【フリーランス向け】デザイン見積りの出し方とは?交渉のポイントも解説 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

【フリーランス向け】デザイン見積りの出し方とは?交渉のポイントも解説

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フリーランスのデザイナーにとって最も悩ましいことの一つが、デザイン費の見積です。

「安く請け負うのだけは避けたいものの、あまり高く提示すると発注してもらえないのではないか」というジレンマのなかで悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、フリーランスのデザイナーが自信を持ってクライアントに提出できる見積の出し方を解説します。「クライアントに値引き交渉されたときの対応に悩む」「もっと単価をアップしたい」という方に向けた価格交渉のポイントについても紹介します。

見積に悩むフリーランスデザイナーの方は、ぜひご参考にしてください。

デザイン費は一定の価格設定だけとは限らない

デザイン費について、フライヤー3万円、ロゴ10万円などの価格設定をするデザイナーや制作会社もあるかもしれません。クラウドワークスやココナラなどのクラウドソーシングサイトでは、クライアント側でデザイン費が決められていることもあるでしょう。

しかし、一定の経験を持つデザイナーが価格設定をしたり、クライアントからデザイン費を固定されたりすることはあまりおすすめしません。デザイナーのスキルによってデザイン費は変わり、またプロジェクトによって掛かる費用は異なってきます。

デザイン費を決める要因としては、大きく次の3つがあります。

  • どんなデザイナーが制作しても必ずやるべきこと=工数(共通要因)
  • デザイナーのスキル・経験・知識・デザインの価値などデザイナーの個人的要因
  • プロジェクトの規模やクライアントの予算などからくる外的要因

こうした前提を踏まえたうえで、デザイン費の算出方法を解説します。

デザイン費見積の出し方5つ

デザイン費の見積は、次の5点から算出しましょう。

  1. 工数(共通要因)
  2. プロジェクトの規模(外的要因)
  3. デザイナーの実力(個別要因)
  4. 納期(スケジュール)
  5. デザイン以外に追加で掛かる費用

順に解説します。

1. 工数(共通要因)

まず、デザイン制作をするうえで必要な作業と掛かる時間、つまり工数を把握しましょう。

例えば、Webサイト制作の場合、次のような工程があります。

  • 打合せ(ヒアリング)
  • 企画・コンセプト設計
  • デザイン制作
  • コーディング・実装
  • デバッグ修正
  • 公開

こうした基本的な工程に加えて、クライアントやプロジェクトチームとの進捗管理、複数のデザイン案の検証や調整(修正作業)もあります。このようなやり取りや修正作業なども含めた全体の工程を踏まえたうえで、Webサイト制作を請け負った場合に掛かる時間がどのくらいなのかを算出しましょう。

さらに、掛かる時間を時給と掛けて算出します。つまり、(掛かる時間)×(希望の時給)で、希望の時給は、(希望の設定年収)から割り出す方法が一般的です。

希望の時給=(設定年収)÷12(月)÷22(日)÷8(時間)

例えば、設定年収が500万円の場合、

5,000,000÷12÷22÷8=2,367.42424

となり、希望の時給は2,300円〜2,400円程度となります。

もし、まだデザインの実績が少ない場合には、希望の時給ではなく、まずは最低時給から考えるのも一手。経験の浅いデザイナーがクライアントから値引き交渉をされたとしても、最低限の価格は保持したうえで提示する必要があるからです。

工数は基本的に、同じ内容のデザイン業務であれば、経験年数や実績、会社の規模に関係なく、どのデザイナーにも共通しています。例えば、Webサイト制作の場合、会社の規模によってサポート内容が変わったとしても、基本的な業務内容や工程は変わりません。

ベテランのデザイナーほど多少速くできたとしても、やることは同じです。デザイナーによって見積金額が大きく変わるのは、プロジェクトの規模やデザイナーの実力によるところが大きいためです。

工数と時給だけで見積金額を算出するのではなく、こうした2つの要因も考慮したうえで見積しましょう。

2. プロジェクトの規模(外的要因)

