすれば良いか対処法を説明します。

期日に間に合わなくなる原因を探り、予防策についても解説するので、これまでに納期の遅れによるトラブルを経験したことがある方も、これから独立や副業を検討している方も、ぜひ参考にしてください。

納期が遅れそうな場合にすべきこと

期日に間に合わないことが予想される場合、クライアントに早急に連絡し、お詫びの言葉を伝えたうえで、状況を説明して相談しましょう。納期遅れになる前に少しでも早く伝えることで、クライアントは他の人にタスクを振り分けたりスケジュールを調整したりといった行動を取ることができます。

またその際に、一部を先行して納品することは可能か、納期を延期した場合に完納できる日時はいつかを事前に検討しておき、クライアントに具体的な選択肢を提示しましょう。

納期に遅れる原因とは

フリーランス側の理由によって期日に間に合わなくなるケースの原因を探ると、納期遅れを発生させてしまう人には以下のような特徴があります。

当てはまるものがないかチェックしてみてください。

  1. 1.納期ギリギリまで着手しない
  2. 自分の納期しか確認していない
  3. 仕事の効率が悪い
  4. クライアントの言いなりになってしまう
  5. 成果物を完成させるスキルが伴っていない

それぞれ説明していきます。

1.納期ギリギリまで着手しない

納期が迫ってから作業を開始することが習慣化してしまうと、期日に間に合わなくなる可能性が高まります。特にフリーランスとして独立して間もないと、作業量やスキルに応じて納期を想定することが難しいため、工数の見積もりが甘く納期遅れを招きます。

2.自分の納期しか確認していない

クライアントからスケジュールを提示されたときに、自身の納期しか確認していないことも納期遅れの一因になり得ます。納品までの工程を把握していないと、クライアントからの修正依頼や他の案件との兼ね合いなどを考慮したうえで、納期に向けて業務を進めることができないためです。

3.仕事の効率が悪い

作業効率が低いと、想定以上に工数がかかり、期日に間に合わなくなる場合もあるでしょう。スケジュールに余裕を持って着手しているのに常に忙しさに追われている場合、タスク管理を見直すべきです。

また、作業の簡略化や自動化、書面の電子化など効率を上げるためにできることを検討する必要があります。

4.クライアントの言いなりになってしまう

クライアントからの要望に対して、断り切れずに引き受けてしまうこともあるでしょう。ただし、常に要求を飲むばかりで言いなりになってしまうと、対応が追いつかず、結果的にクライアントの信頼を損なうことになりかねません。

この先もフリーランスとして仕事を続けていくならば、無理な要求に対してはスケジュールの見直しや代替案を提案するなど、クライアントとの交渉力を高める必要があります。

5.成果物を完成させるスキルがない

依頼された業務を遂行するために必要なスキルや知識が不足していると、作業に要する適切な時間を見積もることも難しいため、納期遅れを引き起こします。そのため、無理をせず自分の実力に見合った案件を受けることが重要です。

納期遅れにより損害賠償を請求されることも

納期の遅延は、民法上、履行遅滞として損害賠償責任が発生します。

履行遅滞とは、フリーランス側が業務を遂行できる状態であるにもかかわらず、故意や過失によって、納期を超過していることを言います。

ただし、自然災害などで被災したことにより遅延した場合は、不可抗力として損害賠償責任を免れることができます。

つまり、自然災害など不可抗力である場合を除いて、納期に遅れると損害賠償を請求される可能性があるのです。どんな仕事にも納期がありますが、納期を甘く見ず遵守徹底を意識して臨みましょう。

請求書の遅れも報酬トラブルにつながる可能性がある

フリーランスからクライアントへ送付する請求書が期日より遅れると、クライアント側には会計処理が遅れたり、予算管理が困難になったりといったリスクがあります。

契約書に支払い期限や請求書の送付方法などが記載されている場合、クライアント側は請求書の遅れをフリーランス側の契約違反として、法的措置を取ることも可能です。

以上のようなリスクを回避するためには、請求書の締め日を把握しておき、期日までに必ず送付することが重要です。

関連記事:【フリーランス向け】請求書テンプレート8選。記載すべき16項目も解説

納期に遅れないための対策8つ

フリーランスは納期に遅れないためにどのような対策を取るべきか、以下の8つのポイントを詳しく解説します。

  1. プロジェクトのスケジュールを把握する
  2. 作業の効率化を図る
  3. 事前の打ち合わせと契約内容に相違ないか確認する
  4. 万が一に備えて対処法を事前に協議しておく
  5. 権利や義務、責任の所在を明確にして契約書に記載する
  6. 実力以上の契約はしない
  7. 協業先を見つけておく
  8. エージェントサービスを活用する

