【セブンデックス×GIG】「新規事業を成功に導くデザイン戦略」共催ウェビナーレポート | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

【セブンデックス×GIG】「新規事業を成功に導くデザイン戦略」共催ウェビナーレポート

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「デザイン思考」「サービスデザイン」といった言葉が、ビジネスシーンで飛び交うようになっています。特にこれから新規事業を立ち上げようとする場合には、デザインを含めて事業戦略を設計することが必要不可欠です。

一方で重要さは理解しているものの、具体的に何をするのかよく分からないという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回、企業価値の向上と事業成長を支援する株式会社セブンデックスと株式会社GIGで「新規事業を成功に導くデザイン戦略」をテーマにウェビナーを開催しました。

本セミナーでは、セブンデックスでUIデザイナーを務める季山様をご招待。株式会社GIG クロスデザイナー事業部でデザイン部門のマネージャーを務める小林と共に、新規事業におけるデザインの必要性から、サービスデザインの事例やプロセスなどについてパネルディスカッションを行いました。

※この記事はオンラインイベント「【セブンデックス×GIG】新規事業を成功に導くデザイン戦略」より、内容を一部抜粋したダイジェスト版レポートとなります。

季山 花蓮(きやま かれん)
株式会社セブンデックス ビジネス・クリエイティブ・スタジオ事業部 UIデザイナー

大学で経営学を学びながら、サークル活動を通してデザインに興味を持つ。経営や事業開発に生かすためのデザインをするため、新卒でセブンデックスに入社。リードデザイナーとしてECサイトのグロース、SaaSのリニューアル・グロース、新規サービス設計、コーポレートサイトにおける情報設計など様々なプロジェクトを通してデザイン業務に幅広く携わっている。

小林 新 (こばやし あらた)

株式会社GIG XDesigner事業部 エキスパート/マネージャー。1985年生。埼玉県出身。武蔵野美術大学を卒業後、デザイン会社数社を経て2017年GIGに入社。クリエイティブ事業部長を務めるなどのマネジメント業務と並行し、デジタル領域におけるコミュニケーションデザインやサービスデザインまで様々な顧客のプロジェクトに、デザイナー・アートディレクターで参画。

新規事業におけるデザインの必要性

季山:
まずはデザイナーの役割としてアイデアを具現化するという点でニーズがあるかと思います。新規事業はまずリリース・検証を行わないと分からないところがあると思うのですが、検証でユーザーに聞くとしても、まだ実際のアウトプットになっていない状態のものだと、正しく伝わらなかったり、十分な検証にならなかったりします。

デザイナーが入って少しでも早く具現化してそれを当てる検証ができるっていうのは、新規事業プロセスにおいて必要な過程かなと。

小林:
すごい技術がしっかりしていて、この技術ならユーザーに受け入れられるだろうというサービスやプロジェクトでも、実際にどのようなUIやロゴでサービスを展開していくのかという部分は、発案者の方も考えきれていないこともあります。

そういった部分をイメージ化できるデザイナーがいれば、「プロダクトの開発」と「ユーザーにどう届けるか」という両軸で進めていけるので、そういう意味ではやはり最初からいた方が良いと思います。

季山:
弊社も新規事業で、戦略の部分からディレクターとデザイナーに入ることがほとんどです。戦略フェーズの議論はドキュメントでしか残らなかったり、割と机上の空論になりがちみたいなところがありますが、アイデアを可視化する役割をデザイナーが担うことで議論の加速すること多いので、その点でもデザイナーの必要性は感じました。

サービスデザインを行うワークフロー

小林:
まずはプロダクトやサービス自体の価値を整理することが大事です。サービスを利用するユーザーのことを徹底的に考えて、未設定の場合はペルソナの設計も行います。

並行して、バリュープロポジションキャンパスなどでニーズとしっかり一致しているかを確認していく、というのが大枠の基本的な流れです。

その後必要な機能やコンテンツを決めて、いよいよFigmaなどを使った実際のデザイン作成に入って行きます。

季山:
流れとしては同じで、特に最初にプロジェクトの背景であったり、立案者の思いみたいなところを深く聞くっていうところは大事にしています。最初に始めた人の思いはデザインする上でも大きな要素なので、コアの部分として理解した上でどういう価値をこのサービスに持たせるか、どう具現化するかを考えていきますね。

小林:
クライアントワークであったとしても、お客さんのプロダクトについて本当にいいのか、これでうまくいくのかを親身になって考えること自体がサービスデザインなのかなと思いますね。

サービスデザインにおいての苦労話や、成功体験

季山:
新規事業あるあるなんですが、「全てのユーザーのニーズを拾いたい」と依頼されることは一定数あります。気持ちも分からなくはないのですが、最初のリリースはMVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)で小さく始めることが重要だと伝えています。

特に「こんな小さな規模でサービスを始めても意味がない」という考えがあると、あれもこれも盛り込みたいとなってしまいますね。

小林:
サービスデザインは顧客に良いものを届けることが大前提でありつつ、それを提供し続けられる組織側の仕組みも本来はデザインしないといけないんですよね。

例えばデリバリーサービスであれば、注文できるアプリデザインだけでなく、それに紐づいた配達サービスとか、注文された料理提供者側のお店の準備が間に合っている必要があるとか、そういった裏側の仕組みが整ってこそユーザーにとっていいサービスになるのかなと思います。

ー逆に喜ばれた話、成功体験などはありますか?

季山:
小林さんの話と少し関連しますが、社内の体制によってサービスがうまく運営できてない事例は少なくないと思います。

そういうシーンの際に、例えば弊社などが外部から入ることによって、第三者が調整するとうまくいくみたいなパターンは結構ありますね。

以前担当したプロジェクトでも、弊社とのプロジェクト進行を通して、お客様の社内で横断組織みたいなのが立ち上がったこともありました。

こういったケースでは、やはり、ただ作るだけではなくてサービスの今後に寄与できていると感じます。

小林:
過去の案件でデザインのトーンやマナーについての議論が紛糾したフェーズがあったのですが、一旦立ち止まって、デザインのキャッチコピーを決めたことがあります。

「こういうデザインを目指す」っていうコピーを決めたら、それを元にデザインがどんどんと進んで行きました。

もちろん顧客体験や情報設計などのプロトタイプも大事なのですが、一番デザイナーの腕が試されるデザインの方向性決めやデザイン自体のかわいさ・魅力などは、やはりサービスとってすごく大事だなと感じましたね。

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