プロジェクトの規模は、クライアントの社会的な影響力やプロジェクトによって見込まれる売上といった成果から考えます。

例えば、ロゴデザインを制作する場合、従業員が10人規模の会社と1,000人規模の会社では、影響力は大きく変わるでしょう。また、ブランディングのデザインに携わることで、300万円の売上を見込める場合と1億円の売上を見込める場合とでも大きく異なってきます。

これは、工数やデザイナーの実力とは異なり、クライアントやプロジェクトなどによる外的な要因です。規模が大きいほど、見込める成果も大きくなるため、プロジェクト全体に掛けられる予算も増え、デザイン費の見積もりもそれに合わせて算出します。

これらを踏まえると、時給換算法だけでは見込めなかった金額を考えることもでき、デザイン制作はこのくらいの金額が一般的という考えに縛られる必要はありません。関わるクライアントやプロジェクトの規模によって変わることもあるということを視野に入れておくと、自身の単価アップにもつながっていきます。

3. デザイナーの実力(個別要因)

デザイナーの実力は、これまでの実績、受賞歴や掲載歴などの成果、経験年数、これまで蓄積してきたノウハウ、社会的な影響力などを総合した期待値になります。このデザイナーに依頼すると、「こんなことができそう…」という期待値が大きいほど、見積価格は高くなります。

実績数が多い、経験年数が長い、〇〇のスキルがあるため〇〇ができる、できることが多いという量で計れる場合もあれば、デザインのクオリティが高い、ノウハウが蓄積されているため、さまざま提案が可能という質的な面もあります。

さらに知名度の高いデザイナーであれば、社会的な影響力が高くなります。プロジェクトの規模にかかわらず、そのデザイナーがかかわることでプロジェクトの成果も高くなることは期待できるでしょう。

実績・スキル・経験年数などを考慮して、希望の時給に反映するだけでなく、見積金額にも加算します。自分がデザイン制作に携わることで、こんなメリットがあるということも伝えておきましょう。

4. 納期(スケジュール)

クライアントが提示してきた納期が、短納期であったり、急ぎの場合だったりして、デザイナーがスケジュールを調整しないといけない場合には、オプションとして料金を追加します。電車の特急料金や郵便物の速達料金が掛かるように、デザイン制作においても提示することに問題はありません。

急ぎの場合の追加料金は、全体の10〜20%程度が一般的です。

短納期なのに金額が変わらないと、不満を感じながら仕事をすることになります。急ぎの料金は見積に入れて納得感をもったうえで仕事をしましょう。

5. デザイン以外に追加で掛かる費用

デザイン以外に、イラストや写真素材が必要な場合、あるいは写真撮影やそのためのモデル出演料、あるいはキャッチコピー作成など、デザイン以外に追加で必要なものがあれば、品目として記載します。

あくまで見積の段階ですが、クライアントのヒアリングの際にデザイン以外に必要なものがあるかどうか、どんなことが受注側で必要そうかということも聞いておきましょう。

デザインの見積を出すために必要なこと3つ

先述してきたように、デザインの見積を出すためには、工数や規模感などを把握する必要があります。次の3つは、見積を出す前に確認しましょう。

  1. 工数(品目)を把握するために依頼内容をヒアリングする
  2. クライアントの予算感や相場を把握する
  3. プロジェクトの規模感を把握する

1. 工数(品目)を把握するために依頼内容をヒアリングする

クライアントから「Webサイト制作をしてほしい」など依頼の打診とともに、その場合の見積を提示してほしいと言われることがあります。

ただ、この時点では基本的な工数は把握できたとしても、Webサイトに必要となる写真や画像などの素材をどこまで用意するかやクライアントがWebサイト公開に対して、どこまで期待しているのかもわかりません。

そのため、見積を出す前にクライアントと打合せの機会を設けて、これらのことを確認しましょう。

  • どんなWebサイトを期待しているのか(コーポレートサイトやリクルートサイトなどWebサイトの種類や大まかなページ数)
  • Web制作以外のサポートや公開後の運用もしてほしいか
  • デザインや素材はどこまでこだわるのか
  • 原稿は受注側で作成するか