1.プロジェクトのスケジュールを把握する

納期に遅れないためには、まずプロジェクト全体のスケジュールを把握することが重要です。作業内容や工程、依頼者からのフィードバックや修正、納品作業など、スケジュールを構成する要素を明確にし、プロジェクトに対する理解を深めましょう。

そのうえで、自身の工数を見積もり、バッファを持たせて、無理のない現実的な作業計画を立てることが重要です。

2.作業の効率化を図る

スケジュールを立案したら、次に作業の効率化を図る方法を検討しましょう。作業効率を上げるためには、以下のような方法があります。

  • タスクを分割して優先順位をつける
  • 集中できる環境と時間帯を確保する
  • 作業の邪魔になるものを排除する
  • テンプレートやツールを活用して習熟度を高める
  • ルーティン業務は自動化する

特にツールの活用やルーティン業務の自動化は、着手するのが面倒だからといって後回しにしていると、作業効率は上がらず、こなせる仕事量もなかなか増えません。

業務の合間などに積極的に試して、自分に合った作業スタイルを見つけましょう。

関連記事:【個人向け】タスク管理のやり方とは? おすすめツール8選と生産性UPのコツも解説

3.事前の打ち合わせと契約内容に相違がないか確認する

納期に遅れる原因の1つに、クライアントとのコミュニケーション不足が考えられます。

そのため、プロジェクト開始前に事前の打ち合わせをしっかり行い、契約内容に相違ないかを確認することが大切です。

打ち合わせでは、主に以下の6点を明確にしておきましょう。

  • プロジェクトの目的や背景
  • 納品方法
  • 納期
  • 報酬
  • 修正の回数と方法
  • 連絡方法

打ち合わせの内容は文書化し、メールやチャットなどでクライアントと共有しておくと、後のトラブルを回避するために役立ちます。

また、プロジェクト開始後に、クライアントからの要望や指示が曖昧な場合は明確にするよう促し、途中で作業工程を変更された場合は都度スケジュールを確認するなど、言いにくいと感じることでもしっかり伝えて、交渉力を上げることが重要です。

関連記事:「6週間では間に合わないんだ、3週間で終わらせてくれないか?」←アナタは何て答える?【仕事がデキる人の交渉術】

4.万が一に備えて対処法を事前に協議しておく

クライアントと事前に協議の場を設けて、期日に間に合わない場合の納期の延長やキャンセル料などの条件を話し合っておきましょう。そうすることで、いざというときに双方にとって納得のいく解決策を早期に見つけることができます。

5.権利や義務、責任の所在を明確にして契約書に記載する

納期遅れの理由や状況に応じた責任の所在や損害を明確にし、双方の権利や義務、賠償・保障の範囲などを契約書に記載しましょう。契約書は必ず双方が署名捺印したものを忘れずに保管してください。

6.実力以上の契約はしない

自分の実力以上の契約をすると、想定以上に作業時間がかかり、期日に間に合わなかったり、クライアントからの要望に応えられず品質が低下したりといったリスクが高まります。

また、それにより自信やモチベーションが失われ、健康面や精神面に影響が出る恐れもあるでしょう。

そのため、自分の実力や経験に見合った契約をすることが大切です。実力以上の契約をしないためには、クライアントにスキルシートやポートフォリオを提出し、自分のスキルレベルや得意分野を明確に示しましょう。そのうえで、提示された依頼内容や報酬に対して、適切な見積もりと余裕を持ったスケジュールを出すことが重要です。

7.協業先を見つけておく

想定以上に作業量が増えたり作業時間が減ったりして一人では間に合わない場合や、新しい技術や知識が必要な作業が発生した場合に備えて、協業先を見つけておくことが重要です。

協業先としてはフリーランスのほか、デザイナーやエンジニアで構成された小規模のチームや会社を選定すると良いでしょう。

また、協業の目的、報酬の分配方法、作業期間と納期、連絡方法などについて話し合い、良好な関係を築くことで、作業効率や品質を向上させることができます。

8.エージェントサービスを活用する

エージェントサービスを活用すると、自分の実力に合った案件を紹介してくれるため、納期遅れなどのリスクを減らすことができ、万が一トラブルが発生したときにはエージェントのサポートを受けられます。