2. クライアントの予算感や相場を把握する

クライアントがどのような予算でデザイナーに依頼しようとしているのかを知ることも重要なことです。予算をある程度踏まえておけば、予算に応じた提案もできます。

もし、予算があまりにも低い場合には、個人的な意見として「低い」と伝えるのではなく、一般的な相場をもって伝えることでより説得力があります。

デザイン費の見積を算出するうえで、必ずしも一般的な相場を考慮しないといけないということはありませんが、クライアントがデザインの予算を考えるうえで参考にすることもあります。相場を把握することは、クライアントとデザイン費のやり取りをするうえで一定程度必要です。

3. プロジェクトの規模感を把握する

プロジェクトがもたらす社会的な影響や売上見込みを一定程度把握しておくことも重要です。プロジェクトのデザインやブランディングに携わることで、どんな成果が期待できそうかを聞いてきましょう。

発注されやすい見積書の出し方3つ

クライアントから、上記の3点をヒアリングしたら、早速見積書を作成しましょう。ただ、見積書を見てクライアントが高いと感じて値引き交渉してきたり、発注を見送られたりするのは避けたいところです。

発注されやすい見積書を作成する際のポイントとして、重要なことは次の3つです。

  • デザインの工程(品目)を細かく記載する
  • 業務範囲を明記する
  • 見積書の有効期限を定めて発注を促す

順に解説します。

デザインの工程(品目)を細かく記載する

デザインの工程は細かく記載しましょう。提示された金額に対してクライアントが納得しやすくなります。

例えば「ロゴデザイン制作一式」のような書き方はおすすめしません。クライアント側からすると、「ロゴデザイン制作をするだけなのに、こんなに高いのか」と思われかねません。

デザイン制作は、一見するとパソコンの前で作業しているだけのようですが、実際にはデザインを考える前に競合をリサーチしたり、コンセプトを立てたりしています。こうした作業工程を詳細に記載しておくことで、クライアントから価格に対しての納得感を得やすくなります。

また、デザイン制作に詳しくないクライアントにとっても全体の業務を把握しやすくなります。進捗報告をする際にも、見積書にあらかじめ工程を記載しておけばクライアントに説明しやすくなり、スムーズです。

業務範囲を明記する

クライアントはデザイン制作についてあまり知らないことも多くあります。デザイン制作において、どんなことが可能なのか、どこまで対応してもらえるのか、わからないままトラブルにつながるケースも少なくありません。

関連記事:デザイン依頼時に起こりうるトラブルと対処法は?事例別に解説

事前に業務範囲を明確にしておくことは、専門家としての立ち位置をより明確にすることになり、どんな業務の何を依頼するのかがより共有しやすくなります。

また、トラブル回避にもつながります。例えば、「修正は〇回まで」といった修正対応回数や納品形式をあらかじめ記載しておくと、着手後に業務以外のやり取りを減らすことができ、スムーズです。

デザイナー側で業務に必要となり得るさまざまなことを想定して、事前に対処しておくことはクライアントへの配慮にもつながり、クライアントから安心感を得やすくなるでしょう。

見積書の有効期限を定めて発注を促す

見積書を出したものの、クライアントからの返事がなく、結局正式な発注がなかったということを防ぐためにも、見積書には有効期限を設定しておきましょう。

有効期限を出しておけば、正式な発注の連絡がきていない場合にも、期日を前にクライアントに催促しやすくなります。

デザインの見積に入れる品目

では、実際にデザインの見積には、どんな品目を細かく入れるのでしょうか。デザインの見積に入れる品目として、次のような経費が挙げられます。

  • 進行管理費(ディレクション費)
  • 企画費(コンセプト立案)
  • デザイン費(技術費)
  • コーディング費
  • デバッグ費
  • 諸経費(資料作成費・交通費など)
  • ライセンス料
  • デザイン以外に掛った特別経費(撮影費など)
  • 人件費

進行管理費(ディレクション)

進行管理費は、クライアントとの打合せや連絡、プロジェクトチーム間での進捗管理などの費用です。スケジュールの管理・調整なども含まれます。

デザインを提出した後の修正作業について含まれる場合もあります。

企画費(コンセプト立案)

企画費は、デザイン制作に入るまでのコンセプト立案に対してかかる費用です。デザインを制作する前に、デザイナー側で競合調査や戦略設計を行う場合、品目として記載します。

デザイン費(技術費)

デザイン費は、デザインに掛かる費用です。複数案提出の場合も、総合で掛かる時間や必要な費用を算出します。

コーディング費

Webデザインの場合、デザイン決定後に必要となるコーディングも品目として記載します。Webサイトのページ数や規模から掛かるであろう時間、作業工数を算出し、その工数に合わせて費用を見積もります。

デバッグ費

Webデザインではコーディングをした後、複数のデバイスやブラウザでテストをしてソースコードに不具合がないか確認し、その都度修正する「デバッグ」という作業が必要となってきます。デバッグに掛かりそうな時間、作業工数を算出したうえで、費用を記載します。

諸経費(資料作成・交通費など)

資料作成が必要となる場合や打合せにかかる交通費などを算出し、その内容を内訳として記載します。

ライセンス料

ライセンス取得が必要な場合は、掛かる手間や必要な経費を算出して記載します。特許出願手数料や知的財産権出願登録費用など、制作したデザインやノウハウ、情報に対してライセンス登録を行う際に掛かることがあります。

また、デザインの著作権は基本的に制作したデザイナー本人にありますが、著作権をクライアント企業に譲渡する場合は、著作権譲渡料として見積に記載することもあります。

デザイン以外にかかる特別経費(撮影費など)

デザイン制作において写真、原稿作成、イラストなどをデザイナー側で準備する必要があるときには、撮影費、原稿費など細かく記載します。

カメラマンやライターなど外部の専門家に依頼する場合は、見積書作成の前に料金を聞いておきましょう。

人件費

他のデザイナーにも依頼してプロジェクトを進める場合は、人件費として記載します。その場合、「1時間当たり〇円」とする時給も書いておきましょう。

見積書を出すタイミング3つ

見積書を出すタイミングは次の3つのケースがあります。

  1. クライアントから見積書の提示を求められたとき
  2. 発注内容が決まったとき
  3. クライアントに発注を決断してほしいとき

1. クライアントから見積書の提示を求められたとき

クライアントから見積書の提示を求められたときに提出するのが一般的です。なので、見積書は基本的にヒアリング後、速やかに作成し、いつでも提示できるようにしておきたいものです。

クライアントによっては、予算把握のため、打合せの段階でおおよその料金を聞かれることがあります。しかし、その場合は大体の金額の幅だけ伝えて、見積書で提示するようにしましょう。

2.発注内容が決まったとき

発注内容が決まったときに見積書を提示すれば、速やかな発注にもつながりやすくなります。クライアントからの連絡を待つのではなく、デザイナーからアクションを起こせば、より発注されやすくなり、納期にも余裕を持ちやすくなります。

発注内容が決まった段階でなるべく早めに見積書を作成し、クライアントにいつでも提示できるようにしましょう。

3.クライアントに発注を決断してほしいとき

クライアントから依頼の打診があってからなかなか正式な発注の連絡がない場合、デザイナー側から「あの件、どうなりましたか?」「発注してください」とは言いにくいものです。かといって、クライアントからの連絡を待ち続けるのも良くないでしょう。

その場合には、見積書を提示することでより発注を促しやすくなります。デザイナーから見積書を通じたやり取りをすることで、発注の決断をしてもらうようにしましょう。

価格交渉しやすい見積書の出し方

クライアントから見積金額が高いと思われて発注を見送られないようにしたいものですが、安請けは避けたいもの。そんなとき、重要なのが価格交渉です。

あらかじめ予算を提示されている場合には、予算に応じた見積書を提示したり、予算が低い場合にオプションを付けて提案したりすることもいいでしょう。

価格交渉しやすい見積書の出し方として次の3つがあります。

  • 見積書を複数案用意しておく
  • 予算に応じた提案とオプションの提案
  • オプションによるインパクト(見込まれる成果)を提示する

順に解説します。

見積書を複数案用意しておく

見積書は1つだけでなく、複数案用意しておくといいでしょう。ヒアリングの段階でおおよその金額を提示したときに難色を示された場合や、あらかじめ聞いている予算が低い場合、値下げした金額で見積書を提示すれば発注されやすくなるかもしれませんが、あまりおすすめしません。