また、フリーランスに代わって契約や請求などの事務処理を行ってくれるため、仕事に集中することができ、作業効率がアップするでしょう。

万が一に備えて損害賠償責任保険に加入するのもおすすめ

フリーランスは会社員と違って、納期遅れなど仕事上のトラブルが発生してしまうと自己責任となり、場合によっては個人で損害賠償を支払わなければなりません。

そのため、契約書を交わす前に、記載内容に不利な点はないか、事前によく確認することが重要です。

また、フリーランス向けの損害賠償保険に加入しておくと、万が一の場合の負担を保険でカバーしてくれるため、安心して仕事に臨むことができます。

このフリーランス向けの損害賠償保険は複数の企業や団体から提供されていますが、代表的なものの中から、フリーランスデザイナーにおすすめのサービスを2つ紹介します。

・フリーランス協会「賠償責任保険」

大手保険会社4社による共同保険で、業務遂行中の対物・対人の事故だけでなく、納期遅延や納品物の瑕疵、情報漏洩、 著作権侵害など、フリーランスの業務遂行上、想定されるリスクを幅広くカバーしてくれます。

年会費(1万円)を支払って一般会員(個人会員)になると適用される自動付帯で、発注元であるクライアントも補償対象となる点もメリットです。

・GMOクリエイターズネットワーク「FREENANCE byGMO」

日本初のフリーランスに特化した特化型金融支援サービスです。レギュラー会員(月払い590円/年払い5,880円)またはプレミアム会員(月払い1,200円/年払い11,760円)になると「あんしん補償」が自動で付帯。仕事中の事故や納品物の欠陥を原因とする事故、業務遂行中に仕事の結果偶然起きてしまった事故に対して、最大5,000万円の補償が受けられます。また、納期遅延や情報漏洩、著作権侵害などへの補償も充実しています。

デザイナーの代表的なエージェントサービス3つ

エージェントサービスを利用することで、納期遅れなどによるトラブルが発生した場合も、企業との間にエージェントが入って、適切な対応の仕方などをフォローしてくれるケースもあります。

そのため、発注者である企業だけでなく、フリーランスにとってもエージェントは強い味方となります。

デザイナーの代表的なエージェントサービスとしては、次の3つがあります。

  1. クロスデザイナー
  2. レバテック
  3. クラウドテック

クロスデザイナーは、Webデザイナーに特化した国内最大級のエージェントサービスです。

【主な特徴】

  • 7,000人以上のデザイナーが登録
  • 最短即日中に即戦力デザイナーを紹介し、最短3日でアサイン可能
  • 稼働日数やスキル条件を採用コンサルタントがヒアリングして紹介

レバテックは、Webデザイナーや広告運用など、Web・ゲーム業界で活躍するフリーランスを紹介するエージェントサービスです。

【主な特徴】

  • ITエンジニア・Webデザイナー専門
  • スピード対応・参画

クラウドテックは、558万人以上のデザイナーやエンジニアが登録するエージェントサービスです。

【主な特徴】

  • ミドル~シニアクラスの経験豊富な層が多数在籍
  • 最短3日でアサインが可能

フリーランスデザイナーのエージェントならクロスデザイナーがおすすめ

本記事では、納期に遅れそうな場合の対処法や、期日に間に合わなくなる原因と予防策について詳細に解説しました。

納期に遅れるとクライアントからの信頼や評価が下がり、収入や仕事量にも影響が出る可能性があります。フリーランスの対応次第では、クライアントから契約違反による損害賠償を請求される恐れもあるため注意が必要です。

納期に遅れないための対策としては、「事前の打ち合わせと契約内容に相違ないか確認する」「権利や義務、責任の所在を明確にして契約書に記載する」「実力以上の契約はしない」といった方法がありますが、自分の実力に合った案件を紹介してくれるうえ、フリーランスに代わって契約や請求などの事務処理を行ってくれるエージェントサービスを活用するのも1つの手です。

万が一トラブルが発生したときにはエージェントのサポートを受けられるため、安心して仕事に臨むことができます。

「クロスデザイナー」は日本最大級のデザイナー専門のエージェントサービスです。採用ミスマッチを防ぐために、スキルやカルチャーのマッチングを行っており、専門的なスキルを持つデザイナー7,000人以上が在籍しています。

すでに多くの企業から高い信頼を寄せられており、さまざまな募集案件が掲載されています。

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デザイナー登録後にできること
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曄道 うるは
記事を書いた人
曄道 うるは

Webディレクター&SEOライター。出版業界、広告代理店、IT業界を経てパラレルワーカーに。執筆した記事は500を超える。得意ジャンルはIT、ヘルスケア、金融。座右の銘は「好きを仕事に」。