クライアントに合わせて安く請け負ってしまうことは、デザイナー個人だけでなく業界全体にとってもあまり好ましくないことです。安易に値下げが進んでしまうと、自分の首を絞めることになりかねません。

クライアントの予算に合わせた見積書の提示はしつつも、別の見積書も提示してこの金額ならこんなこともできるという提案ができれば、価格の交渉もしやすくなります。

また、クライアントから複数案の提示を希望される場合もあります。1つの見積書だけではなく、松竹梅のように価格に応じて依頼可能範囲を提案すると、クライアントも選びやすくなります。

ただし、複数案の提示は、最初からではなく交渉状況に応じて行いましょう。

予算に応じた提案とオプションの提案

予算が最初から決まっている場合、予算の中で対応可能範囲を考えて見積を提示する必要があります。しかし、予算枠を超えたとしてもこんなことができるという提案ができると、今後の依頼につながる可能性もあります。

基本的にクライアントは、デザインの業務範囲や必要となる金額がわからないから見積書を提示することを希望しています。だからこそ、デザイナー側が専門家として必要な業務や価格をわかりやすく記載し、提示しなくてはいけません。

デザイン制作において最低限必要な業務や価格は保持しつつも、オプションを加えることでデザインのクオリティが高くなることや集客や売上などの一定の成果が見込めることを伝えることで、クライアントからの納得感が得やすく、価格交渉もしやすくなります。

オプションによるインパクト(見込まれる成果)を提示

オプションとは、例えばデザイン制作の前に必要なコンセプト立案に掛ける時間を増やすなどです。依頼内容に応じて、必要な工数を増やすとクオリティが高くなることも期待できます。

こうしたオプションをクライアントの期待値や依頼内容に合わせて、デザイナー側で考えて提案します。「必要最低限の見積金額はこのくらいだけど、価格に応じてこんなこともできる」と提案すれば、クライアントにとっては選択肢が生まれ、デザイナーの可能性を提示することもできます。

その場合は、単にデザイナーのスキルや専門性を提示するだけでなく、クライアントにとってメリットとなることを提示しましょう。クライアントの手間を省くことができたり、集客や売上のアップにつながることができたりするなど、状況に応じて提案します。

価格交渉のポイント3つ

価格交渉の際のポイントは3つあります。

  1. 実績を伝える
  2. 品質の保証
  3. 相手に合わせる

順に解説します。

1. 実績を伝える

オプションの提案や見込まれる成果をクライアントに伝えたとしても、根拠がなければクライアントも納得しにくいでしょう。これまでの仕事において、こんなことをしたので集客につながった、認知拡大につながったなどの実績があると、信憑性があります。

これまでのデザイン制作で手間をかけることで成果が出たことがあれば、次の仕事でも実践しましょう。こうしたことを実績として積み重ね、実証性が高まればオプションとして価格に盛り込み、提案することをおすすめします。

2. 品質の保証

価格交渉するからには、品質も保証する必要があります。単価をもう少し上げたいと感じていても、それに見合った品質を提供する自信がなければ、まだ価格交渉のタイミングではありません。

一定の成果を出して、それに見合った品質のデザインを提供できると確信した段階で価格交渉しましょう。

3. 相手に合わせる

価格交渉のタイミングは、新規契約時や新しいプロジェクトがスタートしたとき、再度依頼されたときなどがおすすめです。デザイン制作において一定の成果が得られれば、クライアントも納得感をもって依頼しやすくなります。

ただ、クライアントがデザイナーに対して期待感を持っていないと価格交渉は非常に厳しいです。実績を増やし、成果を上げていくことでクライアントからの期待感を高めていきましょう。

デザイン費を上げる方法3つ

デザイナーとしては経験や年数を重ねるごとに、デザイン費を上げていきたいものです。ただ、価格交渉をするうえで根拠となるものを提示できなければ話にもなりません。

デザイン費を上げる方法として、次の3つを意識しましょう。

  1. 実績を増やす
  2. 成果を上げる
  3. 社会的な影響力を高める

順に解説します。

1. 実績を増やす

まずは実績を増やすことです。業界・業種、業態さまざまなクライアントやデザイン制作の数をこなすことで、ノウハウも蓄積され、何をやるべきか、どんなことをやるといいのかも自然に見えてきます。クライアントへの提案力も高まるでしょう。

そうすることで、クライアントからの信頼も高まっていきます。実績はそのままPRにつながり、自分から営業しなくても同じような仕事をお願いしたいと依頼されることが多くなるでしょう。

2. 成果を上げる

ただ仕事を増やすだけでなく、それぞれのデザイン制作において成果を上げることも、もちろん重要な要素です。集客、認知、売上の拡大など成果の測り方はさまざまな形があります。

こうした成果はクライアント企業の社会的な影響力によるところも大きく、デザイン制作自体がそのまま集客や認知につながるとは必ずしも言えませんが、仕事に携わったことで成果が生まれたことは必ずあるはずです。

こうしたことを蓄積していくと、クライアントに提案できることも増えていきます。

3. 社会的な影響力を高める

仕事の実績はその都度、SNSなどで投稿したり、成果の内容を発信したりすることで、デザイン制作のノウハウが共有され、蓄積されていきます。こうした情報を他のデザイナーやクライアントが参考にしていくことで、あなた自身の影響力も高まっていきます。

プライバシーや社会的な配慮は保ったうえで、役立つ情報を発信して社会に共有していくことは業界全体にとっても財産となっていきます。ポジティブな影響力を高めることができれば、デザイナーの知名度が上がり、デザイン制作に携わることで成果を上げやすくもなります。

関わってほしいと思われるデザイナーになることで、クライアントからの期待値が上がり、デザイン費も上げやすくなります。

エージェントサービスなら価格交渉も相談できる

クライアントとの価格交渉が厳しい場合や言いにくいという場合もあるでしょう。しかし、そんなときにはエージェントサービスを利用すれば、エージェントを介して価格交渉の希望を伝えやすくなります。

フリーランスデザイナーのおすすめエージェント3社

フリーランスデザイナーの価格交渉も相談できるおすすめのエージェントは次の3つです。

  • レバテッククリエイター
  • ITプロパートナーズ
  • クロスデザイナー

レバテッククリエイターは、Web・ゲーム業界のクリエイター専門のフリーランスエージェントです。参画までの商談調整、条件の交渉、契約の手続きなど、フリーランスのバックオフィス業務をサポートしています。

ITプロパートナーズは、IT起業家・フリーランスの自立を支える案件を紹介しています。サービス専門エージェントが希望に合う案件を紹介し、契約交渉や債権管理などを代行することで、フリーランスデザイナーをサポートしています。

クロスデザイナーは、フリーランスデザイナーや業務委託デザイナーを中心としたクリエイティブ業界の求人を取り扱うエージェントサービスです。自分に合った案件や高単価の案件を紹介してもらえます。

デザイン案件獲得ならクロスデザイナーがおすすめ

本記事では、デザインの見積の出し方について、デザイン費の算出方法を中心に解説してきました。デザイン費の算出は、工数による時給換算が一般的ですが、クライアントの規模やデザイナーの実力によっても大きく変わります。

クライアントと直接価格交渉していくこともデザイナーの単価を上げたり、経験を積む観点では非常に重要なことですが、一方で価格交渉の相談ができるエージェントサービスもあります。価格交渉をエージェントに相談することで、デザイン業務により集中しやすくなり、実績を増やしていくことが可能です。

デザイン案件を獲得し、実績を増やしていくためにも、フリーランスデザイナー専門のエージェント「クロスデザイナー」に登録することをおすすめします。









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梅澤 杏祐実
記事を書いた人
梅澤 杏祐実

インタビューライター/SEOディレクター。新聞記者を経て、フリーランスのライターとして経済・文化・地域活性など1,000人以上に取材を行う。Webクリエイター能力認定試験エキスパート。HTML、CSSやWebデザインの知見を深めながら、地元福井を中心にさまざまなWebサイトの運用にも携わっている。